フォローとは|SNS上での意味とビジネス上での違い、英語表現を解説

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ここでは「フォロー」の意味や正しい使い方、類義語や英語での表現について解説します

「フォロー(follow)」はもともと英語で「後に続く」「従う」を意味する言葉ですが、日本ではビジネスシーンを中心に、独自の意味で使われています。
最近ではSNSの普及により「フォロー」はIT用語としても新たな意味を持つようになりました。

この記事では、従来のビジネス用語とSNS用語の「フォロー」について、くわしく学ぶことができます。
「フォロー」をSNSでしか使わない方も、ビジネス用語しか知らないという方も、ぜひこの記事をお読みになり、「フォロー」の意味を再確認してみてください。

フォローの意味と使い方

「フォロー」は「後に続く」「従う」を意味する英語の「follow」に由来する言葉です。

日本では、「誰かを補助する」「手助けする」という意味で「彼をフォローしてくれ」などと言いますが、これは日本特有の言い回しであり、英語の「follow」に「補助」や「手助け」にあたる意味はありません。

SNSでは「フォロー」は特定の投稿者のアカウントを登録する意味で用いられます。

SNSとビジネス用語では「フォロー」の意味が全くちがいますが、英語本来の「follow」の意味は、SNS用語のほうが近いと言えます。

フォローの語源

フォローは英語で「後に続く」「従う」「興味や関心をもってたどる」といった意味を表す単語の「follow」が語源です。

フォローのSNS上での使い方

「フォロー」はツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSで、好きなユーザーのメッセージを継続して読めるようにアカウントを登録することを言います。

「フォロー」の方法はSNSによってちがいますが、基本的にはフォローしたい相手のプロフィールやメッセージの画面上にある「フォローする」というボタンをクリックすることで登録されます。

SNSで誰かを「フォロー」すると、相手の投稿メッセージが自分のページに表示されるようになります。
たとえばツイッターで、誰かのアカウントをフォローしたとします。

すると自分のホームページ内に、相手のツイートが時系列順に上から並んで表示されます。これを「タイムライン」といいます。
インスタグラムでも誰かをフォローをすると、フォロー相手が投稿した写真や動画が自分のタイムラインに表示されるようになります。

「フォロワー」と「フォローバック」とは

SNSで自分のアカウントをフォローしてくれる人を「フォロワー」といいます。

誰かが自分のフォロワーになってくれたとき、お礼にこちらも相手をフォローすることを「フォローバック」といいます。
インターネットでは「フォローバック」を略して「フォロバ」、あるいは「フォロー返し」ともいいます。

ツイッターのツイートに「#followback」というハッシュタグがあれば、「私をフォローしてくれた人は100パーセントフォロバします」という意味になります。
フォローバックしてくれた人には「フォロバありがとうございます!」とお礼のツイートをしたりします。

フォローのビジネス上での使い方

「フォロー」はSNSだけでなく、ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。

もっとも日本では「フォロー」を「支える」「補助する」「手助けする」といった意味で用いる場合が多く、語源となる英語の「follow」本来の意味とは全くちがうことに注意しなければなりません。

英語で「支える」「手助けする」という意味を表すのは「help」「support」「assistance」などの言葉になります。

「フォローアップ」の意味と例文

「フォローアップ」は、すでに始動したプロジェクトに進展が見られない場合に状況を確認したり、途中で計画を修正したりすることをいいます。

日本ではフォローもフォローアップも、バックアップやサポートと同じ意味で使われる傾向にありますが、英語の「follow up」は、「追跡調査」「事後点検」「復習や補習」などの意味を表す場合が多く、たとえば顧客にプレゼン資料を提示したのになかなか返答がない場合などに、さりげなく提出をうながしたりすることを「follow up」といいます。

日本ではフォローもフォローアップも和製英語になっていますので、英語のネイティブスピーカーを相手にするときは、日本人の感覚で「follow」や「follow up」を使わないように注意したほうがよいでしょう。

「フォローアップ」の例文

社員教育では新人研修も大切だが、入社後一定期間が経過した社員にフォローアップ研修を行うことも重要だ。

「フォロワー」の意味と例文

ビジネス用語の「フォロワー」には、SNSの「フォロワー」とはちがう意味がいくつもあります。

おもな意味を3つあげますと、まず1つめは、特定の業界でシェアは二番手以下ながら最大手に迫る企業のことをいいます。

2つめは、マーケットで新製品の広告や口コミに反応してすぐに購入し、発売初期の売上アップに貢献する、新しもの好きの顧客層のことです。

3つめは、企業や学校のチームプロジェクトで、リーダーを補佐するメンバーのことをいいます。

フォロワーの例文

チームプロジェクトを適切に運営するには、リーダーシップも大切だが、リーダー以外のフォロワーも自主的に判断して行動する「フォロワーシップ」が求められる。

フォローの類義語と例文

「フォロー」は日本で独自の意味を持つようになった和製英語に近い言葉です。
類義語としては、原語の「follow」の意味に近い「後を追う」や、日本独自の意味に近い「支援する」「バックアップする」などをあげることができます。

「後を追う」の例文

先駆者の後を追うだけではトップになれない。常に先頭を走り、他社に追われる企業でありたい。

「バックアップする」の例文

この前の選挙に彼が立候補したから、我々もそれなりにバックアップしたつもりだったのに、獲得票が0票だなんて、本人も投票しなかったのかよ!

フォローの英語表現

ツイッターでフォローすることは英語でも「follow」といいますが、日本語で「支援」する意味の「フォロー」は英語の「follow」では通じません。
英語で「支援」を意味する場合は、「support」などの適切な言葉に言い換える必要があります。

Twitterでfollowする場合の例文

If you followed me on my twitter, I will follow back within 24 hours at the latest.
(あなたが私をツイートをフォローしてくれたら、遅くとも24時間以内にフォローバックします。)

「支援」する意味の「フォロー」を「support」に置き換えた英文

Please support the accounting department staff for processing the annual account settlement work smoothly.
(年次決算を円滑に処理するために経理部のスタッフを支援してください。)

まとめ

  • 「フォロー」の語源は英語の「follow」で、「後に続く」「従う」を意味します。
  • SNSでは特定の投稿者のアカウントを登録することを「フォローする」といいます。
  • 日本ではビジネスシーンを中心に「支援する」という意味で「フォローする」ということがあります。
  • 英語の「follow」には「支援する」という意味はありませんので、英語では他の言葉に言い換える必要があります。