新卒の志望動機について 具体的な志望動機の書き方 悪い例と良い例

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新卒での就職活動で、特に悩むのが志望動機です。特に、社会経験のない新卒の方は、志望動機の具体的な書き方が分からずに困る場合も少なくありません。

ここでは、新卒向けの具体的な志望動機の書き方や例文について解説しています。

読む事で、採用担当者も思わず内定を出したくなる新卒向けの志望動機を作成出来るでしょう。

志望動機に関してより理解を深めたい方はこちらをおすすめします
就職・転職における志望動機の書き方・伝え方
就職・転職の志望動機 各種業界で使える例文

志望動機に採用担当者が求めていること

志望動機を作成する前に、知っておきたいのが応募する企業の採用担当が求めていることです。

求めているポイント別に志望動機を作成すると、スムーズかつ有効なアピールに繋げられます。

なぜこの会社を選んだのかを志望動機に盛り込む

企業側が絶対に知りたいのが、「なぜこの会社を選んだのか」です。なりたい職種や業種を述べているだけでは「他の会社でもよいのでは?」と思われてしまいます。
「御社の経営理念に惹かれました」「前職の経験が活かせると思いました」「将来性に魅力を感じました」などといった、どの企業へ向けてでも使えるような志望動機はNGです。
その会社を選んだ明確な理由を、志望動機に盛り込みましょう。

入社後どうしたいのか

応募先企業をなぜ選んだのかを踏まえて、入社後どのような仕事をしたいのかも求められるポイントです。自分がこの企業でどのように活躍したいのか、何年後にどうなりたいのか、といった具体的な入社後の明確なビジョンを説明できるようにしましょう。

会社のことを知る努力をしているか

志望動機の中で、「この会社だからこそ、入りたい!」といった強いアピールは、採用担当者の心を動かします。
インターネットや企業案内などの誰でも閲覧ができる情報は出来る限り入手しましょう。余裕があれば実際に足を運んで自分の目で見て肌で感じるとよいかもしれませんね。
具体的かつ、相手の面接官が情景を思い浮かべることを志望動機に盛り込む事が、説得力のある志望動機を書く為に大切な事になります。

新卒の志望動機の書き方

新卒の志望動機の書き方を順をおって説明いたします。
志望動機は特に論理的説明の力を求められます。
論理的な表現をするには「PREP法」という文章構成方法を利用するのが一番です。

文章に説得力をもたせるPREP法を徹底解説

職種や業種に興味を持ったきっかけを一番最初に書く

志望動機は、最初に結論から書きます。

「私が〇〇を志望するようになったきっかけは、××だからです」と、志望する職種や業種に興味を持ったきっかけから書きましょう。

新卒採用の場合には、既卒や転職の就職活動と違い、社会経験や業務経験を話すことができません。「経験を生かして働きたい」のではなく、その職種や業種を目指すことになったきっかけをアピールしましょう。

なぜその企業を選んだのかを次に書く

応募している職種や業種を目指すにあたって、どうしてその企業を選んだかを志望動機に入れます。

そのため、その企業ならではの事業や、業務内容、企業理念などを知るために、念入りな企業研究が必須になります。その上で、「貴社の〇〇といった所に共感を持ちました」など、その企業だからこそ志望する理由を入れます。

また、新卒採用の場合にはOB訪問や新卒向けの就職相談会などに出席をした方も多いでしょう。卒業後に働く先輩や、企業の人に直接触れた事によって、現場の声を聞ける機会を得た事が、その企業に興味を持つきっかけになりました、といったような志望動機を構成するのも有効です。

入社して自分が何をしたいか

自分は志望する企業に入社後にどのように働けるのか、何をしたいのかなど、将来に向けた明確な目標やビジョンを入れます。

企業が採用したい、と感じる人は一緒に働きたい、と感じる人材です。一緒に働きたい人材とは、その人の将来と、企業の将来が合致しているポイントがあることです。

企業が採用するにあたって、将来的にプラスとなる可能性を感じる人材であると、アピールできる志望動機を作りましょう。

志望した根拠を示す

志望理由における根拠とは、自分が「見た事・聞いた事・感じた事」といったように、実際に体感した事や自分に起こった出来事をさします。

根拠の例は以下の通りです。

・他業界では無く、この業界を志したきっかけとなる具体的なエピソード
・OB・OGから職種についての話を聞いて感じた事
・企業のイベントやサービスを利用して感じた職種の魅力
・他社と比較した時の独自性・強味
・実際に働いている人と話しをした・見て感じた事など
・社風・企業理念に対して自分が感じた事・自分との共通点

