技術者派遣とは何かや技術者派遣で働くメリット・デメリットを解説

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技術者派遣、エンジニア派遣で働いていると聞くと、一般的な派遣社員と変わらないイメージを持つ人も少なくありません。しかし、技術者派遣は派遣社員とは違い、中には技術者派遣でキャリアアップしていくエンジニアもいます。

ここでは、技術者派遣の雇用形態について、技術者派遣のエンジニアとして働くメリットとデメリットをご紹介します。エンジニアとしてのキャリア構築の選択肢が増えるでしょう。

技術者派遣とは何か?

「技術者派遣」は「エンジニア派遣」ともいわれ、派遣会社が技術者を自社の社員として雇用し、技術者を企業に派遣する業態のことをいいます。

IT系企業では、業務をプロジェクトごとに動かすことが多く、決まった期間のプロジェクトのみに必要な技術者が違うことがあります。そんなときには、技術者派遣を使い、そのプロジェクトだけでの人員がいると効率的に業務が進められるでしょう。

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派遣エンジニアは正社員または契約社員として働く

一般的な派遣は、「登録型派遣」といいます。派遣会社に登録して紹介された企業と契約を結び、契約期間の間その企業で働きます。

「技術者派遣」で派遣されてくる技術者は、「常用型派遣」といわれる形態で就業しています。技術者は、派遣会社に正社員または契約社員としての雇用です。技術者は派遣会社と企業の契約に基づき、契約期間中は企業に派遣されます。

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2015年の労働者派遣法改正で規制された点

法改正での一番の変更点は、期限のある派遣労働者に対する3年ルールです。IT系業種は専門26業務にあたるものが多く、他の業種とは区別されて3年を超えても雇用が可能とされました。

しかし、法改正は2015年の改定で撤廃され、IT系技術者の派遣にも3年ルールが適用になりました。そうなると、3年を超えたときに、同じ技術者を派遣社員として、期間を定めて雇用することができなくなりました。

技術者派遣の場合には、技術者は派遣会社と正社員または契約社員として、すでに無期限雇用の契約を結んでいるため、上記の3年の期間制限対象外です。

企業は、技術者派遣を利用することで、技術者を自社雇用しなくても3年よりも長い期間、必要なときだけ同じ技術者を、技術者派遣の会社から派遣してもらうことができます。

技術者派遣の会社で働くメリットとは

技術者派遣のエンジニアとして働くメリットは以下の通りです。

技術者派遣として働くと いろいろな経験を積める

派遣先の企業の業務内容により、仕事内容が少しずつ変わるでしょう。学習意欲が強く、変化のある環境が好きな人には向いています。

また、様々な会社に派遣されることで、いろいろな人に指導してもらう機会にも恵まれます。単に技術的なスキルをアップするだけでなく、多くのエンジニアの考え方などを聞く機会もあり、視野が広がるでしょう。

技術者派遣として働くと 人脈を広げることができる

多くの企業でプロジェクトに関わると、自然と一緒に仕事をする人や出会う人の人数が増えていきます。

人脈のおかげで、新しい案件を紹介してもらったり、プロジェクトに役立つ情報を得ることもあるでしょう。キャリアアップのきっかけをつかむ可能性もあります。

また、IT業界で働くには、常に新しい情報を把握しておくことも大切です。そのためにも広い人脈は、貴重な財産になるでしょう。

技術者派遣で働くデメリットとは

技術者派遣で働くことは、もちろんメリットばかりではありません。以下のようなデメリットが考えられます。

技術者派遣で働くと技術力があがらない

技術者派遣のエンジニアが派遣先に仕事をするときには、たいていの場合、その企業またはプロジェクトの核の仕事は任せてもらえないことが多いです。

それが、技術力があがらないことに直結はしませんが、人によっては向上心を煽られず、技術のブラッシュアップができない人もいるでしょう。

技術者派遣で働くと主体的に仕事に取り組めない

派遣された技術者なので、基本的には頼まれた仕事を進めていくことが多いでしょう。中にはプロジェクトマネージャーとして活躍する人もいますが、すべての技術者がそうではありません。

一般企業のように後輩指導などをする機会もないため、指導力やリーダーシップを、仕事を通して身につけるのは難しい環境といえるでしょう。

スキル以外も求められる派遣の技術者

これからも、適材適所のエンジニア確保のために、企業からの技術者派遣のニーズは減ることはないでしょう。少子化で、新しい技術を持つエンジニアは、特に需要が高まることが考えられます。

また、エンジニアからすれば、働き方が多様化する今、これからも技術者派遣で働く人は増えていくでしょう。そのため技術者派遣の企業が、エンジニアとしてスキル以外のコミュニケーション能力やコーチングなどの研修をするケースが増えています。

様々な企業に派遣されて仕事をする技術者こそ、人間性が大切です。すぐに組織に馴染めて、周りと協力してプロジェクトを進めていかなくてはなりません。

また、技術者本人は、数年後や10年後を見据えたキャリア構築も自身で考え、ご自身の経験のために派遣先をリクエストすることや、個人でスキルアップを図っていく事も重要です。

IT関連への転職では、以下の転職エージェントがおすすめです。ご自身の環境にあった転職エージェントの手を借りることで、スムーズに職場を探すことができます。

技術者派遣についてのまとめ

技術者派遣とは、派遣会社が技術者を自社の社員として雇用し、その技術者を企業に派遣する業態のことを言います。派遣される技術者は、派遣先と契約するのではなく、派遣会社とすでに正社員か契約社員として契約しているエンジニアです。
2015年の労働者派遣法改正で、IT技術者も3年を超えた派遣はできなくなりました。しかし、技術者派遣の場合には、技術者は派遣会社と期限のない雇用契約を結んでいるので、期間に制限のない派遣ができるのです。
技術者派遣の会社で働くメリットは、いろいろな会社で経験を積めること、人脈を広げることができることなどがあります。デメリットには、技術力があがらないことや主体的に仕事に取り組めないことなどでしょう。派遣の技術者には、スキル以外にもコミュニケーション能力なども求められます。