20代の離職率ってどれぐらいなのか、転職を考えているが転職しやすい職種って何だろうなどの疑問を抱えた20代の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、気になる20代の離職率や転職しやすい職種、転職を成功させるためのチェックポイントを解説します。
転職活動をこれから始める、転職に興味がある、そんな20代の方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
20代で転職を考える理由とは
転職を考える年代で最も多いのは20代。厚生労働省の「雇用動向調査(平成27年度)」によると20代が転職をしたいと考える理由のトップ3は、以下の通りです。
20代で働き始めて何年目くらいで転職を考えるのか
最も多い年代は、24~26歳。大学卒であれば働きはじめて2~4年目の第二新卒と言われる時期です。
業種別にみると、小売り・販売サービスなどは23~25歳がピークでやや早め、IT・モノづくりエンジニアなどは26~28歳がピークとやや遅めの傾向があります。
新卒者の離職率
新卒者の1~3年の離職率
厚生労働省「新規学卒者の離職状況」によると、大学新卒者の1~3年の離職率は以下の通りです。
2年以内:22.8%(平成26年3月卒)
3年以内:31.9%(平成25年3月卒)
出典:厚生労働省 新規学卒の離職状況
3年以内の離職率は10人に3人の確率で、最も多い数値を示しています。20代前半から半ばにかけての若手の雇用の流動性の高さが数字に表れています。
職種別の離職率ランキング
職種別の大卒者離職率トップ5は、以下の通りです。
2位:生活関連サービス業・娯楽業
3位:教育・学習支援業
4位:医療・福祉
5位:小売業
1位、2位のサービス業系では週休1日制の企業も少なくありません。飲食サービス業ではブラック企業という言葉も広まり、3位の教育関連では、教師の長時間労働も話題となりました。さまざまな働き方の課題を反映している数字でしょう。
20代が転職しやすい企業のポイント
20代が転職しやすいのは、どのような企業でしょうか。転職しやすい企業のポイントを紹介していきます。
転職しやすい企業のポイント1:人材不足
高齢化や女性の活躍が進む中で、介護士や保育士が不足と言われています。このような「人材不足」の職種や企業は、最も転職しやすい候補と言えるでしょう。
転職しやすい企業のポイント2:需要が多い
IoTやロボットなど技術革新が進むIT業界や、急増している外国人観光客向けのサービス業など、「需要が多い」ことは大きなポイントとなります。
転職しやすい企業のポイント3:未経験者の採用が多い
経験の少ない20代にとっては、「未経験者の採用が多い」企業は貴重な存在。建設や工場など特に未経験者の採用に積極的な職種や企業に注目しましょう。
転職しやすい職種とは
20代が転職しやすい職種にはどのようなものがあるのでしょうか。以下で紹介していきます。
20代が転職しやすい職種1:IT関連
この数年、IT需要はますます高まり、プログラマー、SEなどの人材不足が続いています。
専門的知識が求められる職種ですが、未経験者でも20代で意欲があれば転職は可能と言えるでしょう。また職業訓練校に通い技術をつければ、就職率もあがります。
20代が転職しやすい職種2:飲食サービス
飲食サービス関連は、人材不足が最も顕著な業界のひとつ。
常に求人募集している企業が多く、未経験者でも採用される可能性が高い職種です。接客や調理が得意であれば強みとなります。
20代が転職しやすい職種3:介護
介護の現場は需要も高く人材不足。専門知識や資格が必要ですが、未経験者でも働きながら資格を取得できるケースもあります。
20代が転職しやすい職種4:土木建設
2020年オリンピックに向けて、建設需要が高まり求人数も増えていくでしょう。未経験者でも採用されやすい職種で、特に20代は体力のある点も強みです。
20代が転職しやすい職種5:工場
工場でのものづくり現場は、未経験者でも転職しやすいです。20代は技術を習得する時間や柔軟性があるとみなされて有利でしょう。
転職活動をするにあたり把握するべきこと
転職活動にあたって、応募先を選び、絞り込んでいくプロセスでは、それぞれの企業の情報をきちんと調べて把握しておくことが重要です。
希望する企業の採用条件や労働条件
希望する企業ごとに採用条件・労働条件に関して次の項目を確認し、整理しておきましょう。