自己PRは今までの志望動機をふまえる

自己PR、今までの志望動機を踏まえた上で行います。自分の長所や特技、今までの経験などが、企業で働く上でどのように役に立つのかを効果的にアピールしましょう。

自己PRの為には、自己分析が重要となります。自分の長所や短所、経験などを踏まえて自己分析を行っておきましょう。

ここまで新卒の志望動機の書き方を説明いたしました。次に例文をあげて説明をいたしますが、もしかしたら
「こんなに考えることが多いなんて」
と思ってしまう方もいるでしょう。

その場合は就活エージェントに相談をするとよいかもしれません。
大学の就活課ももちろん利用するべきですが、就活エージェントは企業とも繋がりがありよりピンポイントでご自身の悩みの相談に乗っていただけます。

新卒の志望動機の例文

新卒の志望動機の例文は以下の通りとなります。

私は、企画営業部で、多くのサービスを売り出す為のマーケティング活動がしたいと考えております。

私は、学生時代に文化祭の実行委員を行った経験がございます。学校の事を知らない地域の方にも、気軽にご参加いただき、文化祭を楽しめるようにしたい、そのためにはどうすれば良いのかを仲間たちと考え、情報を集めることにしました。その中で、私は文化祭に求めるものを知るために事前アンケート付きのチラシを作り、地元の商店街に置かせてもらうことを提案をしました。

その結果、文化祭前に多くの方のご意見を得る事ができました。小さなお子様連れのご家族でもご来場いただける様に、おむつ替えできるスペースを用意したり、お子様も楽しめる催し物を企画したりしました。高齢者の方も無理なく校内を回れるように、休憩スペースも広く取るなど、事前に幅広い年齢層の方が参加できる文化祭作りができました。事前調査によって顧客のニーズに合わせた営業展開ができることに興味を持ち、幅広いラインナップのある貴社の商品〇〇を、求められているお客様の元に、適材適所でお届けする仕事がしたいと感じ、貴社を志望いたしました。

貴社に入社後は、より成長が見込める貴社商品のニーズをお客様へ、より的確にお伝えする為に、日々努力を重ね、企業と共に自身も成長していきたいと考えております。そして、貴社製品をもっと多くの方のお手元にお届けできるように助力したいと考えております。

志望動機の悪い例

企業説明ばかりになっている

企業研究は重要ですが、まるでマニュアルのように企業説明のみの志望動機はNGです。

企業研究をした上で、ひとつのポイントに絞って志望動機に盛り込むようにしましょう。

志望動機の悪い例
私は、貴社が昭和〇〇年から創業し、今年で創立〇〇年という大変歴史の長い会社である所に魅力を感じております。また、〇〇年の貴社商品××の市場シェア率は〇%となっていて、これは〇年連続の快挙となっています。そして、貴社の創業者であり代表取締役社長の〇〇氏の言葉である「〇〇」という企業理念は…

サービスや商品が好き=仕事に結びつかない

メーカー企業の商品や、リリースしているサービスが好き、というのはアピールとしては重要ですが、それ自体を志望動機とするのはNGです。

大切なのは、好きな商品があるならそれを開発する仕事をしたい、好きなサービスがあるなら、それを多くの人に広げる仕事をしたい、など入社後の仕事に結びつく志望動機を考えましょう。

悪い例
私は貴社製品の〇〇に思い入れがあります、(貴社のサービス〇〇をいつも利用しております)ので、このたび貴社を志望いたしました

業種別新卒の志望動機

次に業種別の参考にできる例文を紹介いたします。大事なのは例文をそのまま使うのではなく、自分の体験・言葉に置き換えて使うことです。自分の言葉が何よりも説得力のある言葉です。

もし考えた志望動機が本当に正しいかわからない場合は就活専門のエージェントに相談してもよいでしょう。

新卒から事務職への志望動機

私は、幼い頃から父や母の手伝いを積極的にこなすなど、誰かの助けになる事に喜びを感じていました。

学生時代はサッカー部のマネージャーとして〇年間部員のサポートに徹してきました。そこで組織を回すことは表舞台に立つことだけではないと学び、社会にでてからも誰かの役に立つ仕事に就きたいと思い事務職を志しました。

