この記事では「どうしますか」と相手に尋ねるときの敬語表現、「いかがいたしましょうか」と「いかがなさいますか」について、それぞれの違いと使い方を解説し、ビジネスシーンやメールで使える例文をご紹介します。

「いかがいたしますか」と「いかがなさいますか」の違い

「いかが」の意味

「いかが」は、もともと状態・意見などについてたずねる副詞です。

意味は「どう」と同じですが、「いかが」には相手にあらたまってお伺いを立てる意味があるため、目上の人やお客様に対しては「どう」よりも「いかが」を使う方が適切です。

「いたしましょうか」と「なさいますか」の違い

「いたしましょうか」もしくは「なさいますか」は、「どうしますか」の「しますか」に当たる部分です。

「いたしましょうか」は謙譲語のため、相手ではなく自分の行為に対して使用します。つまり、「いかがいたしましょうか」は、相手のために自分が何をすればよいか尋ねるときに使います。

一方、「なさいますか」は、「する」の尊敬語「なさる」が変化した表現です。尊敬語は相手の動作や存在に敬意を表します。つまり、「いかがなさいますか」は、相手が何をするか尋ねるときに使います。

また以下では似た意味である「いかがでしょうか?」の意味と使い方について解説しています。この記事と合わせて、似た意味の言葉も適切に使い分けられるビジネスパーソンを目指しましょう。

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「いかがいたしましょうか」と「いかがなさいますか」の例文5選

「いかがいたしましょうか」の例文3つ

上司に自分が何をすればよいか確認する場合
「部長、来週の打ち合わせ資料の内容はいかがいたしましょうか」

自分がどのようにすればよいか尋ねるため、「いたしましょうか」を使います。

上司にお客様先へ同行するかどうか確認する場合
「部長、本日の営業、同行いかがいたしましょうか」

自分が同行した方がよいかどうかを尋ねているので、「いたしましょうか」を使います。

ホテルの従業員がお客様の荷物を持つか確認する場合
「お客様、お荷物はいかがいたしましょうか」

荷物を持つのは従業員になるので、従業員の動作をへりくだって「いたしましょうか」を使います。

「いかがなさいますか」の例文2つ

上司に打ち合わせの時間を決めてもらう場合
「部長、打ち合わせの時間が15時と17時のどちらかになりますが、いかがなさいますか?」

時間を決めるのは自分ではなく部長なので、「なさいますか」を使います。

ホテルの従業員がお客様に朝食を召し上がるか確認する場合
「お客様、朝食はいかがなさいますか」

朝食を食べるのはお客様なので、お客様の動作に敬意を表す「なさいますか」を使います。

「いかがなさいますか」についてのまとめ

  • 「いかがなさいますか」は相手がどうするか尋ねるときに使う
  • 「いかがいたしましょうか」は自分がどうすればいいか尋ねるとき、相手が自分に何をしてほしいか尋ねるときに使う
  • 相手の行動か自分の行動かで判断し、間違えないように「いかがでしょうか」と「いかがなさいますか」を使い分けましょう。