この記事は2019/03/07に加筆・修正いたしました。

 

友達や身近な人たちとの会話で、「わかりました」を表す言葉として使う「了解」。

しかし、目上の人に対して使うのはとされています。つい「了解です!」とに返事をしてしまい、注意を受けたなんて人もいるのではないでしょうか、ここでは、身近な言葉である「了解」が、目上の人へ使うと失礼とされてしまう理由を解説します。

また、以下では似たである言葉と、使い方について解説しています、気になる方は合わせてご覧ください。

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「了解」の意味とは理解し認めること

まず、「了解」の意味は、辞書によると、以下の通りです。

相手の言葉や行為の意味・内容などを理解して認めること。(出典:旺文社国語辞典)

さとること。会得すること。また、理解して認めること。(出典:広辞苑)

目上の方に「了解」は適さない

通常、目上の人や取引先と会話やメールをするときは、敬語を使います。
敬語とは、相手を敬っていることを表す特別な言葉で、大きく3つに分類されます。

 


相手や相手の行動などを高めて表現することにより、相手への敬意を表す。
例)いらっしゃる、おっしゃる

 


自分や自分の行動などを控えめな表現をすることにより、相手への敬意を表す。
例)伺う、申し上げる

 


丁寧な表現をすることにより、相手への敬意を表す。
例)~です、~ます、お洋服、ご入会

「了解」も語尾を「しました」や「いたしました」のかたちにすれば敬語(丁寧語)となりますが、相手へ敬意を表す言葉が含まれていないため、目上の人への使用は不適切とされています。

本来は「よくわかった」ということを表す言葉ですが、最近は「目上の人が許可をする」という意味です。また、無線や緊急出動の際の返事として使われることから、ぶっきらぼうな返事、軽い返事として不快に感じる人もいるようです。

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「了解」の正しい使い方は同期などの横のつながりに対して

「了解」は上司に対して使うと不適切ですが、部下や同僚へ使うのは問題ありません。また、気心の知れた上司であれば、使用しても失礼にあたらない場合もあるでしょう。

しかし、会社内では他の社員もいます。聞かれた場合に不快に感じる人もいるため、「了解」を使いたいのであればが必要です。もちろん、「了解しました」や「了解いたしました」等、敬語に直すことを忘れないようにしましょう。

」など「了解」の代わりに使う言葉は?

「了解」がビジネスシーンでは不適切な言葉ならば、目上の人や取引先へ「よくわかりました」ということを伝えるには、どのような言葉を使えばよいのでしょうか。

一般に、目上の人への返事は「承知」を使用するのがよいとされています。どちらも「よくわかりました」の意味ですが、「承知」は尊敬語であるため、目上の人へ使うのは適しているといえます。

その他よく似た意味の言葉には、「了承」や「」があります。どれも電話や会話で使うことの多い言葉です。

「承知」「了承」「かしこまりました」の違い

「了解」に似た意味の3つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。どれも耳にしたことのある言葉だとは思いますが、ここで、それぞれの言葉の違いを確認しましょう。

「承知」の意味とは聞き入れること

聞き入れること。また、了解すること。
知っていること。許すこと。勘弁すること。(出典:旺文社国語辞典)

「了承」の意味とは事情を理解すること

承知すること。事情を理解し、それでよしとすること。(出典:広辞苑)

相手の事情をくみ、納得して承知すること。(出典:旺文社国語辞典)

「かしこまりました」はつつしんで

つつしんで目上の人の言葉を承る。拝承する。承知する。(出典:広辞苑)

承知する意の謙譲表現。(出典:旺文社国語辞典)

「了解」「承知」「了承」「かしこまりました」の使い方

どの言葉も「わかりました」ということを表す言葉です。では、どのようなときに使うのが適切なのでしょうか。

「了解」の使い方

尊敬語ではないので、目上の人やお客様へ使うのは不適切でしょう。そのため自分と同等の立場か目下の人へ使います。もし使用する際は、自分と相手の立場や関係を考えて使いましょう。

「承知」の使い方

尊敬語で、目上の人への返事として一般的に推奨されており、目上の人やお客様に対して使います。

「了承」の使い方

「承」(うけたまわる)と付いているので、目上の人に使いそうですが、「承認する」という意味合いで上から目線のニュアンスがあるため、目上の人やお客様へ使うのは不適切とされています。

「かしこまりました」の使い方

「承知」よりもさらに丁寧な言葉です。目上の人やお客様に対して使います。接客業でよく耳にするでしょう

どれもビジネスシーンではよく使う言葉なので、間違えて恥をかくことのないよう、しっかりと身につけておきましょう。

「了解」「承知」「了承」「かしこまりました」を比較した例文

意味と使い方を理解したところで、実際に「了解」「承知」「了承」「かしこまりました」はどのように使うのか、例文を紹介します。

・会議の時間変更の連絡を受けた時
(同僚に対して)時間変更の件、了解しました。
(上司に対して)時間変更の件、承知しました。
(部下に対して)時間変更の件、了承しました。
(お客様に対して)時間変更の件、かしこまりました。
・発注依頼をされた時
(同僚に対して)○○の発注について、了解しました。
(上司に対して)○○の発注について、承知しました。
(下請けに対して)○○の発注について、了承しました。
(お客様に対して)○○の発注について、かしこまりました。

「了解しました」の英語表現

(社内には)

・Noted(了解しました)
・I got it(了解!)ーくだけた言い方
・I see(了解しました)
・Understood/ I understood.(了解しました)
・I agree to that.(了解しました)
・Alright.(了解!)=OK
・Sure thing.(承知しました)

(社外もOK)

・Certainly(かしこまりました)

「了解」の意味と使い方についてのまとめ

  • 上司に対しては「了解しました」ではなく「承知しました」「承知いたしました」を使います。
  • 「了承」は事情を理解し、それでよしとすることの意味です。
  • 英語ではカジュアルな言い方は社内で、フォーマルな言葉は社外で使われます。
  • 「了解」は「よくわかった」という意味で、目上の人が「何かを許可する」場合に使います。
  • ビジネスシーンでの「了解」の使い方については、賛否両論あります。10年以上前は「了解しました」は目上に対して適切な表現とされていたようです。
  • しかし、現在は不快だと思う人がいるため、不適切な表現とされています。無理に「了解」を使うのではなく、健全な人間関係を築くためにも、万人受けする「承知」を使う方がよいです。
  • ときと場合に応じた言葉遣いができることは、社会人にとって必要不可欠です。ぜひ、「了解」「承知」「了承」「かしこまりました」を使い分けてみてください