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転職活動に必要となる職務経歴書。「職務要約」はそこに記載すべきものですが、履歴書の職歴欄と同じように書いてしまっていませんか?
この記事では、
- 職務要約には何を書けばいいのか
- 書く際のポイント
- 業種別の例文
についてわかりやすく説明していきます。
使いこなせば抜群のアピールができる職務要約の書き方をマスターしましょう。
職務要約とは経歴の要点をまとめたもの
「職務要約」は「職務経歴書」の冒頭にあり、その後に記載する職務経歴の要点を簡潔にまとめたものです。
多くの職務経歴書に目を通さなければいけない採用担当者は、1枚1枚隅々まで読むことはせず、冒頭の職務要約を見て欲しい人材なのかを判断するといいます。
そこで興味を引かれて初めて、その後の詳しい職務経歴をじっくり読み進めることになります。面接に進めるかどうかの最初のジャッジポイントが職務要約だと言えます。
職務要約に書くべきこと
今まで転職したことがある人の場合
転職の経験がある場合は以下の情報を記載します。
・新卒で入社した企業名と職種
・転職した企業名と職種
・実績
転職回数が多い場合、全てに触れていると長くなるので、一番アピールしたい点を取り上げましょう。
または、数社の中で一貫して携わった業務があればそれをアピールポイントにできます。長すぎると読んでもらえない場合もあるので、一読できる簡潔さがとても重要です。
転職したことがない人が就職要約を書く場合
初めての転職の場合は、
・新卒で入社した企業名と職種
・実績
を記載します。担当した業務で成し遂げた実績を簡潔にアピールしてください。
以下の記事では若い方に向けて、転職についての考え方を詳しく解説しています、転職について分からない事がありましたら、合わせてごらんください。
職務要約を書く上でのポイント
就職要約は一読できる3~4行にまとめる
採用担当者が求める人材かどうかを最初にジャッジする職務要約は、いくら素晴らしい内容が書かれていても、読みにくかったり長すぎたりすると、その時点で評価は著しく下がってしまいます。
それどころか読んでもらえない可能性もあります。
というのも、“相手に伝えたい事を簡潔に印象深く伝える能力”が低いとみなされてしまうからです。
いわばプレゼン能力が劣っているとの評価が下されます。3~4行で一読できる長さにまとめることが重要です。
以下の記事では文章の作りの基本について解説しています、不安がある方は合わせて学び、印象深い文章を書けるように心がけましょう。
文章構成の基本 5W1Hとは 起承転結・PREP法についても解説
就職要約には応募職種に関係のある実績を選んで書く
成し遂げた実績を書くべきとはいえ、応募した職種に関係のないことを並べても求める人材とは評価してもらえません。ただの自己満足に終わってしまいます。
企業研究をし、求められる能力をアピールできるような内容を書くようにしましょう。
以下の記事では企業研究のやり方を解説しています、企業について正しく学び、相手企業に即した職務要約を書くように心がけましょう。
企業研究について 企業研究の目的 チェックしておきたいポイント
就職要約は箇条書きよりもストーリー仕立てで
簡潔に書くことにとらわれると箇条書きでもいいのかと考えてしまいますが、ストーリー仕立てにした方があなたの人物像が読んだ人の中でできあがり、印象づけることができます。
ただしビジネスにふさわしく、装飾過多にならないよう注意してください。
以下の記事では、ビジネス用の文に物語を加えるための技術について解説しています、合わせて読み、よりよい文で、相手に自分を売り込みましょう。
就職要約に数字を出せば説得力が増す
アピールしたい実績には具体的な数字を盛り込みましょう。
売上や規模、人数など、数字は説得力を増しますし、成果の客観的な評価にはなくてはならないものだからです。
反対に「~と自負しています」「~を熱意を持って取り組みました」など、主観に基づく表現はここでは使いません。
職務要約の例文
営業の就職要約の例文
◎◎大学を卒業後、株式会社●●にて営業職として入社し、中小企業を中心に新規顧客を開拓しました。
×年目には▲社を開拓し、年間○○万円の売上に貢献しました。
また、5年連続で売上目標を達成し、優秀社員賞をいただく名誉にあずかりました。
現在はチームリーダーとして10人の部下の育成にも取り組んでいます。
製造業の就職要約の例文
◎◎大学を卒業後、○○株式会社社に入社。製造部門の機械オペレーターを担当していました。
金属加工の高い技術を獲得し、▲年連続で不良品流出ゼロを達成しました。
20××年から海外工場に赴任し、アドバイザーとして現地スタッフ100名の技術指導に当たりました。
事務の就職要約の例文
◎◎大学卒業後○○株式会社に営業職として入社。4年後、▲▲株式会社に事務職として転職し、現在に至るまで電話対応、来客対応、清算業務等に携わってきました。
また、電話応対の技術を競うコンクールに3年連続で社内代表として出場し、平成×年には全国大会に出場しました。
人事・総務の就職要約の例文
2社にて一貫して人事業務に携わってきました。
◎◎大学を卒業後、新卒で入社した○○株式会社では、年間100名規模の新卒・中途採用の説明会や選考、教育に携わり、現在の▲▲株式会社では新たに給与計算や社会保険手続き等労務関連も担当し、幅広い経験を積んでいます。
現在は課長として部下7人のマネージメントをしています。
2社にて通算12年、総務業務に携わってまいりました。
備品管理、社印章の管理、文書管理業務といったものから、社則の制定、株主総会の準備・運営まで幅広い知識と経験があります。
現在は総務課長として10人の部下をまとめています。
販売業の就職要約の例文
◎◎大学を卒業後、○○株式会社に入社し、食品の在庫管理、売上管理、予算作成、接客、スタッフ教育に携わってきました。
20××年からは食品部門の課長として販売方法の改善、経費削減に取り組み、前年度売上120%を達成し、黒字転換することができました。
SEの就職要約の例文
◎◎大学を卒業後、○○株式会社へ入社し、現在までの7年間システムエンジニアとして社内ネットワークの開発を行ってきました。
構築から保守運用まで全行程に携わり、幅広く経験を積みました。
現在は人事会計システムの企画・開発を担当し、12名からなるプロジェクトチームのサブリーダーとして進捗管理にあたっています。
転職、就職における職務要約のまとめ
- 求めている人材かどうかを最初にジャッジされるのが職務要約。
- 応募した企業の求める能力に即した実績を書いてアピールする。
- 具体的な数字を入れ、客観性と説得力を加える。
- 長すぎる文章は読まれない可能性も。3~4行の一読できる長さにまとめ、プレゼン能力もアピールする。
- 箇条書きよりも文章にして、採用担当者に人物像を印象付けるとよい。
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