特にビジネスシーンでは、時間は無限にあるわけではないので無駄のないよう大事に使いたいと考える人は多いのではないでしょうか。そんな中で例えば、何かの報告の際にまとまりなくだらだらと長い話をしてしまえば「結局何が言いたいの?」「この無駄な時間を返してくれ!」などと相手を怒らせてしまう可能性さえあります。

この記事では、文章構成方法の一つであるPREP法について、その中身とPREP法を使った具体例を説明していきます。文章や会話にPREP法を取り入れることによって自分の考えを的確に相手へ伝えることができるようになるでしょう。

PREP法とはなにか

PREP(プレップ)法とは「Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)」の順で話を展開し、文章に簡潔でありながらも説得力をもたせる構成方法のことです。

もう少し説明しますと、まず自分の一番言いたいことを伝え、その結論が言えるのはこういった理由があるからと続けます。しかしこれだけでは具体性に欠くことがありますので、実例を挙げながら「なぜそうなるのか?」という根拠を示します。最後にもう一度結論で締め相手に自分が言いたいことを印象付けるといった流れとなります。

PREP法を使ったときの利点

冒頭部でも触れたとおり、長い話の割にはあまり相手に自分の言いたいことが伝えられなかったという場面は多くの人に経験あることだと思います。PREP法では結論を先に言うため、相手にとってもその人が言いたいことがまず分かりますし、「これからそういった話が始まるのか」と興味を引くことにもつながります。

案外、人の集中力には限度があるものです。前置きが長ければ話の内容が重要な場面に差しかかったとしてもすでに飽きられているかもしれません。また、結論だけを述べたところで「なんでそう言えるの?」と疑念を持たれてしまうので、どんなに良いことを言っても相手の耳には入っていかないこともあります。

PREP法を使うのは相手に分かりやすく伝えるためでもありますし、自分のためにもなります。いろんなことを話しすぎた結果、話に一貫性がなかったり、結論が途中で変わったりしたのでは相手には不信感しか残りません。

そういった意味でもPREP法は相手に興味を持たせつつまとまりのある文章を作るのに適しているといえます。

PREP法と起承転結との違い

文章の構成方法として「起承転結」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、PREP法とは何が違うのでしょうか。

起承転結の文章とは「事柄の説明(起)→そこから話を展開(承)→今までと違ったことが起きる(転)→結果を示す(結)」のような流れとなるのですが、イメージとしては物語のように話が進んでいきます。

確かに「転」の部分があることにより相手の興味は引くことができるのですが、肝心の結果・結論が出てくるまで時間がかかってしまうというデメリットがあります。

繰り返しになりますが、ビジネスの場では時間は有限ですので先に結論を伝えたほうが効率も良いためそちらを好む人も多いものです。1つのストーリーとして相手を引き込みたい場合には「起承転結」を、用件を手短に伝えたい場合には「PREP法」というように使い分けてみてもよいでしょう。

PREP法を用いた自己PRの仕方

PREP法はビジネスの場、特にプレゼンや意見を述べる際に効果的な手法です。他にも自分の思いを相手に簡潔に伝えたい場面として面接の場が思いつきますが、そういった場でもPREP法を参考にすると相手に伝わりやすい自己PRを作ることができるでしょう。

(結論)
私は何事もあきらめずに努力をする力があります。

(理由)
なぜかというと、学生時代バスケットボール部に所属していた際、補欠からキャプテンにまで昇りつめた経験があるからです。

(具体例)
入部当初からベンチにすら座れず悔しい思いをしてきました。その悔しさから学校の練習以外にも毎日自主トレーニングをしたりプロの試合を見たりして自分の実力が向上するよう努力してきました。結果として3年時にはレギュラーに選ばれキャプテンをも任されるまでに成長できました。

(結論)
努力をし続ければ結果へとつながるという経験をしてきたため、私はどんな場面でもあきらめずに努力をし続けていきたいと思います。

一例ではありますが、PREP法を使った自己PR文です。流れを確認してみますと、まず自分が一番伝えたいことに触れていることが分かります。次にその根拠の説明や具体的な例を挙げ、「なぜそのような結論が言えるのか?」について話を展開し、最後にもう一度結論を言うことでより納得のいくものとなっていることが確認できるのではないでしょうか。