「お手すき」の意味とは?失礼にならないポイントを解説

ビジネスの面でたびたび耳にする「お手すき」を使用した表現は、適切に使えばより好印象を与える事ができるでしょう。ここでは使う上でのポイントや例文をまとめました。

目次

お手すきの意味とは何か?


「お手すき」とは、「御手隙」もしくは「お手透き」と書きます。文字通り「手すき」には、手に隙ができたとき、手が空いたとき、つまり、仕事がひと段落したときをさす言葉です。「手すき」に丁寧な接頭語の「御(お)」をつけたのが、丁寧な表現の「お手すき」です。

ビジネスの場では、緊急ではない依頼をする場合に使用されます。

お手すきを使う上で、押さえておきたい4つのポイント

緊急性の低い依頼に使う

ビジネスの面では、相手に急ではない内容の依頼やお願いをするときに「お手すき」を使用します。期日指定があるなど緊急性の高い依頼については使用できませんので注意しましょう。

目上の人にも使用可能

「お手すき」は、目上の人にも使用する事ができます。特に、目上の相手に対して「お暇でしたら」と使うのは失礼に当たります。「お手すきでしたら」と表現するのが適切です。

自分が「お手すき」になる事はない

「お手すき」は、相手に対して使う言葉となっていますので、自分に対する使い方は間違いです。「お手すきになったら確認します」は誤りとなりますので気を付けましょう。
自分自身に関して「お手すき」を使いたいなら、「手がすいたら」などと言い換えるようにしましょう。

使うタイミングに気を付ける

「手が空いた時にお願いします」と依頼ができるのは、あくまで就業時間内です。その為、就業時間が過ぎた時に「お手すき」を使用して相手に依頼をするのは間違いです。

依頼をする場合には、就業時間内にするのが前提ですが、やむを得ず就業時間が過ぎてから相手に依頼する際には、「就業時間後で申し訳ありませんが、お時間をいただいてよろしいでしょうか?」と、まず就業時間外の依頼に対する気持ちを込めた表現をしましょう。

「お手すき」で頼まれたからと言って放置しない

「お手すき」ではないからといって、、頼まれたことなどを放置するのはマナー違反です。ある程度の時間の余裕があるだけで、やらなくてもいいものを依頼することはないでしょう。あまりにも長時間放置することのないように気をつけましょう。

「お手すきですか?」は敬語?


「お手すき」自体は目上の方にも使用ができる言葉です。ただし、「お手すきですか?」と聞くと、少し失礼と感じる方もいるかもしれません。目上の方に対しては「お手すき+尊敬語」の形の表現がより適切で、相手にも失礼になりません。
「お手すきでしょうか?」や「お手すきの際にお願いできませんでしょうか?」などとするといいでしょう。

「お手すき」と「お手空き」の違い


「お手すき」に似た言葉に「お手空き」(おてあき)があります。
「お手空き」は、することがなくて暇なことを指すので、ビジネスシーンではほとんど使うことがないでしょう。

例えば先述のような「お手すきでしょうか?」は、「(仕事が一段落するなどして)手が空いていますでしょうか?」といった意味です。

それに対して「お手空きでしょうか?」は「(することがなくて)暇でしょうか?」というネガティブな意味になってしまいます。

就業時間内なのに暇かどうかを質問するのは大変失礼なことであり、思わぬトラブルを招いてしまうことになりかねません。

そのようなことがないように、この際「お手すき」と「お手空き」の違いを明確に覚えておいた方が良いでしょう。

「お手すき」の言い換え・類語

「お手すき」を他の表現でいうなら、「ご都合の良いとき」、「時間があるとき」や「手が空いた際」などを使うのがいいでしょう。

また上記の表現を使った例文としては、次のようなものが挙げられます。

「ご都合が良いときにご覧ください」という一言を添えて、先輩に書類を渡した。

先輩が仕事をしているタイミングで書類を渡しているわけですから、今すぐ書類を見てもらうのは難しいでしょう。

そこで上のような一言を添えることで、先輩の都合に配慮していることを示しているわけです。

時間があるときは読書をしていることが多い。

「時間があるとき」の後には、上記のように具体的な行動などが続きます。

「お手すき」の対義語


「お手すき」の対義語としては、「手一杯」や「かかりきり」といったものが考えられるでしょう。

またそれらの対義語を使うと、以下のような例文を作ることができます。

今は自分のことで手一杯なので、同僚からの依頼を後回しにした。

「手一杯」は「ていっぱい」と読み、「その仕事だけでそれ以上余裕がないこと」や「力の限り」という意味です。

この例は前者の意味で使われており、余裕がないので同僚からの依頼は後回しにしたということを表しています。

緊急性が高い案件を自分が対応することになり、その日はずっとかかりきりだった。

「かかりきり」の意味は「あることにばかり携わって、他の仕事には手が回らないこと」です。

今回の例だと、その日は緊急性が高い案件にずっと携わっていて、他の仕事には手が回らなかったということでしょう。

今日から使える「お手すき」を使った例文集

在宅ワーク
社内の人間に対して、緊急性の低い依頼をする時

お手すきの時で結構ですので、〇〇までご連絡をお願いいたします。
お手すきの際に、ご一読いただければ幸いです。
お手すきの折にでも、ご確認いただけますでしょうか。

 

「お手すき」を使えない緊急性の高い時の依頼の例文

センテンス

今お時間を頂戴してもよろしいでしょうか?(急ぎの要件がある場合)
就業時間の後で申し訳ありませんが、お時間をいただけますでしょうか?
(集合時間後かつ急ぎの要件の場合)

「お手すきの際に」の英語表現

十分
ビジネス英語でも、なにか依頼する時に「お手すきの際に」を使いたい時があるでしょう。Would you…?、Could you…?などの依頼の分の後に、”when you are available” 、”when it is convenient for you”などで表現できます。

「お手すきの際にメールの返事をいただますか?」
→Would you please reply to me when you are available?

「お手すきの際に、同封のカタログにお目通しください。」
→I would appreciate if you can take a look of the latest catalog when it is convenient for you.

まとめ

  • ビジネスの面で「お手すき」を含む表現を使用する時は、就業時間内であることがポイントです。時間外だと相手のプライベートの予定を潰すことになりますので、注意しましょう。
  • また「お手すき」を別の表現にするなら「ご都合の良いとき」や「時間があるとき」といったものがあり、対義語としては「手一杯」や「かかりきり」などが考えられます。

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マナラボ編集部のアバター マナラボ編集部

このサイトの記事はマナラボ編集部によって執筆されています。

マナラボ編集部は敬語・ビジネスマナーに関わる仕事を経験した方が記事執筆をおこない、編集者によってファクトチェックを行っております。

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