「いたしました」と「致しました」の正しい使い分け方|ビジネス敬語の基本

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「いたしました」はビジネスメールでよく使われる表現ですが、正しく使えていない人も多い敬語のひとつです。本記事では「いたしました」と「しました」の違い、「致しました」との漢字表記の使い分けまで丁寧に解説します。

「しました」と「いたしました」の違い

「した」は動詞「する」の基本形。それを丁寧にしたのが「しました」、さらに謙譲の気持ちを込めたのが「いたしました」です。

  • しました:丁寧語
  • いたしました:謙譲語

ビジネスでは、相手にへりくだる姿勢が求められる場面では「いたしました」を選ぶのが無難です。

実例で比較|どちらを使う?

  • 社内の同僚に:ご迷惑をおかけしました
  • 上司や取引先に:ご迷惑をおかけいたしました
  • 社外向け案内:○○式典を無事に挙行いたしました

体験談:敬語の選び方で印象が変わった

メールで「しました」と書いたら、上司から「相手は社外の方だから“いたしました”にしなさい」と注意を受けました。ちょっとした違いでも、印象が大きく変わるんだなと反省しました。

20代・営業職

「いたしました」と「致しました」の使い分け

どちらも読み方は同じですが、「いたしました」は補助動詞、「致しました」は単独動詞という違いがあります。

用法ひらがな(いたしました)漢字(致しました)
補助動詞(~していただく等)△(少し堅い)
単独動詞(〜をする)×

使い分け例:

  • ご不便をおかけいたしました(補助動詞)
  • 私が致します(単独動詞)
  • ご連絡を致します(単独動詞)

間違いやすい!使ってはいけないケース

謙譲語は自分の行動に対して使うものです。相手の行動に使ってしまうと間違いになります。

  • 誤)ご確認致しますよう、よろしくお願いいたします
  • 正)ご確認くださいますよう、よろしくお願いいたします

Q&A:よくある質問

「しました」と「いたしました」はどちらが丁寧?
どちらも敬語ですが、「いたしました」は謙譲語なのでより丁寧な印象を与えます。
「致しました」は使ってはいけないの?
単独動詞として使う場面では適切です。ただし、補助動詞としては「いたしました」の方が自然です。
メールではひらがなと漢字、どちらが良い?
基本的にはひらがなの「いたしました」が無難です。漢字は堅く見えることがあるため使い分けを意識しましょう。

まとめ|「いたしました」は謙譲語の基本

  • 「しました」は丁寧語、「いたしました」は謙譲語。相手や場面に応じて使い分ける。
  • 「いたしました」は補助動詞、「致しました」は単独動詞。用途に注意!
  • 敬語は「相手の行動」には使わないよう注意すること。

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