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政府は日本経済の再生に向けて、長時間労働を是正するための「働き方改革」を推進しています。
一方で「休暇後進国」といわれる日本人の「休み方改革」も重要な課題になっています。ここでは、社会人の休日の過ごし方について解説します。
社会人の休日の過ごし方
社会人になると平日は仕事に追われ、休日は文字通り「休む日」になってしまいがちですが、思う存分に寝ていれば疲れやストレスがとれるわけではありません。
せっかくの休日を、なにもしないでだらだらするのではなく、時間を大切にして有意義に過ごすことが大切です。
休日にしかできないことをする
休日は身体だけでなく、精神面の疲れも癒やしたいものです。
好きな趣味に没頭したり、仲間や友人、家族といった気が置けない人たちを誘って食事やドライブにでかけるなど、プライベートな交流を深めるのもストレス解消に効果的な過ごし方でしょう。
休日はリフレッシュする
仕事がデスクワーク中心の方は、運動不足になりがちです。
休日はサイクリングやランニングなどの有酸素運動や、ヨガ教室、フィットネスジムなどで身体をしっかり動かして、心身ともにリフレッシュしましょう。
一汗かいたところで、おいしい店を探して散策するのもよいでしょう。誰にも気兼ねせずに思い切り運動して、好きなものを食べ、仕事のストレスを発散しましょう。
休日は自分の目標や夢のために勉強する
社会人になっても勉強を続けたい人や、スキルアップしたい人は休日を利用して勉強することをおすすめします。
一方、スキルアップが目標なら、TOEICなど実務的な資格取得をめざすのもよいでしょう。
自宅だと気持ちがゆるんで勉強に集中できないという人は、環境を変えて、喫茶店や図書館などを勉強部屋代わりに利用するなどすると集中力があがります。
職種別のリフレッシュできる休日の過ごし方
休日のベストな過ごし方は、職種によっても違ってきます。
体力を日常的に消耗する職業であれば、休日はインターネットやゲーム、読書といった、身体よりも頭を使う楽しみ方がおすすめです。
逆に経理や秘書のように身体より頭や神経を使う職種の方は、休日には意識して体を動かすのがよいでしょう。
休日はあえて職種とは正反対の行動をすることで、仕事ではあまり使わない部分を鍛え、心身をバランスよくリフレッシュすることができます。
接客業 営業などの理想の休日の過ごし方
接客業や営業職の方は、接待ゴルフや釣りなどのつきあいで休みが一日つぶれてしまうことも多々あるでしょう。
接待は強制ではありませんが、得意先との良好な関係を維持するためには行かざるを得ないのが実情です。
しかし、たまには得意先への気配りや対人関係の煩わしさを忘れたいときは、1人になりたいこともあるでしょう。
好きな映画を見たり、美術館をめぐったり、評判のレストランをチェックしたりするなど、誰にも気兼ねせずに楽しめる趣味を持つのがよいです。
自宅で読書やゲームを楽しむのもおすすめです。
エンジニア 開発などの理想の休日の過ごし方
技術系のエンジニアや開発担当は、単調で細かい作業を長時間かけて最後までやり遂げなければなりません。
勤務中はコミュニケーションの機会が奪われ、職場の人間関係が希薄になってしまいがちです。
技術系の休日には、声を出してコミュニケーションをとる機会を意識して作るようにしましょう。
親しい友人とおしゃべりやカラオケを楽しんだり、野球やバスケットなどチームプレイ主体のスポーツでアクティブに過ごすのがおすすめです。
事務職の理想の休日の過ごし方
事務系の仕事は職場の人間関係や面倒な雑務にストレスを感じることが多く、精神的に消耗しがちです。
休日はダンスやテニスなど少人数で楽しめるアクティブな趣味を持つのがよいでしょう。気軽な一人旅などもおすすめです。
デキる社会人の休日の過ごし方
仕事がデキる社会人には、休日の過ごし方にも自分なりのルールがあります。
デキる社会人は朝寝坊しない
