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就職試験で必ず聞かれる質問の一つが「自己PR」です。職務経歴書や履歴書では伝え切らない自分の強みやアピールポイントを発表するのがよいでしょう。
この記事では、転職の自己PRについて以下のような点を中心に解説いたします。
・それぞれの職種の自己PR例
転職での自己PRのポイント
自己PRを書く前にそのポイントをおさえておきましょう。自己PRといっても転職先の業界や職種に見合った書き方をしなければなりません。そのためには、自分のキャリアの棚卸しをする必要があります。
いきなり、きちんと思い出そうと思ってもなかなか出てこないかもしれません。社会人になってからの経歴を時系列で思い出してみましょう。その時の仕事内容も思いつくままに紙やパソコンに書き出します。全部思い出せなくても構いません。あとから思い出したら、書き加えていけばよいのです。
転職を成功させるために準備するべきこと キャリアの棚卸しのやり方
何をやってきたか
仕事内容の部分をもう少し掘り下げてみます。ただ、仕事内容を羅列しても応募先の企業は理解してくれません。自分が成功させた案件やプロジェクト、成果などを書き出します。
この時、ポイントとなるのが、数字です。一の位まできちんと覚えていなくても、他の人が想像しやすい数字を使うのが良いでしょう。具体的な内容を取り上げ、数字で示すことで客観的なデータを相手に提示することができます。そうすれば、ぼんやりしていたあなたの成果もわかりやすく説明することができます。
例
1ヶ月に他の同僚よりたくさん売りました。
※「たくさん」とはどのくらいか、を数値化した方が良いでしょう。「たくさん」という言葉は人によって量が異なるので、分かりにくいです。→月平均3台の売り上げ目標に対して、昨年は1ヶ月平均5台を売り上げました。
何ができるか
自分の仕事の経験をアピールするだけでは、応募先の企業でどのようにあなたが働いてくれるかがわかりません。経験を具体例と併せて話したら、最後の部分で自分の力はどのように次の仕事に役立つのかを述べましょう。
例えば、同じ販売職から販売職へ転職する場合は、売り上げへの貢献度や仕事に対する態度や自分なりの工夫などをスキル、経験として話すことができます。
もし、違う職種への転職だった場合、最後の部分は重要です。事務職からカスタマーサポートに変わる場合などです。一見異なる仕事に見えますが、共通する部分を見つけることが大切です。例えば、事務職でも顧客とのやりとりが多いポジションだった場合、社外の人と関わる時に気をつけていたことや自分の積んできた経験などをカスタマーサービスに役立てると繋げるといいでしょう。
今後どうしていきたいか
自己PRでは、自分のキャリアや経験を次の企業でどう生かせるかを話します。企業側はここまでで応募者がどのようなスキルがあり、自分たちと一緒に働く時に会社に貢献してくれることがわかるでしょう。
しかし、その後、どのようにキャリアをのばしていくか、という点については想像できません。その点についても述べると、印象がグッとよくなります。
新入社員試験の時は5年後、10年後の自分の様子を聞かれても願望でしかなかったかもしれません。ある程度、社会人経験をして、転職先でどのように長年勤めてくれるのか、というビジョンは企業にとっても大切です。
ただ、与えられた仕事をこなすだけでなく、将来的にはどのようなポジションで働いていたいのか、を明確に提示することで会社側も応募者への期待が高まるでしょう。
営業や販売の数字を使う自己PR例文
前職では販売の仕事に携わり、人と接することに面白さを感じています。昨年の○○支店で新規のお客様のうち、約1/3は一度でも商品を利用されたお客様からの紹介でした。日頃の丁寧な対応や準備が結果となって表れたのだと自信につながりました。
御社の商品のリーピート率や口コミでの新規顧客の獲得などは、アフターサポートの丁寧さではないかと感じました。これまでの販売の経験を生かし、お客様のアフターサポートにも貢献していきたいと考えております。
昔から言われている「新規顧客を得る一番の方法は飛び込み営業」という信念に基づき、1日最低20件以上の訪問をおこなってきました。中にはメールや電話でランダムに営業をかける人もいましたが、私は昔ながらの足を使っての営業をおこなってきました。1年続けたことで月平均10件の新規顧客を獲得することができました。
断られ続け、心を折れそうになったこともありましたが、辛くても続けること、行動力とタフさを武器に、御社においても新規顧客を獲得していきます。
技術職やエンジニアの自己PR例文
7年間、webサイトの作成やディレクションをおこなってきました。最初はコードやプログラミングを覚え、web作成をすることが仕事の中心でしたが、仕事に慣れてきた3年目頃からは顧客との打ち合わせから任されることが多くなりました。
年間約10-15件の案件を担当し、デザインだけでなく、webの見せ方や全体のプロデュースなどの全体管理も行なってきました。webに採用するカメラマンやライターなどとの人脈も増え、メディアの使い方も時代に合わせて考えてきました。
技術力だけでなく、プロジェクト全体の管理も合わせてできますので、この経験を御社でも生かしたいと思っています。
人間力をアピールする自己PR例文
前職は会社の受付でしたが、今年までの3年間はチームリーダーをおこなってきました。もちろん、私自身も受付の席に座りますが、他のメンバー5名の管理を行うことも大きな仕事の一つです。受付は会社の顔であり、様々なお客様がお見えになります。丁寧な対応はもちろんですが、お客様からの質問に答えたり、急な事態に臨機応変に対応する能力が問われます。
リーダーとしての仕事の一つに新人教育がありました。新卒の人には仕事のやり方やビジネスでの常識、社会人としての自覚を言葉だけではなく実践で教えていく工夫をしました。新人だからといって全てフォローするわけでなく、時には任せることで責任感を持たせるようにしました。
また、受付ではお客様1人や1グループに対して、一人が対応しますが、周りの人の動きを見ながらフォローをしていくことも大切です。受付の印象は一人の力ではなく、チームプレーだからです。受付を担当する一人一人にその意識を持って動いてもらうため、定期的にミーティングを行いました。
私はこれまでの経験から、協調性、後輩の指導などの力を伸ばしてきました。この経験をもとに、御社では販売員としてお役に立てると考え、応募いたしました。
事務職に使える自己PR例文
前職は営業事務でした。主に受発注管理と請求書作成、在庫管理を担当しておりました。お客様と営業の間のやりとりを代わりに行うことも多く、スケジュール調整や納期調整なども担っておりました。日常的に社外の方々と関わることも多かったため、丁寧な対応と重要事項を相手にきちんと伝えることを心がけてきました。先方も当方の営業も仕事中は外に出ているため、納期の確認を直前にも確かめるようにしました。その結果、「予定通りスムーズに納品された!」という嬉しいお言葉をいただくことができました。
お客様の期待に答え、役に立てることが私の喜びなので、調整力やコミュニケーション力を生かして、御社のカスタマーセンターで力を発揮したいと思っております。
転職についての自己PRのまとめ
- 自己PRでは自分のキャリアを具体例と共に話すことが大切である
- 応募先の企業で自分の経験をどのように役立てるかも述べるとよい
- 5年後、10年後のビジョンを想像して、今後のキャリア構築も考えておくとよい
- 異なる職種への転職でも、共通する仕事を見つけ、自己PRに盛り込む
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