レポートやプレゼンで役立つ!「考察」「結果」「結論」の違いとは?

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理系の人には、論文などで「考察」になじみがありますが、文系の人にとっては、社会人のレポートやプレゼンの「考察」に戸惑うこともあるでしょう。ここでは、論文・レポートでの「考察」、「結果」、「結論」の違い、「考察」の英語表現について解説します。

「考察」「結果」「結論」の違い

論文やレポートでは、目的→方法→結果→考察→結論→結語という流れが定型です。プレゼンではもう少し短めに、目的→結果→考察→結論と展開します。

良いレポートやプレゼンにするには、結果・考察・結論の意味と違いをしっかり理解していなければいけません。

レポートやプレゼンでの考察の意味

「考察」は、どうしてその結論に至ったのかその過程を説明する部分です。その結論はどういう風に考え得られたのかの詳細は、結論の正確性を先に証明するようなものでもあります。

考察に、ついつい感想や反省を書いてしまう人も多いでしょう。しかし、論文などに価値観や考え方は大切ですが、感情は関係ありません。また、実験に失敗したとしても、反省ではなく、失敗した下人とその影響や根拠を述べるのが、論文やレポートです。

結果の意味

レポートやプレゼンでは、結果には、実験や調査から得られたデータや数値などの事実だけを書きます。ここには、私見などは入れません。

また、結果は全て過去形で、数値には単位を、図表には名前と番号、数式にも番号を入れるのが、正式なレポートや論文の書き方です。プレゼンも外部に対してのプレゼンであれば、これに準じた方がいいでしょう。

結論の意味

結論は、結果を根拠に考察で展開した議論をまとめ上げ、自分の意見や考えを述べる部分です。論文を通して言いたかったこと、つまり課題に対する答えを自分の言葉で述べることになります。

同じ結果についての論文でも、書き手が違えば結論が違ってきます。それは、書き手が結果から、伝えたい情報を独自に選んで、手を加えて結論を導き出すからです。

3つの違い

レポートやプレゼンを考える時、「考察」部分で行き詰まってしまうことがよくあります。そんな時には、「結論」から先に書くのもひとつの方法です。
考察、結果、結論の違いを見比べてみてください。

「結果」=実験や調査でこういう結果になったため→事実を数値や図表で示す
「考察」=こうであると考えられる→自分の言葉で論議のように展開
「結論」=したがってこうである→結果、考察から自分で考えた結論

考察の類語

類語には、「熟思」、「検討」、「考査」、「考慮」、「省察」などがあります。
本質的な特徴などをみる意味での考察であれば、「鑑定」や「吟味」なども当てはまります。

考察の英語表現

「考察」を英語にすると、“examination(説明)”、“consideration(熟考)”、“observation(観察)”などになります。

論文やレポートでの「考察」は、“discussion”です。ちなみに、英語論文では“Results(結果)”、“Discussion(考察)”、“Conclusions(結論)”となります。

論文などタイトルで「~の考察」としたい時には、“A study of ~”や“A consideration”、“A discussion”などでもいいでしょう。

「考察」についてのおさらい

「考察」とは、“物事を明らかにするために,十分に考えること”をいいます。レポートなどの「考察」は、結果から結論に至るまでの過程を説明する部分のことです。

レポート、論文、プレゼンなどの考察、結果、結論の違いは、「結果」は実験や調査での事実を数値や図表で示す部分、「考察」は自分の言葉で結果から考えることを論議のように展開する部分、「結論」は、結果と考察から自分で考えた結論の部分という違いがあります。

類語には、「熟思」、「検討」、「考査」、「考慮」、「省察」などがあります。
英語の「考察」は、“examination(説明)”、“consideration(熟考)”、“observation(観察)”などになります。論文やレポートでの「考察」は、“discussion”です。