同じ轍(てつ)を踏むの意味 使い方 「二度あることは三度ある」との違い

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この記事では「同じ轍を踏む(おなじてつをふむ)」について解説します。見解の意味や由来、ビジネスシーンでの使い方を、例文や英語表記などをまじえて解説します。

同じ轍を踏むの意味は同じことをすること

上記の事から「同じ轍を踏む」とは、前やっていた事と同じ方向に進んだり、同じことをしたりするという意味の言葉です。

「同じ轍を踏む(おなじてつをふむ)」の「轍(てつ)」は「わだち」ともあらわし、通った車などが残した跡という意味を持っています。

しかし、伝統を引き継ぐなどのポジティブな意味ではなく、あやまちを繰り返しまった際の、ネガティブな場面で使われる言葉です。

同じ轍を踏むの使い方

前例をそのまま繰り返してしまうことを意味する「同じ轍を踏む」は、絶対にやってはいけないという失敗や、決して繰り返したくはない経験に対して用いられることが多い言葉です。

同じ轍を踏むを使う際には、よい事を意味する場面で用いないように注意が必要です。

同じ轍を踏むを使った例文
「もう少しでこのプロジェクトも完成だが、くれぐれも最後まで気を抜くな。ファイルを紛失して取引先に打ち切られた係長と同じ轍を踏むことだけは避けろよ。」

同じ轍を踏むの類義語は「二度あることは三度ある」

同じ轍を踏むの類義語には、何度も同じような嫌なことが発生してしまうという意味である「二度あることは三度ある」という言葉があげられます。

しかし、「二度あることは三度ある」は、自分はなにも悪いことはしていなくても、次々に不幸に見舞われるといった意味であり、本人に責任はないといった意味が強いです。

「同じ轍を踏む」は、選択ミスや見落としなど、当事者の自業自得や、問われるべき失敗を強調する言葉です。

人為的なミスを戒めたりするような、真剣な場で用いるのが適切でしょう。

「同じ轍を踏む」の英語表現

「同じ轍を踏む」を英語で表現する際に気を付けたいのは、「轍」や、言葉の意味をどう表現するのかという点です。

現代でもっともイメージしやすい轍である車のタイヤの跡であれば「tire trace」で表現できます。頭に「same」を加えることで、シンプルに「同じタイヤの跡」と表現できます。

「前任者と同じミスをするな」という意味である「do not make the same mistake as the predecessor」を使うことでも、英語で手早く注意を呼びかける事が出来ます。

「同じ轍を踏む」についてのまとめ

  • 「同じ轍を踏む」とは、車の通った後である轍を後続車が踏んでしまう事から転じて、後に続く人が同じ失敗などをしてしまうことを意味します。
  • 基本的にはよい意味では使われることはなく、マイナスの意味が強い言葉です。
  • 厳しく注意を求めるときに用いたい言葉ですが、よいことに対して用いないように注意する必要があります。
  • 似ている言葉に「二度あることは三度ある」がありますが、「同じ轍を踏む」の場合はより人為的な要素が多いので注意する必要があります。
  • 英語表現にすると、「do not make the same mistake as the predecessor」であり、シンプルに意味を伝えることができます。