ここでは、素養の読み方と意味、使い方・例文、素養と似ている言葉“素質”、“教養”、”資質”や“才能”との違い、素養の英語表現などをご紹介します。
言葉の意味の違いを把握して、シーンにあわせて素養とその類語を使い分けられるようになります。
素養の読み方と意味
「素養」は、(そよう)と読みます。(すよう)ではないので注意しましょう。
「素」には”ふだんの、もとからの”の意味があり、「養」は”精神的な糧を与えて育てる”という意味があります。
「素養」は、ふだんからの心がけ、学習や練習で身につけた知識・教養の意味があります。たしなみともいえますね。
素養の使い方・例文
もっとも一般的な「素養」の使い方としては、“素養がある”という表現があるでしょう。“音楽の素養がある”といえば、ふだんから音楽に親しみ知識や演奏などの技術を身につけているという意味になります。
素養の使い方では、意味合いを意識するのが大切です。素養には、心から何かを理解している、そして体現できるまでのレベルに達している、また知識・技術を学び続けているということも含まれるでしょう。
他の使い方としては、素養がない、素養が高い、素養が深い、素養を身につけるなどがあるでしょう。
素養の例文
素養と素質との違い
素養と似ている言葉「素質」は、(そしつ)と読みます。
生まれ持った性質、あるいは将来あるものになるのに必要な能力や性質などを意味します。また、“素”には白色の意味もあり、素質は白い地質や生地、女性の白い肌の意味もあります。意味合いとしては、素質によって、将来的に高いレベルに達することのできるの能力や性質があることを含んでいるでしょう。素質は主に、心的な傾向や特殊な能力について使うことが多い言葉です。
素養と素質との違いは、生まれ持って備わった性質かどうかの違いがあるところでしょう。
素養と教養との違い
教養とは、おしえそだてること、また社会人として必要な広い文化的な知識、またはそれによって養われた品位を意味しています。教養は単なる知識ではなく、素質を開花・発展させるためにも必要とされています。
素養と教養との違いは、教養の方がある程度広い知識であり、社会人には欠かせないものとされているでしょう。
素養と資質との違い
資質は、生まれつきの性質や才能を意味しています。
素養と資質との違いは、資質のほうが生まれ持ったものであり、素養は生まれてから育てたものという違いがあります。また、先に紹介した素質と資質は、素質は持って生まれた心的な能力で将来役に立つことを指すことが多いですが、資質は能力や才能自体を意味しているところに違いがあります。
素養と才能との違い
才能は、ものごとをうまく成し遂げるすぐれた能力のことを意味し、主に技術・学問・芸術などについての具体的な能力を指しています。
素養と才能との違いは、素養は知識・教養のことをさしていますが、才能は実際に成し遂げる能力自体のことを意味しているところでしょう。
素養の英語表現
「素養」は、“grounded ability”や“knowledge”などで表現することができるでしょう。「素養がある」は、“be grounded in”とすることもできます。
Her grounded ability has shown in art, especially in painting.
先に紹介した例文を英語表現にしてみましょう。
She is well grounded in music so will be a great pianist.
I put my best effort to learn English because English is important in business.
素養のまとめ
- 「素養」は、(そよう)と読み、ふだんからの心がけ、学習や練習で身につけた知識・教養の意味があります。
- 「素養」の使い方では、意味合いとして、体現できるまでのレベルに達している、また知識・技術を学び続けているということも含まれるところを意識しましょう。
- 素養と才能との違いは、素養は知識・教養のことを指していますが、才能は実際に成し遂げる能力自体のことを意味しているところでしょう。
- 素養の英語表現は、“grounded ability”や“knowledge”などで表現することができるでしょう。“be grounded in”としても使えます。