総合職とは 一般職との違いや総合職に求められるものを解説

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大手の企業を中心に、社員を「総合職」と「一般職」に区分している企業が多くあります。総合職として働くか、一般職として働くかは、応募者が応募段階で選択する形ですが、なんとなくのイメージで決めている人もいることでしょう。

この記事では、総合職と一般職の違いと、総合職に求められるものについて解説します。

「総合職」「一般職」の雇用形態ができた経緯

「総合職」「一般職」とは、企業における従業員の働き方による呼称で「営業職」「研究職」などの職種とは別のものです。

この区別ができた背景には、「雇用機会均等法」が施行されたことがあります。

雇用機会均等法1986年に施行)
職場における男女の差別を禁止し、募集・採用・昇給・昇進・教育訓練・定年・退職・解雇などの面で男女とも平等に扱うことを定めた法律


雇用機会均等法ができるまでは、女性は時間外労働時間や深夜労働が制限されていました。これらは施行時に制限が緩くなり、1997年の改正時には規制がなくなりました。

雇用機会均等法ができる前は、求人は職種により男女を区別しているものが主で、営業職など責任のある仕事は男性、事務職は女性というような慣習がありました。その後、雇用機会均等法ができたことにより、性別に関わらず個人が自由に働き方を選択できることを目的に「総合職」「一般職」ができました。

近年では、「総合職」「一般職」の中間的な位置づけとして、総合的な仕事には就くがエリアを超える転換がない「エリア総合職」を設ける企業も増えています。

「総合職」「一般職」「エリア総合職」それぞれの特徴

総合職とは

総合職とは、将来的に管理職になることを期待された幹部候補であり、仕事内容が多岐にわたります。

文字通り「総合的に働く」とイメージすればよいでしょう。

総合職の大きな特徴は、配置転換や転勤を伴うということです。応募時や入社時には配属が決まっておらず、入社後に様々な部署で研修をした後に配属が決まるケースも総合職には多くあります。

一般職とは

一般職とは、定型的な仕事や補助的な仕事をする役割です。
全国に支社のある大企業においても、事務職は支社単位で採用されることが多く、基本的に転居を伴う異動はありません。総合職との大きな違いは、この仕事の種類、転居を伴う転勤がないことです。

業務内容は、総合職のサポートにあたるもので、アシスタント業務や事務作業を主な仕事とする場合がほとんどです。

また、総合職に比べて大きな昇給や昇格が期待できないことも一般職の特徴になります。

エリア総合職とは

エリア総合職とは、仕事内容や将来のキャリアは総合職と同じですが、決められたエリアを超えての異動がないのが特徴です。

エリアは県単位であったり「関東圏」のように複数県にまたがるエリアであったり、企業によってまちまちですが、基本的に転居を伴う転勤はありません。

総合職として働きたいけれど家庭の事情などで転居が難しいという人には、エリア総合職が向いているといえるでしょう。

待遇面では、全国単位で転勤のある総合職には追いつかない場合が多いようです。

また、エリア総合職は、企業によっては「地域総合職」「特定職」などと呼ばれることもあります。例えばユニクロでは、転居を伴う異動のない、店長代行までを目指せる正社員を「地域正社員」という呼び名で募集しています。

職業別 総合職に求められるもの

「銀行」の総合職に求められるもの

銀行の総合職に求められるものは、豊富な知識や経験を身につけようとする意欲はもちろんですが、それ以上に必要なのがストレス耐性です。

総合職として銀行に入ると、キャリアの第一歩として法人営業を担当するケースが多くあります。法人がお客様となると、場合によっては億単位のお金を扱うことになります。

多額の契約が自分にかかっているというプレッシャーは、新人には相当なものだと予想できます。その環境に耐えうる精神力が求められるのです。

また、銀行のエリア総合職は、地域に根付いた仕事をしていく必要があります。そのため、自分が一緒になって地域を盛り上げていく気持ちを持っていることがまず大切です。

地域の個人のお客様に信頼してもらい、長くお付き合いしていただけるような人柄が求められるのです。

「メーカー」の総合職に求められるもの

メーカーの総合職は、「創造性」「革新力」「変化」を嫌わないチャレンジ精神のある人が求められます。
あわせてグローバルな視野を持っていること、グローバル展開に対応できる知識と教養を供えていることも求められるでしょう。

また、総合職は社内のあらゆる部署の仕事を経験したのちに配属が決められることになります。

工場勤務からデスクワークまで、様々な部署での研修を耐え抜く忍耐力も必要になるでしょう。

「ホテル業」の総合職に求められるもの

ホテル業は、今まで培ってきた伝統を大事にしながらも、常に新しいことにも挑戦していかなければなりません。

企業の理念を理解し、伝統を守りながらも革新的な考えを持って行動できることが求められます。

総合職全般に求められるもの

業種を問わず、企業が総合職に求めるものとして「革新力」「向上心」があります。

「自分が将来会社を担う人物になるんだ」という意識があること、そして、「変化を恐れない、」「自分が変化を起こしていくんだ」という気迫のある人物を、企業は求めているといえるでしょう。

総合職についてのまとめ

  • 総合職とは、将来的に管理職になることを期待された幹部候補で、総合的な仕事につき、転勤や異動を伴うのが特徴です。
  • エリア総合職は、総合職と同等の働き方でありながら、エリアを超えた転勤のないことが特徴です。
  • 総合職全般に求められる力としては、「革新力」「向上心」があります。その他に業種別では、銀行は「ストレス耐性」、メーカーは「グローバルな視野」が必要とされています。