【採用条件】
【労働条件】
・雇用形態:正社員、契約社員かなどの雇用形態
・仕事内容:営業、ネットワーク技術者、経理事務などの仕事内容
会社の将来性や方針
応募先選びでは、会社の将来性や方針の把握が重要。次の項目を確認しておきましょう。
・会社概要(資本金、社員数、事業内容、沿革など)
・経営理念、方針
・営業収益、売上推移など
・新商品/サービスへの取り組み
転職にあたっての事前準備
応募書類作成から面接のプロセスにおいては、事前準備が成功の決め手となります。充分時間をかけて準備をしましょう。
自己解析
面接など限られた時間内に、自己を表現して相手の理解を得るのは簡単なことではありません。伝えるべき内容を明確にするには、自分自身を見つめ直す「自己解析」が効果的です。
自己解析の仕方として以下のような例をあげます。ぜひ参考にしてみてください。
・どのようなスキルや専門知識を身につけたか
・転職の理由と目的
・応募先の会社の志望動機
・10年後、20年後にどのような仕事をしたいか
面接対策
面接対策として、以下の準備をしておきましょう。
・会社情報の調査
・新たな仕事に向けた勉強
・マナーの確認
・面接のシミュレーション
面接の流れや準備に関することは以下の記事も参考にしてみてください。
面接前にチャレンジしてみよう!!マナラボ式ビジネスマナーテスト【面接編】
就職 転職における面接の一連の流れを総ざらい
20代の転職に関するおさらい
20代の転職に関するおさらいは以下の通りとなります。
- 20代の転職をしたいと考える理由は、1位:労働条件 2位:給与 3位:人間関係
- 転職を考える年代で最も多いのは24~26歳
- 大卒の3年以内の離職率は10人中3人
- 職種別の離職率上位は、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業
- 20代が転職しやすい職種は、IT、飲食、介護、建設、工場など、「人材不足」「需要が多いこと」「未経験者の採用が多いこと」が検討のポイント
- 応募先選定のプロセスでは、企業ごとに採用条件、労働条件を整理し、会社の将来性や方針についてチェックすること
- 書類作成~面接のプロセスでは、以下の事前準備が重要
- 自己解析:スキルや専門知識、転職の理由と目的、応募先の会社の志望動機、将来のイメージつくり
- 面接対策準備:会社情報の調査、新たな仕事に向けた勉強、マナーの確認、面接のシミュレーション
転職を成功させるためには、事前準備が決め手です。自己解析で20代の自分の強みと仕事観を明確にして、充分な調査で志望先を選び、新たな仕事への一歩を踏み出しましょう。
転職エージェントを利用すれば、実際に転職しなくても自分の適正年収や、キャリアプランの相談に乗ってくれます。
まずは転職サイト、転職エージェントを気軽に利用してみましょう。
転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方
マナラボが特におすすめする転職エージェント・転職サービスは以下のとおりになります。
それぞれの特徴を申し上げると、管理職クラス・外資希望の方ならJAC Recruitment・20代なら
リクルートエージェントをおすすめします。
JAC Recruitmentはリクルート、dodaに次ぐ第三の売上規模を持ち、外資系に関してはTOPの人脈を持ちます。自分の実力を活かせる場を探している方は特におすすめです。

年収アップを実現したい方に。外資系企業への転職はJAC Recruitment
また、ハイクラスは他にビズリーチもございます。

リクルートエージェントは最大手で、まず転職すべきか、今の会社の方がよいのかの相談に乗っていただけます。転職案件は各年齢全般に渡って用意しているのも最大手ならではです。まずはご自身の経歴から、適正の年収なのかを相談していみてはいかがでしょうか?

dodaは転職サイトとエージェントの両方の側面をもっています。とりあえずどんな求人があるのかな?と気になった場合は
dodaがおすすめです。またdodaの登録はとても簡単でオレンジ色のボタンから必須項目を入れるだけで5分での登録が可能です。転職案件は20代から30代向けがもっとも多いようです。
またdodaには各業界の年収を知ることができるページもございます。
簡易的なものですが、一度利用してみてはいかがでしょうか。
