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月下氷人(げっかひょうじん)の意味
月下氷人は、男性と女性の結婚をとりもつ仲人のことをあらわす四字熟語です。
同義語としては媒酌人、媒介人があげられます。
月下氷人の由来になっている言葉は、中国の二つの故事「月下老人」と「氷人」です。
月下老人は、ある青年が旅に出て、月明りの下で出会った老人に結婚相手をいい当てられる話です。
氷人の内容は、ある男性が氷の上と下にいる人、それぞれと会話する夢を見る。そこで夢占いをしたところ、結婚の仲介を頼まれる予兆だと分かり、実際に後日、仲人を以来されるというものです。
月下氷人のビジネスシーンでの使い方
月下氷人はビジネス用語ではありません。
しかし、ビジネスの現場で異性と出会い、心惹かれたり、恋愛感情をもつことは少なくありません。
もし職場や取引先に気になる異性がいたとして、直接的な接点が持てない場合、上司や接点の有りそうな人に仲介を頼むことになるでしょう。
しかし必ずしも結婚を前提とした仲介にになるとは限りません。結婚の仲人だけではなく、男女の橋渡しをする人という意味も月下氷人には含まれます。
月下氷人の使い方と例文
「わしはその、月下氷人でネ、これからさきは知らんですよ――」 それで深水が笑うと、彼女も一緒にわらった。
出典:徳永直『白い道』
出典:徳永直『白い道』
時雄は芳子の師として、この恋の証人として一面月下氷人の役目を余儀なくさせられたのであった。
出典:田山花袋『蒲団』
出典:田山花袋『蒲団』
「人生は面白いね。この俺が今日は二組の恋人の月下氷人げっかひょうじんを勤めた訳だからね」
出典:江戸川乱歩『黒手組』
出典:江戸川乱歩『黒手組』