就職、転職時の面接における尊敬する人の答え方について具体的に解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

面接で聞かれる質問の中に「あなたの尊敬する人は誰ですか」というものがあります。この質問にどう答えたら良いのか悩む人は多いでしょう。

  • これまで、尊敬する人を意識して生活したことがない
  • 尊敬する人がいても、芸能人やアーティストなど趣味での尊敬する人を面接で答えて良いのか

このように考えると、なかなか難しい質問ですね。この記事では以下のような点について解説いたします。

  • なぜ尊敬する人を面接で聞くのか
  • 尊敬する人の答え方
  • 答え方のポイントや例文

事前にきちんと回答を考えていれば、尊敬する人の質問にも恐れることはなくなります。ポイントを押さえて、スムーズに答えられるようにしましょう。

なぜ尊敬する人を面接で聞くのか

面接官があなたの尊敬する人を知りたいから、ではありません。面接の質問の多くは正しい答えというというものがありません。応募者が自分でどう考え、どのように意見を述べるかを見ているものが多いためです。

尊敬する人を質問する面接官の意図も同じです。尊敬する人を聞くことで、応募者の考えや価値観を知りたいと思っています。尊敬する人には尊敬するポイントがあるはずです。

その人がどんな部分に重きをおいて行動しているか、どんな能力に憧れ、努力をしているかなどが伝わると良いでしょう。

また、その人が目指すところが尊敬する人に繋がるケースが多いため、社風と応募者の価値観が合致しているか、という点についても面接官が知りたがっています。

例えば、落ち着いた歴史ある企業に応募した人の尊敬する人がベンチャー企業の社長だとすると、「この人は早いうちに独立したいのかな」と思われ、不採用になってしまうかもしれません。これは、長く勤めてほしいと思う企業と応募者の価値観が合っていないということです。

尊敬する人がすぐに浮かばない場合やそれ以外で面接に不安がある方は転職エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントの中でもマイナビAGENT・リクルートエージェントがおすすめです。

マイナビAGENT 面接対策完全ガイド

現在、フリーターで就職、転職活動中の方はハタラクティブに相談してみるとよいでしょう。

フリーターの正社員就職支援

IT業界を目指している方はワークポートがおすすめです。IT業界に特化した対策やアドバイスをしてくれるでしょう。

尊敬する人はどのような人をあげるべきか

どのような人物なら面接官が応募者のことを分かってくれるのでしょう。出来るだけ面接官も知っている人がよいでしょう。以下のような人物が好ましいでしょう。

  • 歴史上の人物
  • 偉人

その他の人物をあげてはならないというわけではありません。

もちろん、「親」や「恩師」を尊敬している人もいるでしょう。親や恩師は応募者の身近な人物でエピソードもしっかりと話せるのならば、あげても問題はありません。

尊敬する人として、あげてはならない人

好きな人=尊敬する人ではない

尊敬する人を好きな人と混同している応募者がいます。

自分の好きな芸能人やアーティスト、スポーツ選手をあげ、いかに素晴らしい芸をするか、歌を歌うか、大きな大会で記録を残しているかなど彼らの優れた点を語ってしまうケースです。これは完全にNGです。

なぜなら、面接官の質問の意図をきちんと汲み取れていないと判断されるからです。

好きな人を答えても根拠がしっかりしていればOK

面接官は尊敬する人を通して、応募者がどんな価値観の持ち主かを判断します。

したがって、尊敬する人自体は有名人でも問題はありません。しかし、尊敬する根拠やエピソードが大切です。

常識や価値観を疑われるような人はNG

面接官は誰を尊敬するかではなく、その理由やエピソードを重視していると述べましたが、あまりにも尊敬するに値しない人を尊敬する人にあげるのはNGです。

例えば、ヒトラーです。彼の雇用政策が優れているかを述べたところで、戦争犯罪や人種差別など悪人のイメージが強いため、面接官の記憶には悪い評価として残ってしまうでしょう。

