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よく人徳があるという言葉を耳にしますが、基本的に言われて嫌になることはないといえます。しかし、なかなか本来の意味まで考えることはないので、イメージ的に優しくて思いやりのある人を浮かべることでしょう。
この記事では、人徳の意味や例文、その特徴を紹介していきます。
人徳とは
人徳の意味
人徳の意味は、人が本来持っている徳になります。
この徳には品性という意味合いがあり、とても価値があることで認識されています。
一般に人徳があるというのは、品性に富んでいるということであり、大雑把にいうと「いい人」というニュアンスになります。人徳のある人という言葉を使うときは、一様に好意的に使われています。
人徳の使い方・例文
人徳のある人は、人によって態度を変えず、機嫌の良し悪しで対応を変化させることはありません。
どのような相手でも同じように接することができます。
人徳のある人の特徴6つ
人徳のある人の特徴をみていきます。
基本的には他者中心の考え方でありますので、すべてに当てはまっている人は、よほど職場で頼られる存在といえます。
人から信頼が厚い
よく人徳がある人は「優しい人」というイメージが付いています。その優しさというのは、常に相手の為を考えているのであって、すぐに肯定するような優しさとは意味が違います。
人徳がある人は、ダメなことはダメだと優しさを持ってキッパリと指摘できる人をさします。
なかなか勇気がいる発言ですが、相手を一番に考えている姿勢は共感を呼び、その勇気が人徳を積み重ねていることにもなります。
正しい判断ができる
人徳のある人は、物事を客観的に判断し、自己中心的な捉え方をしません。自分の好き嫌いで判断すると、「わがままな」「自己中心的な」といった陰口を生んでしまいます。
これが続くと信用を失ってしまう恐れがあります。しかし、人徳のある人は自分の利益だけで動かず、正確に判断することができるので、周囲の信用を勝ち取ることができます。
多くの人徳がある人は客観的に物事を見る姿勢が普段からできていますので、自然と人徳が集まっていきます。
人のことを考えて行動できる
徳のある人というのは、どのような相手でも常に変わらず接し、人を不快にさせません。
相手を優先する精神が根付いているので、どれだけ不快なときに陥っても、相手を配慮することを忘れずにいます。
相手のことを第一に考えるのはかなり難しいことです。しかし、人徳のある人は自分よりも人のためになることを無意識に考え、自己犠牲の精神を兼ね揃えています。
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責任感がある
人徳のある人は責任感も強いものです。
職場でトラブルが発生した場合、矢面に立たず、責任逃れから部下に対応を任せきりにする上司もいることでしょう。残念なことにこのような上司は人徳がありません。
人徳がある人は、一般的に放り出してしまうような案件であっても、諦めずに対応する努力を続け自分の部下や後輩を責めることはしません。困難に諦めない精神力と自分で責任を負うことのできる意思の強さが人徳のある人になっていきます。
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困難に立ち向かう
仕事で周囲の人を自然と頼ってしまうことがあります。ある程度は誰かがやってくれるだろうという考えます。しかし、このような人はいざ困難な状況に陥ると及び腰になって人任せになってしまいます。
職場の仲間がやりたくないと思っていることや面倒に感じることを人任せにせず、むしろ率先して行動にでる人は人徳が溢れていきます。もちろん、いくら責任感が強くても、自分が対応できないことだってあります。
たとえ人任せになったとしても、面倒な仕事を処理してくれた人を気遣い、声をかける姿勢が人徳を生んでいくことになります。
人のことを悪くいわない
人徳のある人は他人の悪口をいいません。思いやりがあるからですが、悪口を聞かされた側もいい思いはしないことを知っているからです。
「いつも不平不満や悪口をいっている」と噂されては徳が集まりません。
悪口を言い放つことでストレス解消になる人もいるでしょうが、聞く側が不快な気持ちになることもあります。
人徳のある人は悪口からいいことは何も始まらないというのを知っています。どのような場合にも他人を悪くいいません。溜め込むことが基本的にないからです。
悪口をいったほうがすっきりしそうですが、人徳のある人は周囲を不快な気分にしません。そのため、自然と人が集まってきます。これこそ人徳者のなせる業でしょう。
