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ビジネスシーンで必ず一度は耳にしたことがある「期待に沿う」あるいは「期待に沿えず」という表現について解説します。「沿う」と「添う」、「沿う」と「応える」の違いを正しく理解し、使えるようになりましょう。
「期待に沿う」の正しい意味
期待された内容や結果を達成すること、相手の期待通りに実行すること、などの意味があります。
「期待に沿う」の類似表現と違い
「期待に添う」との違い
「そう」という漢字は「沿う」とも「添う」とも書けます。これはどちらもほとんど同じ意味だと思って問題ありません。もし詳しく説明するとすれば、若干意味は異なります。
添う:離れない。こちらの方が、よりぴったりと正確に、いう印象があります。寄り添う(より近くに寄る)
人によって使う漢字が異なりますが、ほとんど同じ意味として受け取れます。新聞記事では「沿う」と書くように統一されており、共同通信社の記者ハンドブックには「期待に沿う」と書かれています。ビジネスメールでは「沿う」、「添う」のどちらでもOKです。
「期待に応える」との違い
「期待に応える」もほぼ同じ意味を表していて、ビジネスシーンでもよく用いられる表現の一つです。「期待に沿う」とは若干のニュアンスの違いがあります。
「応える」は機能を発揮して良い影響を与えることです。つまり、役に立つ、功績を上げる、期待通りに働く、などの「能動的」な場面で使われます。例えば、上司から「期待しているよ!」と声をかけられたときは「期待に応えられるよう頑張ります」などと返答します。
一方、「沿う」は相手の要望や期待があり、その求めに応じる、依頼に従う、といった受動的なニュアンスが含まれています。
「期待に沿う」は「期待に応える」よりもやや消極的な印象を与えることもあるのえ、場面に応じて使い分けができるようにしましょう。
「希望に沿う」との違い
期待も希望も相手が求めていることという意味ではほぼ同じような意味です。
「希望に沿う」と使う場合はお客様を対象にしていることが多いといえるでしょう。お客様から「こんな商品が欲しい、こうしてほしい」という希望や要望に対して、お断りする場合に「希望に沿う事ができず、申し訳ありません」という表現が使われます。
以下のように使われます。
ビジネスでよく使う「期待に沿う」の使い方
取引先や上司への決意表明
「期待に沿う」という表現はビジネスシーンでよく用いられます。新人の頃によくあるシチュエーションとして、取引先や上司から「期待しているよ」といった言葉をかけられることがあります。
そのようなときに「期待に沿えるよう精進いたします」と決意表明をすると良いでしょう。
クレームやお断りをする際の謝罪
例えば、「お客様から型番を間違えて購入してしまい、交換してほしい」という依頼があったとします。上司に確認したところ、お客様の注文ミスの場合は交換しかねる、という返答でした。そのような場面で、お客様に対して、「期待に沿えない」という言葉を使います。
このようにクレームや丁重にお断りする場合に使います。
シチュエーション別「期待に沿う」の使用例文
相手から期待の言葉をかけられた場合
相手の要望に応えられない場合
面接で断る場合
交渉で相手を断る場合
謝罪する場合
「期待に沿う」の類語
機能を発揮して、良い影響をもたらす
他者からの求めを受け入れること
「期待に沿う」のおさらい
「期待に沿う」という表現は、相手の要望通りに実行するという意味で使います。
・「期待に応える」は「期待に沿う」より能動的なニュアンスを含む
・「期待に沿う」は①目上の人への決意表明、「期待に沿えず(申し訳ない)」は②クレームやお断りの謝罪、のときに使う
似たような表現でもニュアンスが若干異なる言い回しもあります。一つ一つをしっかり理解して正しく使い分けができるようになりましょう。