「おみそれしました」の意味と正しい使い方を例文をあげて解説

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「おみそれいたしました」は日常的に用いる言葉ではありませんが、この言葉を覚えると会話のバリエーションが広がるでしょう。ここではおみそれいたしましたの意味と例文を説明いたします。

「おみそれしました」の意味はなにか?

「おみそれいたしました」は、相手の能力に気付かなかったとき、あるいは相手が誰なのか気付かなかったときに用いる言葉です。別の表記には「お見逸れしました」「御見逸れしました」「お見それしました」などがあります。

「お見逸れ」は相手を低く評価していたときに使う

「見損なう」という言葉は、相手を高く評価していたのに実際は低かった場合に使うものです。対して、「お見逸れ」は相手を低く評価していたのに、実際は高かった場合に用いる表現です。

相手を低く評価していたのにと聞くと聞こえは悪いかもしれませんが、自分の思い違いで相手の能力に気付かなかったお詫びの気持ちを伝える事も出来、丁寧語である「御」がついているだけあって、目上の人に対しても謙遜する気持ちを伝えるのに使える言葉です。

中にはすでにお詫びの意味合いも込められていることから、加えて「申し訳ございませんでした」などの言葉を付ける必要はありません。

似たような言葉に「さすがですね」「すごいですね」という言葉がありますが、これらは褒め言葉であるため、上司や目上の人に対しては好ましくありません。上司や目上の人には褒めるのではなく、感謝と尊敬の気持ちを伝えることが好ましいでしょう。

以下の記事ではビジネス上での同僚へ感謝を伝える言葉の使い方や、思いやりのある人の特徴について解説しています。気になる方は是非ご覧ください。

「おみそれしました」の例文集

上司 目上の人に対する「おみそれしました」の例文

「おみそれしました」を使った、上司・目上の人に対する例文は以下の通りです。

部長、仕事の技量だけでなくゴルフの技量もこれほどのものとは、おみそれいたしました。
チームの統括だけでなく営業成績も1位とは、本当に部長には感銘を受けたと同時に、おみそれいたしました。
昨日、私はずっと部長にはおみそれしておりました。私たち部下への接し方には謙虚さを感じ、さらにはインターンの学生にまでひとつひとつ丁寧に接するお姿は私たちの鏡そのものです。
失礼ながらいつもは寡黙な部長ですが、プレゼンとなると堂々と説得力のあるお姿にはおみそれいたしました。
昨年度の社内カラオケ大会の優勝者が課長だったとは、印象深かったものの、ついおみそれしました。

営業先 顧客に対する「お見それしました」の例文

「おみそれしました」を使った営業先・顧客に対する例文は以下の通りです

この度は弊社との共同開発に着手していただき誠に有難うございます。御社のプレゼン内容の的確さには、おみそれいたしました。
御社の顧客満足度は年々上昇しておりますね。これにはおみそれいたしました。
センター試験では好成績とはお聞きしておりましたが、柔道の全国大会でも優勝のご経験があったとは、おみそれしました。
(相手から昨日渋谷ですれ違った旨を話され)「昨日渋谷で課長とすれ違っていたとは、友人との会話に夢中で、ついおみそれいたしました。

部下 同僚に対する「お見それしました」の例文

「おみそれしました」を使った、部下・同僚に対する例文は以下の通りです。

君の今月の営業成績は群を抜いている。これはおみそれしたよ
あの著名人らと肩を並べて仕事をしていたとは、おみそれした
君には本当におみそれしたよ。8年前のプレゼン大会での失態からずいぶん成長したね

「おみそれしました」の英語表現

「おみそれする」は予想以上にすごいので、驚いた、気づかなかった、という意味があるため、その部分を英語に訳すと良いでしょう。

・I didn’t know(知らなかった)
・I didn’t recognize(認知していなかった、気づかなかった)

例文

・What a singer you are! I didn’t know that.
なんて歌がお上手なんでしょう!おみそれいたしました。(直訳:そのことを知りませんでした。)
・You have changed so much that I can hardly recognize you.
(直訳:あなたがとても変わっていたので、あなただと気付きませんでした。)
あまりにお変わりになっていらして、お見それするほどです。

「おみそれしました」についてのまとめ

  • 「おみそれしました」普段は聞き慣れない言葉かもしれませんが、「さすが」や「すごい」におきかわる褒め言葉です。
  • この言葉を言われた相手は、鼻高々となるでしょう。
  • しかし、あまり多用すると口の軽い人と、思われかねません。的確に場にあった言葉を使用することで良好な人間関係を築き上げることができるでしょう。
  • 「おみそれしました」は、相手の能力に気づかなかったときに用いる言葉です
  • 目上の人に対しても謙遜する気持ちを伝えるのに使えます
  • 英語では、「知らなかった」という意味の”know”や”recognize”などが使えます