社会人になると残業が多く、休日の朝は好きなだけ寝たくなるのも当然ですが、寝だめのつもりで朝寝坊をすると、かえって心身のバイオリズムが乱れてしまいます。
デキる人は生活のリズムを休日と平日で変えたりはしません。休日もいつも通りの時間に起きて、一日を有効に使うことを心がけましょう。
デキる社会人は趣味を楽しむ
仕事一筋で無趣味な人ほど退職後にボケやすいとよくいわれます。趣味には脳を活性化する効果があります。ほんとうにデキる社会人は、時間がたつのも忘れるほど熱中できる趣味を必ず持っています。
趣味を休日に思うぞんぶん楽しむことで、日頃のストレスを解消すると同時に、仕事のモチベーションを高める事が可能です。
また趣味で培った知識や人脈は意外と仕事に役立つものです。今はこれといった趣味がないという人は、何か興味を引かれるサークルや勉強会があれば思い切って参加してみることをおすすめします。
デキる社会人は友人や家族など周りの人と過ごす
社会人になると、学生時代のように仲間と一緒に休日を過ごす機会は少なくなります。 しかし休日をいつも1人で過ごしていたら、仕事以外に見識や人脈が広がりません。
デキる社会人は休日も趣味を通じて積極的に知識や人脈を拡大しています。趣味に没頭することで結果的に仕事にも有利に作用するという、一石二鳥の効果をあげることができるでしょう。
ゆっくりリラックスをして自分と向き合うのがデキる社会人
仕事に疲れた心と体をリセットする方法は、趣味に没頭することだけではありません。
ストレスフルな社会の中で頭を悩ませる問題は多種多様です。ときには仕事の失敗に苦しんだり、将来が不安になったりして、好きな趣味にさえ没頭できないこともあるでしょう。
デキる社会人はどんな時でもリラックスして自分と向き合うことでストレスを遠ざけ、心のゆとりと健康を維持する方法を知っています。
いま話題の「マインドフルネス」もそのひとつです。現代人を悩ませるストレスや不安は、脳がネガティブな感情にとらわれてしまうことに原因があります。
暗い思考や感情を意識的に抑制して、ストレスや不安を消去することがマインドフルネスのねらいです。リラックスして瞑想することで自分と向き合い、目に見えることや、頭にうかぶ記憶や感情を客観的に観察しましょう。
頭に雑念が浮かんでも、意識して消去する必要はありません。
冷静に心地よく瞑想にふけることが大切です。悪いことを考えないようにすることが、気持ちのリフレッシュにつながるでしょう。
デキる社会人は翌日が休日でも夜更かしはしない
明日は休みだから早起きしなくてもよいと思うと、うれしくてつい夜更かししてしまう人も多いでしょう。しかし前述したとおり、休日と平日で生活のリズムを変えてしまうと、バイオリズムを乱すことになります。
明日から大型連休だとしても終電までハシゴ酒をしたり、ゲームやインターネットで夜更かしするのは厳禁です。生活のリズムは一度乱してしまうと、すぐには元に戻りません。日頃から規則正しい生活を心がけましょう。
日曜日の午後は月曜日に備えて仕事のことを少し考えるとよい
楽しかった休みも日曜日で終わり、明日からまた仕事かと思うと気分が沈んでしまうのは誰も同じです。
ひどい場合は「ブルーマンデー症候群」と呼ばれ、軽度のうつ病に近いともいわれています。
月曜が憂鬱な場合は、日曜日の夜から半分仕事モードに入り、明日以降の仕事を頭に思い描いたり、アイディアを練るといったウォーミングアップがおすすめです。
また、日曜日の夜は少し早めに寝ることも心がけましょう。
社会人の休日の過ごし方についてのまとめ
- 社会人になったら休日は趣味や家族との交流を楽しんだり勉強するなどして、有意義に過ごすべき。
- 休日は職種とは正反対のアクティビティーをすることで、心身をリフレッシュすることができる。
- 仕事がデキる社会人は、休日も生活リズムを維持しつつ、仕事に疲れた心と体をリセットしている。
- 月曜日の朝が億劫にならないように日曜日の夜から頭を仕事モードに切り替えるのが良い。
