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「ホウレンソウ」、「報告・連絡・相談」はビジネスの基本です。その中でも、「報告」は業務上でも行う機会が多いですが、報告をする際、正しい表現ができていない人もいます。
この記事では、報告の正しい敬語表現についてお伝えします。
「報告」の意味
報告とは「報せ告げる」と書きます。
ビジネスでは、業務や任務をやり遂げた後に、経過や結果を知らせる事をさします。
なお報告をするのは、部下から上司へ、後輩から先輩への流れです。
また、報告は完了した事項を知らせることで、義務でもあります。
「ご報告」と「ご連絡」との違いとは
「報告」と似た言葉に「連絡」があります。
ビジネスでは、連絡は簡単な情報を関係者に伝える事です。自分の主観的な部分は入れず、ただ情報の内容のみを伝える事をさします。
そして、連絡は上司や部下に限らず、誰でも発信源になり、受信側になります。
また、報告が完了した事項であるのに対して、連絡は現在進行している事項を知らせます。
ビジネスマンは正しく「ご報告」しよう
ビジネス上で報告する際には「ご」を付けて使用します。
ちなみに、「お報告」は間違いです。「お」は訓読み言葉、「ご」は音読み言葉に使用する原則があります。
音読み言葉である報告は「ご報告」と表現します。
「ご報告」をする状況とは
自分が上司、または先輩へ完了した事項を伝える時に「ご報告」をします。
同僚や部下、後輩などへは「報告」しません。
また、現在進行の事項に対しても「報告」しません。これらの場合は「連絡」をしましょう。
「ご報告」の正しい表現方法
報告をする時の相手は、常に自分の上司や先輩など目上の立場の人になります。その為、「報告+謙譲語」の表現が適切です。
正しくは「ご報告をいたします」「ご報告させていただきます」です。
また、「ご報告いたします」は、「報告する」の謙譲語+「する」の謙譲語で二重敬語となっていますが、現在は慣習的に使用できるようになりました。
正しくは「ご報告をいたします」ですが、「ご報告いたします」でも、現在は使用できる事も覚えておきましょう。
「取り急ぎご報告まで」を正しく使う上での3つのポイント
「取り急ぎ」とは、さしあたって、とりあえず急いて、の意味があります。
つまり、「取り急ぎご報告まで」は、「取りあえず急いでこの報告だけしておきます」との意味です。
その為、本当に至急の要件の際に使用する言葉です。
「取り急ぎ」に関する参考記事はこちら
ビジネスにおける「早速」の意味と類語 迅速,早々,取り急ぎとの違い
取り急ぎの正しい使い方とビジネスにおける例文
「ご報告まで。」から受ける印象
「ご報告まで。」という言葉から受ける印象は一般的にあまりよくありません。特に目上の人に使用した場合、相手にぶっきらぼうな印象や偉そうな印象を与えてしまう恐れがあります。
そのため「ご報告まで。」という言葉は極力使用しないようにしましょう。
お客様や取引先、距離のある上司や先輩には使わない
「取り急ぎご報告まで」を目上の人に使用するのは、「取りあえずの報告」をする為、失礼に当たります。
使用するのは、自分と親しい上司や先輩までにとどめておきましょう。
また、目上の人に使用する際には「取り急ぎ」を「まずは」にいいかえます。
そして「ご報告まで」と略さず「ご報告申し上げます」などにいいかえます。
「まずはご報告申し上げます」「まずはご報告のみにて失礼いたします」などが適切な表現です。
他の連絡事項は後で必ずする
取りあえずの報告をするので、必ず後で詳細の連絡をするようにしましょう。その為、他の連絡事項を記載するのもNGです。
「取り急ぎご報告まで、詳細は追ってご連絡いたします」と着けるといいです。
「ご報告まで。」の敬語への言い換え方
「ご報告まで。」の敬語への言い換え表現は以下の通りとなります。
ビジネスシーンやメールで使える「ご報告」の例文集
社内外問わず、目上の人への報告の時
結婚や受賞などを、お世話になっている人へ報告する時
近しい上司や先輩に対する、至急の報告をする時
取引先など、大切な方への至急の報告をする時
「ご報告」についてのまとめ
何でも「取り急ぎご報告まで」と使用していた方も多いのではないでしょうか?正しい報告をする事は大切ですが、その報告をする際にも正しい表現を心がけましょう。
メールマナーに関する記事はこちらも参考になります。
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