人徳のある人になるための行動
人徳のある人になるためには、このような行動を取った方が良いとされているものが複数あります。この項目では、人徳のある人になるための行動として3つにまとめました。
見返りを求めず、周囲の人へ親切にする
誰にでも見返りを求める気持ちが多かれ少なかれあるものですが、人徳のある人は目先の損得勘定で動きません。そのため人徳のある人になるためには見返りを求めず、周囲の人へ親切にすることが必要です。
見返りがあるから親切にする、見返りがなければ親切にしないという態度では、自分に得になる場合しか動かないという人になってしまいます。そういった人は到底人徳のある人だとはいえないでしょう。
見返りを求めずにどんな時でも周囲の人へ親切にしていれば、やがて周囲の人もそれを認めてくれるものです。
誰に対しても同じ態度で接する
人によって接する態度を変える人は裏表があるとみなされ、周囲の人から信用を得ることができません。誰に対しても同じ態度で接するからこそ人徳がある人だと認めてもらえるわけです。
自分が好きな相手や利益になりそうな人にだけ丁寧に接し、逆に苦手な相手や利益にならなさそうな人には冷たい態度を取るような人には誰も近づこうとしないでしょう。そういった姿勢を周りの人はよく見ているものです。
ただし誰に対しても同じ態度で接するだけでは、単に裏表がない人という評価しか得られません。誰に対しても礼儀正しく丁寧に、親切に思いやりの心を持って接することが重要です。
人の悪口を言わず、ポジティブな言葉を口にする
人の悪口を言ったりネガティブな発言ばかりする人は、「自分も陰で悪く言われているのではないか」と思われて人が離れていってしまいます。その逆で人徳のある人は人の悪口を言わず、ポジティブな言葉を口にする人が多いといえるでしょう。
「その人の近くにいると自分も前向きな気分になれる」という人のところには、多くの人が集まってきます。人をそのような気持ちにさせるためには、発する言葉が非常に重要です。
人の欠点ではなく良いところに目を向け、その人の良さに気づいてあげられるようになれば自然と悪口を言うことも減ってくるでしょう。またポジティブな言葉を意識して口にするようになれば、自分の気持ちもどんどん明るくなってくるものです。
人徳と仁徳の違い
人徳と似た言葉として「仁徳」が挙げられます。「仁徳」は「にんとく」と読み、「慈愛の徳」や「他人に対する思いやりの心」といった意味です。孔子の「儒教」では「仁」「義」「礼」「智」「信」という5つの徳目が思想の根本とされていますが、この中でも「仁」は最高の徳目だといわれています。
「人徳」は優れた品性など、その人の持っている気質や性格を指す言葉です。それに対して「仁徳」は「慈しみの心」や「思いやりの精神」など、人の心を表します。
なおもう一つ似た言葉として「人望」も該当するでしょう。「人望」の読み方は「じんぼう」で、意味は「人々から信頼を寄せられ、慕われること」です。
「人望」はその振る舞いや功績などにより、周囲の人から信頼や期待を寄せられていることを意味します。いずれも別の意味を持っている言葉なので、この機会にセットで覚えておくと理解しやすくなるかもしれません。
人徳の類語・対義語
人徳の類語には
があります。
これらに共通するのは、人として他人を受け入れて陥れず、品性のある行動や言動をすることです。
人徳のある人は、このような言葉をいわれたいと考えていません。よって、さらに人徳を集めることにつながっていきます。
また、人徳の対義語には「小人」があります。
これは子どもをさすのではなく、度量や品性に欠けている小人物という意味合いを指します。
人徳の英語表現
人徳は natural virtue となります。
人徳のある人(研究社 新英和中辞典)
知識があり,人徳の備わった人(EDR日英対訳辞書)
その人の人徳をたたえること(EDR日英対訳辞書)
人徳についてのまとめ
人徳とは本来人が持っている徳を指し、品性があることをいいます。人徳がある人の特徴として、人から信頼が厚い・正しい判断ができる・人のことを考えて行動できる・責任感がある・困難に立ち向かう・人のことを悪くいわないという6つが挙げられます。
基本的にいい人ですが、どのような立場になっても、常に相手のことを考えた発言や行動をしています。
周囲からは「思いやりに溢れて頼れる存在」と認識されているでしょう。ただ優しいだけではなく、間違っていることには正しい判断で指摘するところも人徳が積み重なっていきます。
人徳のある人になるためには見返りを求めず、周囲の人へ親切にしたりすることです。また人徳はその人の持っている気質や性格を指すのに対し、仁徳は慈しみの心や思いやりの精神など、人の心を表します。