天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)とは

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天は自ら助くる者を助くの意味

「天は自ら助くる者を助く」ということわざは、元々はラテン語の古いことわざでした。これが世界中に広まり、イソップ童話「牛追いとヘラクレス」の教訓としても使用されるようになりました。

意味は、「自分で努力をするものには天が力を貸してくれて、幸福をもたらしてくれる」という意味です。

17世紀にはイングランドの政治家アルジャーノン・シドニーが、18世紀にはアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンが、自らの著書にこのことわざを使用しています。
19世紀にはイギリスの作家サミュエル・スマイルズが執筆した欧米人の成功談を集めた「自序論」に使用されました。

その後、中村正直という人物が、自序論を日本語に訳して「西国立志編」のタイトルで出版した為に、日本にこのことわざが広まったのです。

なお、「天」や「助くる」などの言葉がある事から、聖書を出典としていると誤解されがちですが、聖書出典ではないので注意してください。

天は自ら助くる者を助くのビジネスシーンでの意味

「天は自ら助くる者を助く」という言葉はビジネス用語ではありません。自分で何の努力もしていないのに神頼みをしても効果がないという事を教えてくれることわざです。

ビジネスシーンにおいては、最終結果が運に左右される事が少なくありません。しかし、人事の限りを尽くせばその運を掴みとるチャンスは上がるのです。
天は自ら助くる者を助くという言葉を胸に、手抜きをせずに努力を積み重ねるようにしましょう。

天は自ら助くる者を助くの例文

天は自ら助くる者を助く
出典:中村正直「西国立志編」
A君はいつも楽をして友達に宿題を写させてもらい何の努力もしていない。反対に、勉強が苦手なB君は、いつも頑張って自分で宿題をこなしている。抜き打ちテストがあった時、宿題で勉強した内容だったので、B君は普段の努力が実っていい点がとれた。しかし、A君は赤点をとってしまった。これはまさに、天は自ら助くる者を助くの実例だ。