派遣スタッフに多い「バックレ」の理由と、改善方法についての解説

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「バックレ」は、働いている人がある日突然出勤しなくなり、音信不通の状態になったことをいいます。働き方が多様化したり、働く価値観も変わってきた中で、「バックレる」人が増えているといわれていますが、特に派遣スタッフとして働いている人に多いといいます。

今回の記事では「バックレ」の理由はなにかや「バックレ」たくなったときの対処法を解説します。

派遣の仕事をバックレる

正社員はじめ、パート、アルバイトなど、働き方はいろいろありますが、その中でも「バックレ」は派遣の仕事に多くみられます。

ある日突然仕事を無断で休みそれ以降連絡不通となるのは、どんな業種でも関係なく、起こるときはどこでも起こるものですが、これが派遣スタッフに多く見られるのはそれなりの理由があります。

最も大きな理由は、自分を雇っている会社とは別の会社に文字通り派遣され、実際の仕事内容や環境が事前に雇い主から聞いていた内容と大きく違っていたことが原因で、相談できる人もすぐ近くにおらず、突発的に「バックレ」てしまったと考えられます。

派遣会社は徹底的にバックレたスタッフを探す

当然ですが、派遣先で派遣スタッフが無断欠勤しているとわかった時点で、派遣会社に電話が入ります。

それを聞いた派遣会社の担当者は、すぐ本人に電話あるいはメールを入れますが、たいがいの場合つながりません。次は、契約時に聞いていた緊急連絡先(本人の家族など)に電話をします。

緊急連絡先につながったとして、そこからの連絡をしばらく待ちますが、派遣先に結果の連絡を至急しなければならないので、待ちきれずに、場合によっては事前に登録してあった連絡先住所の家を訪問することもあります。電話も気付かずに寝坊している場合があるためです。

バックレの結果、一番迷惑を被るのは派遣先の会社です。当日の仕事の停滞や代わりの人材確保など、あとあとの対応に追われます。

派遣会社との契約上、派遣スタッフが原因で派遣先に生じた損害は派遣会社に請求できるので、違約金はもとより損害賠償を派遣会社に起こすこともあります。したがって、あとあとのことも考えて、派遣会社は徹底してバックレたスタッフを探します。

派遣でバックレる理由

バッグレが派遣会社のスタッフに多いと言われる具体的な理由を紹介します。

バックレる理由は、仕事がキツイから

仕事のキツさは取りようで、正社員もパートもアルバイトも、あることに違いはありません。しかし、派遣先で仕事がキツく感じる場合、事前に聞いていた派遣会社からの説明と、実際の仕事が異なるために起こる可能性があります。

また、派遣会社も派遣先の会社から聞いた内容をそのまま本人に説明していても、実態は想像していた以上だったということも考えられます。

バックレる理由は、職場での人間関係が原因

本来はひとつの職場で一緒に仕事をすれば、みんな同じ仲間意識を感じますが、派遣社員の場合は所属会社が違うためにお互いに違和感を感じたり、勤務期間が限られる場合が多いので仲間意識が希薄になったりしがちです。

本来なら助けたり助けられたりする人間関係が、派遣は仕事ができて当たり前であるとか、決まりきった仕事さえすれば終わりといった誤解を生み、下手すると派遣スタッフは孤立してしまいます。これが仕事の「精神的なキツさ」にも繋がっています。

バックレる理由は、パワハラが原因

人間関係の希薄さが、どうしてもパワハラを生みやすくします。派遣の仕事は出来高次第のように扱われ、上司は仕事の質を強い言葉で厳しくチェックしがちです。

たとえば、基本的に残業がない契約のはずなのに正社員が残業しているのに合わせ、無理矢理サービス残業を強要するといったパワハラをしてしまいます。

バックレる前にまずは派遣会社に相談

派遣スタッフが派遣先で悩んだり困ったことがあったら、まず相談すべきは雇い主である派遣会社です。派遣会社は、派遣スタッフが行う派遣先での仕事に関して、仕事内容、仕事時間、指示系統など細かい契約を交わしており、派遣先の会社はこれを守る義務があります。

派遣先がルールを守らないからといって、スタッフが勝手にバックレるのは筋違いです。派遣先が本当にルールを守っていなければ派遣会社との契約違反になり、派遣スタッフとしては詳しい情報をまず派遣会社の担当者に伝えることが大切です。

退職するときは、バックレずに正しい順序で退職する

派遣スタッフが派遣先で起こったルール違反に関し、派遣会社に相談してもラチが開かないと思ったら、派遣先を再検討してもらうのがひとつです。それでもダメなら、派遣先をバックレるのではなく、派遣会社を正しい手続きで退職することが大切です。

派遣会社を退職することは、人それぞれいろいろな事情があるので問題はありません。正しい手続きで辞めておけば、先々、再雇用してもらう可能性が十分あります。

しかし、バックレて辞めた場合、派遣会社と派遣スタッフの間の契約違反になることは間違いありません。

また、派遣先にかけた迷惑を考えると、派遣会社としてはスタッフ社員として再採用することは絶対ありません。それどころか、名前をブラックリストとして残し、再発防止をかけられることになります。

派遣スタッフに多い、「バックレ」についてのまとめ

  • 「バックレ」は、正社員、パート、アルバイトなどいろいろな働き方がある中で、派遣スタッフに一番多いと言われます。理由は、派遣会社に採用され、実際に働くのは別の派遣先であるということに原因があるといえます。
  • 実際にバックレるとどうなるか、まず派遣先から派遣会社に電話が入り、派遣会社は契約時に登録した電話番号やメールアドレス、緊急連絡先、また場合によっては住所をたどって行方を捜します。

    一番迷惑を被るのは派遣先なので、場合によっては違約金請求に発展することもあります。

  • 派遣スタッフがバックレるのが多い理由として、派遣先の仕事がきつい、人間関係が悪い、パワハラなどがあげられます。
    しかし、いくら派遣先がルールを守らないからといって、バックレるのはダメで、まず相談すべきは派遣会社です。
  • 派遣会社に事情を話したうえでなおかつ退職を希望するなら、派遣会社で正しい退職手続きを行います。
    それをせずにバックレるとブラックリストに載り、今後派遣会社への再就職ができなくなります。