Iターン就職・Iターン転職とは 志望動機の立て方 どのような支援があるか

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働き方の選択肢が多い現代では、多様化するのは雇用形態だけではありません。ライフスタイルという環境も含めた働き方にも変化が生まれています。

求人情報をチェックしていると、「Iターン歓迎」「Iターン転職者に住宅支援あり」などの言葉を見かけることがあります。

この記事では、Iターン就職やIターン転職とはどういう状況を指すのかメリットやデメリットをなどを解説します。

志望動機に関してより理解を深めたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
就職・転職における志望動機の書き方・伝え方
就職・転職の志望動機 各種業界で使える例文

そもそも「Iターン」とはなにか

Iターンとは、都市部生まれ&都市部育ちで地方暮らしをしたことがない人が地方で生活をすることを意味しています。

以前は地方暮らしを望む人の多くは比較的年配の人が多いものでしたが、最近では比較的年齢の若い人の中でIターンを希望する人が増えてきています。

Iターン就職・転職とは

Iターン就職とは、生まれも育ちも都市部出身の人が地方を選んで就職することを指します。

Iターン転職とは、生まれも育ちも都市部出身の人で、一度は都市部で就職をしたけれども退職し、地方を選んで転職することを意味します。

通常の就職や転職とは異なり、仕事だけでなくライフスタイルそのものに大きな変化が起こることが特徴です。

Uターン・Jターン・Oターン・Cターン それぞれの意味

Uターン、Jターン、Oターン、Cターンのそれぞれの意味は以下の通りとなります。

・Uターン

地方出身の人が進学や仕事をきっかけに都市部で暮らしたあと、再び地元に戻って生活をすることを意味します。

・Jターン

地方出身の人が進学や仕事をきっかけに都市部で暮らしたあと、地元とは異なる別の地方へ移り住んで生活をすることをさします。

・Oターン

Uターンで一度は地元に戻ったものの、再び利便性や刺激を求めて都市部に戻ることを意味します。

・Cターン

Cターンの「C」は「child(子供)」のCで、子供の生活環境や子供の健康のために地方に移って生活することをさします。

Iターンをやりたい人の主な理由は都会に疲れたから

Iターン就職やIターン転職を希望する人は、都会の喧騒を離れてのんびりと暮らしたいと思い移り住む人が大半です。都会の便利さよりも、地方の不便さの中にあるゆったりとした時間の流れに憧れるという人も少なくありません。

例えば、人口20万人の都市部で生活をすると、1人の人は20万分の1という存在ですが、人口1万人の地方へ移り住むと、1万分の1という存在になります。そういった1人1人の存在感の大きさに生活や仕事のやりがいを求めるという人も少なくありません。

他にも、起業を考えている人や、新築の住宅を建てようとしている人が支援制度を利用するためにIターン就職やIターン転職を行うこともあります。

Iターン就職・転職のメリット、デメリット

都市部で働くことにメリットやデメリットがあるのと同様に、地方で働くことにもメリットやデメリットがあります。地方に移り住む前に、きちんとその内容を把握しておくことが大切です。

<Iターン就職・転職のメリット>

  • 都市部のように休日でも混雑しているということが地方にはあまりなく、ゆったりとした休日が過ごせる
  • 都市部よりも家賃などの生活費を安く抑えることができる
  • 地方では車通勤OKの会社が多く、通勤ラッシュがない
  • 地方のおいしい水や食べ物がある

<Iターン就職・転職のデメリット>

  • 都市部出身の人は、不便な地方生活に馴染むまでに時間を要することがある
  • ファッションビルやスポーツ施設などの娯楽施設などが少ない場合がある
  • 都市部よりも情報量が少ない
  • 希望する職種や業種で就職できるとは限らない
  • 都市部よりも給与が安いことが多い

Iターンでの就職や転職を成功させるためには、ライフスタイルが変わるということをきちんとした覚悟をもって行う必要があります。

また、都市部での会社内の様子と地方での会社内の様子が大きく変わるかというとそうではない場合がほとんどです。地方の会社であればのんびりできると思っていたのに、都市部の会社と大差ないじゃないか!というようにならないよう、イメージのみでの就職や転職をしないように気をつけましょう。

Iターン支援にはどのようなものがあるか

地方で働く人を増やすために、地方では都市部からIターン就職やIターン転職で移り住む人を歓迎する傾向にあります。

そのため、Iターンで就職・転職する人が生活しやすいように、自治体によって様々な支援制度を設けています。

Iターン支援制度の例としては、地方に移り住み新居を構える際に支援する住宅補助制度を設けている自治体は沢山あります。

一口に住宅補助といっても、民間賃貸住宅を契約する場合に家賃が数年間無料になるところや、Iターンで居住した場合に、地元の人よりも低家賃で契約ができる、住宅を取得した際に助成金が出る、固定資産税相当額を数年間分交付するなど内容は多岐に渡ります。

仕事に限ったIターン支援制度としては、新事業を起こす際に金利が優遇されたり経営補助金が交付される、地方の伝統工芸の後継者を目指す場合に支援金が交付される、新規就農者に農地や機械の購入費用の補助があるなどがあります。

Iターン支援制度の内容は自治体によって大きく異なるので、これからIターンを検討している人は事前に詳しくチェックしておくことをおすすめします。

5.Iターンの志望動機の答え方・例文

Iターン就職やIターン転職は、通常の就職や転職とは一線を画しているので、面接の対応の仕方も異なります。

地方の企業がIターンで就職・転職する人に求めるものは、一番には新しい風を吹き込んでくれることです。反対に企業が心配する点は、就職・転職希望者がその土地や職場の人に馴染み、長く働いてくれるかどうかということです。

それらを踏まえて志望動機に内容を絡めていくことがポイントです。以下の3点を明確にして、志望動機を組みたてていきましょう。

  • なぜその地方で就職・転職を望むのか
  • なぜその会社で働きたいのか
  • その会社でどのように活躍したいのか

なぜその会社で働きたいのかという点は、これまでの生活で馴染みのない会社に就職・転職する場合は理由づけが非常に難しいものです。企業研究をしっかりと行いましょう。

<志望動機の答え方 例文>

こちらへ旅行で遊びに来ていた時に触れた人間関係の温かさやきれいな景色などが忘れられず、以来毎年この地を訪れることになりました。いっそのことこちらへ引っ越し、生活をしたいと考えておりましたところ、貴社の求人を拝見しました。

貴社の○○という製品や、製品作りにかける〇〇という信条などに魅力を感じ、応募させていただきました。

前職では、〇〇という職種に就いており、チームのリーダーとして務めておりました。実績が評価され社内で表彰された経験もあります。創意工夫して効率を上げて仕事をするということが得意でそういった面を貴社でも活かしていければと存じます。

生活スタイルが大きく変わりますが、慣れない環境でも持ち前の柔軟性と好奇心旺盛な面を活かして、一緒に働く方と協力しながら頑張れたらと思っています。分からない点は積極的に勉強するつもりです。何卒よろしくお願いいたします。

Iターン就職・転職のおさらい

Iターン就職・転職のおさらいは以下の通りとなります。

  • 都市部出身の人が地方で就職や転職をすることをIターン就職やIターン転職と言う
  • メリットとデメリットを把握する
  • 支援制度を上手く利用して快適な生活を手に入れる
  • 志望動機では、なぜその土地なのか、なぜその会社なのかが非常に大切になる
  • 想像していた生活とは違った!ということにならないよう、きちんと現実的かつ客観的な目で検討することが大切

生活改善については以下の記事も参考にしてみてください。
生活改善 通勤時間は生活のどう影響するのかを解説