尊敬する人を答える上でのポイントと例文

親や親族を答える場合

実はこれが一番難しいケースかもしれません。普通に考えると身近な人物で尊敬対象となりやすいのですが、面接ではエピソードや根拠が大切です。

親の場合、「自分を一生懸命育ててくれたから」「仕事を頑張っている姿を見てきたから」などが回答根拠になりやすいです。面接時でなければ、よい回答ですが、面接においてはライバルが多い回答なので工夫が必要です。

例文

私の尊敬する人は「母親」です。幼い頃、父親が亡くなり、母親が父親代わりでもありました。社会で生き抜く厳しさや人との付き合い方など生きていく上で大切なことを教わりました。

そんな母のモットーは「任された仕事は最後までやり抜く」です。仕事と家事、子育ての両立が大変だったにも関わらず、学校のPTAの役員に祖父母の世話までこなしてきました。

責任感が強く、任されたことは弱音を吐かず最後までやり遂げる姿を見てきて、大人になって母の偉大さを感じるようになりました。私自身も母のように「責任感のある人」ととして、仕事に邁進していきたいと思っております。

歴史上の人物を答える場合

一般に答えやすいのが歴史上の人物です。多くの偉人がいますし、面接官もイメージしやすいため、共感しやすいでしょう。

例文1

私の尊敬する人は「野口英世」です。幼い頃に負った火傷のハンデに落ち込むのではなく、それ以上に人一倍努力をして周りが認めるほどの人物になったところに凄さを感じます。

火傷の手術を後押ししてくれた人々への恩返しとして、自分も医学の道へ進み、当時、最先端だった黄熱病の研究に取り組んだ姿に感銘を受けました。

自分が研究に取り組むことで一人でも多くの苦しんでいる人を救えるという考えは、幼い私の心にも深く影響を与えました。私も彼のように、努力を惜しまず、社会のために役に立つ人間になりたいと思っております。

例文2

私の尊敬する人は「徳川家光」です。初代江戸幕府を開いた徳川家康も素晴らしい人物だとは思いますが、私は江戸幕府の世を盤石にさせたのは3台将軍の家光ではないかと考えます。

家光は幼いころは剣の腕や社交性、統率力、身体の強さなどが弟より劣っていました。しかし、実際に家督を継いでからというもの、幕府内の要職や組織を整え、参勤交代や鎖国政策を行い、その後長く続く江戸時代の礎を完成させました。

自分で道を切り開き、国家を安定させた彼の能力と取り組みは尊敬に値すると感じます。

有名人を答える場合

有名人は面接官がイメージしやすい利点がありますが、エピソードを自分の尊敬の根拠として結びつけるのが難しいかもしれません。どれほど凄い人かを語るのではなく、どのような点に影響を受けたかを話すことが大切です。

例文

私の尊敬する人はスティーブ・ジョブズです。画期的なパソコンやデバイス機器を開発したことはもちろんですが、彼が常に逆境の中にあったにも関わらず、めげずに自分の信じる道を歩んできたことが尊敬する理由です。

スタンフォード大学でのスピーチの際、「今やっていることがどこかに繋がると信じてください」と話していたのが印象的でした。周りからは相手にされずとも自分のやっていることは必ず形になると自分を信じていたからこそ、Apple社を設立できたのだと思います。

自分を信じることは大切である、と分かっていても挫折しそうになることはあります。そのときにこの言葉を思い出して、自分が自分の一番の味方になれるように、これから仕事でも邁進していきたいです。

就職、面接時に尊敬している人を質問された際のおさらい

就職、面接時に尊敬している人を質問された際のおさらいは以下の通りとなります。

  • 面接で尊敬する人を質問する理由:応募者の考えや価値観を知りたいから。また社風に考えが合っているかをみるため。
  • 尊敬する人は面接官も知っている人物をあげるとよい。面接官が知らなくても「恩師」は回答として○
  • 客観的に判断して納得できる理由や根拠がない場合、芸能人やスポーツ選手はあげないほうがよい