御社の〇〇というサービスを実際に体験しその品質の高さに驚くと同時に、このような素晴らしいサービスを生み出す舞台裏を自分が支えたいと強く思い、御社の事務職を志望いたしました。学生時代にアルバイトでは接客業に就いておりましたので電話対応や敬語の使い方の大切さを身をもって理解しております。入社致しましたら、これらの強みを最大限発揮して、御社に貢献致します。

新卒から食品メーカーへの志望動機

幼い頃から食卓には、御社の製品が並んでいました。祖母の代から御社の製品の「安心・安全」にこだわる強い姿勢に共感し、一人暮らしの今もずっと購入しつづけています。

御社の「安心・安全」に対する強い思いは消費者への信頼となり長く根付いている事を幼い頃から間近で見ていました。

学生時代、海外へ留学し、世界で食の安全が問題視されている現場を目の当たりにしました。そこで、日本で幼い頃から食卓に並んでいた御社の製品の「安心・安全」を世界中が当たり前では無く、絶え間ない企業努力の末に培われたものなのだと痛感致しました。

そして、御社の「安心・安全」な食品をもっと世界に伝えたいと強く思うようになり、マーケティング事業部を志望いたしました。御社に入社した暁には、海外への留学経験を活かし、ワールドワイドなコミニケーションを図り、御社の海外展開に貢献したいと思っております。

IT新卒から業界への志望動機

私は現在、コンピューター関連の専門学校に在籍しています。昔からプログラミングに興味があり、地道にコツコツと作業をする事が得意でした。学生時代に出たロボットコンテストでは、チームでロボットの製作及びプログラミングを行い優勝をする事ができました。その時に、自分の知識を活かし仲間と共に一つの物事を作る喜びを知りました。

そこで、社会人になってもチームでの仕事がしたいと思い、システムエンジニアを志しました。御社では営業部と技術部・システム開発部から案件ごとにチームを作りプロジェクトに当たると伺い、御社でならばチーム一丸となって一つの事を成し遂げる仕事ができると思い御社を志望致しました。

学生時代のチームでのロボット製作で培った知識や協調性を活かし、必ず御社の受け持つプロジェクトを成功に導くことをお約束します。

新卒から開発への志望動機

現在、インターネットが発展し、世界中がネットワークでつながれる時代になっており、今後更にITの需要は高まっていくと考えられます。

御社の「国境を無くすIT技術」というコンセプトは、私が大学でシステム構築の知識を学ぶ中で強く心に思った事でした。

IT技術を駆使する事で国境をなくし世界を一つにする事が出来ると強く感じています。IT業界の成長は目覚ましく、努力を怠ればすぐに時代に取り残されてしまいます。

学生時代から幅広いジャンルの知識を取り入れる努力を怠った事はありません。御社の開発部に就職できた暁には、常に新たな事を学ぶ姿勢を忘れず御社の新しいシステム開発に貢献させて頂きたいと思っています。

新卒から営業への志望動機

私は人と関わる事が好きで、学生時代からアルバイトでは接客業に就き、大学ではボランティアサークルに所属していました。初めて会う人とも気負う事無く話すことができ、すぐに打ち解けられる人懐こさが私の強みであると思っています。

御社の営業職は、自分で獲得したお客様を長く大切にできる所に強く魅力を感じております。一つ一つの出会いや縁を大切にし、会社を愛してくださるお客様と末永くお付き合いが続けられる御社の営業職に是非とも就かせて頂きたいと思っております。

私が御社に入社した暁には、私の人懐こい性格や明るい笑顔で今以上に御社のファンになってくださるお客様を獲得し、末永く大切な関係を気付いていきたいと思っております。

新卒の志望動機に関するおさらい

新卒の志望動機に関するおさらいは以下の通りとなります。

  • 新卒の志望動機の中で、「なぜこの会社がいいのか」「入社後どうしたいのか」「企業を知る努力をしているか」を企業は求めている。
  • 新卒の志望動機を書くポイントは4段階。「職種や業種に興味を持ったきっかけ」「その中でなぜこの会社を選んだか」「入社して自分は何がしたいのか」「前の3点を踏まえた自己PR」
  • 企業研究は大切だが、会社説明のような志望動機、サービスや商品が好きな気持ちだけで仕事に結びつかない志望動機はNG。