壮行会の意味と目的 送別会・歓迎会との違い 注意点と英語表現

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異動や長期出張などで職場を離れる人を祝うのに行われる壮行会をどうやって行えばよいのか把握してない人も少なくありません。

前途を祝うという点では、似ている言葉で送別会や歓迎会がありますが、ここではそれぞれにどのような違いがあるか、また壮行会の挨拶の例文も、会を開く側に主役側の場合に分けて解説していきます。

そもそも壮行会とはなにか?

壮行会とは、職場から離れ、前途を祝って励まして送ることをさしています。新しい門出を祝うという点では、送別会とも同じ意味でしょう。

しかし送別会は退職や離職など会社を辞めてしまうことを意味し、壮行会では異動や出張といった、職場を離れても会社自体を辞めていないという点が違います。

壮行会は励ます会であるため、激励会と同じ意味合いで使われています。よく聞く例としては、スポーツ大会などに参戦する選手団に対し、自治体や所属会社が激励会や壮行会を催して選手たちを奮い立たせる効果を発揮しています。

送別会・歓迎会との違い

送別という言葉には「別れる」という意味があります。一度離れてしまったら、2度と戻ってくることはないことをさしており。同じグループ会社に所属する人を異動になったからといって送別すると、ここに戻ってこなくてよいと捉えられてしまいます。

歓迎会は言葉通り、新入社員や転勤してきた社員など、新しく職場に加わる人を迎え入れることに対して用いるため、壮行会とは意味が正反対です。

しかし、歓迎会は全くの新卒や転職してきた社員はもちろん、同じ会社やグループ会社からの異動であっても、職場へ歓迎される点では同じ意味で使われます。

壮行会では本人のためになることをする

壮行会を催す場合、多くは会社内の異動や出張などです。壮行会の場合、ある程度職場を離れることになるでしょう。

しかし本人にとって本意の参加であるかどうかはわかりません。また、異動先の評判がよくないこともあります。本人が自信を持てるように、新しい職場で気持ちよく働けることを意識して、送り出してあげることが大切です。

万が一同じ部署に戻ってこない可能性があっても、「いつでも帰ってきてよいよ」という思いを込めて、送別会ではなく壮行会として開いてあげる事も、思いやりといえるでしょう。

壮行会の挨拶方法

壮行会ではお酒を飲むことが多くなります。今まで同じ職場で頑張ってきた仲間として、積もる話は多くなるでしょう。しかし、壮行会での挨拶は手短にユーモアを交えて行うのがよいでしょう。盛り上がりに欠けた演出はご法度です。

壮行会を開く側、見送ってもらう主役側ともに共通していえることは、参加してくれた方へのお礼から始まり、内容を簡潔にまとめることです。

壮行会を開く側として、挨拶する順番も重要です。参加してもらっている上役というのは、一人ではないことが多いです。

壮行会の幹事になった場合、失礼の無いように配慮していかないといけません。まずは、壮行会の始まりの挨拶を幹事が軽く行い、参加者のなかで一番上司にあたる人物に挨拶を頂戴します。

始まりの挨拶をきっかけに乾杯につないでもよいですが、参加している上司の役職や階級で判断しないといけません。同じような役職や階級の方が参加している場合は、2人までは挨拶をしてもらいましょう。

次いで乾杯の合図は、その次の上役が行うようにします。決して、主役に挨拶してもらうことのないように注意しましょう。主役の登場は後半です。

壮行会の英語表現

壮行を直訳する英語はありません。英語で表す場合は、以下のように「別れる」「励ます」といった言葉を使います。

Farewell party
直訳すると「さよなら会」とも取れます。別れのあいさつともいえるため、送別会と一緒になります。
Farewell!
別れるときのあいさつで、さようならやごきげんようという意味があります。
Good luck!
よく耳にする英語ですが、頑張れや幸運を祈るなど、非常に多くの意味を持って別れの言葉として使います。
Best wishes!
手紙やメールの文末に使われますが、ご多幸を祈るやお幸せに、成功を祈るという意味があります。
friends forever(BEF=Best Friends Forever)
いつまでも仲の良い仲間・友達であるという意味で使われます。壮行会が堅苦しくなく、同期や同僚といった仲間内で行われる場合に適しています。
Wishing you a great future.
あなたにとっての、輝かしい未来をお祈りします。という意味があります。

壮行会の挨拶での役割ごとの例文

壮行会の挨拶では送る側と主役側とで内容が異なりますが、主旨はそれほど大きく変わっていません。

今日の日を迎えた気持ちやこれまでの感謝、新天地での抱負(期待)というところは、同じともいえるでしょう。ここでは壮行会の送る側と主役側、それぞれの場合の例文を解説します。

壮行会で主役を送る側の例文

例文
「とうとうこの日がやってきました。今も寂しい気持ちで一杯です。○○さんがこの部署に配属されて、早6年。非常に多くの功績を残されました。時にチームを引っ張り、支え合う姿勢は、これからの時代を担う今の若手たちの模範となりました。

ここまで安定した業績を残せたのも、ひとえに○○さんの活躍があればこそだと存じています。それはここにいる全員が同じ気持ちでしょう。

新天地は遠く離れた土地になりますが、○○さんの人柄や仕事での一生懸命さがあれば、▲▲でもすぐに打ち解けて結果を残してくれるでしょう。期待していますので、これからもがんばってください」

自分が主役側の場合の例文

例文
「今日は私のためにこのような素敵な会を開いてくださり、まことにありがとうございます。私は4月から▲▲へ赴くことになりました。これまで私のような若輩者に厳しくも温かく指導していただいた■■さんや●●さん。自分みたいな人間に付いてきてくれた後輩たち。

すべての方に感謝の気持ちが一杯です。これまで積み重ねたスキルを持って、新天地でも一から努力し、自分の仕事でみなさんの評判が落ちないようにしっかりと精進して参ります。今まで本当にお世話になりました(ありがとうございました」

 

壮行会についてのまとめ

  • 壮行会は同じ職場に戻ってくる人へ向けた激励の会であり、異動や長期出張など職場を離れるときに行います。離職や退職で、職場を完全に離れる人に向けて行われる送別会とは異なりますので注意が必要です。迎え入れる歓迎会とは真逆の意味となります。
  • 壮行会の挨拶では、見送る側と送られる側に関わらず、手短に簡潔にまとめた内容にし、これまでの感謝を伝え、新天地での抱負や期待を述べるようにしましょう。