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自分の感情を優先して出した意見のことを感情論といいます。
ここではその感情論にスポットライトを当てて解説します。感情論で話す人はどんな人なのか、感情論を話す人への対処方法について解説します。
そもそも感情論とはなにか?
感情論とは、理性や理屈などではなく、感情によってなされる意見や議論のことをさす言葉です。
感情論は客観的な理屈を重視せずに感覚で話を進めるために、偏った意見だと思われることが多いです。
感情論で話す人の特徴
感情論で話す人は、自分の理性を制御できていないことが多いです。思ったこと感じた事をそのまま意見として出してしまいます。
「かわいそうだからこうしよう。」「不快だからこうしよう。」というように、自分の感情を根拠に論を展開してしまう特徴があります。
感情論では、相手の意見やその場の感情に合わせていっていることがころころ変わることが多いでしょう。
自分の感情に反する意見をいわれた場合、相手の理屈に筋が通っていたとしても、納得しない事も多いです。
感情論で話す人は感受性が豊か
感情論で話す人は、感受性が豊かであるため、すぐに泣いたり笑ったりする人が多く、今を大切に生きている人が多いです。
理屈よりも感情が大事だと思っている人も多く、自分がどう思うかということがなによりも優先されます。理屈っぽい人を馬鹿にする事もあるでしょう。
感情論で話す人は、難しいことが好きではありません。あまり深く考え込むことをやりたいと思っていないため、物事をシンプルにとらえようとする傾向があります。
頭を使って考え込みすぎると憂鬱な気分になりやすいと考えているため、理屈で考えなくてもなんとかなる、自分の感情を重視する生き方の方が楽だという考え方があります。
感情論で話す人への対処方法
感情論で話す人への対処方法としては、感情に感情で返さないようにすることがあげられます。議論が白熱してくると、感情論で話す人は感情的になっていきます。聞いている側まで感情論のペースに巻き込まれてしまうと、収拾がつかなくなってしまいます。
最初は論理的に話を展開していても、気がついたら自分の意見を認めさせるために自分まで感情論で話してしまっていたということもあるでしょう。冷静に対処することを忘れないことが大切です。
相手の感情論が止まらない場合は、時間を置くという手もあります。頭を冷やす時間を与えることで、感情論が収まることがあるでしょう。第三者を間に挟むことで、感情論を話す人が落ち着いて、客観的な意見も受け入れられる場合もあります。
論理的に話す人は、感情論で話す人の感情を軽視する傾向があります。しかし、感情論の人と話すときは、相手の気持ちをくみとり、共感できるところを探して受け止めることが大切です。
相手の気持ちを配慮したうえで自分の意見をいうことで、感情論の人も納得してくれる可能性が高まるでしょう。
感情論の反対は理論
感情論の反対は、理論です。
理屈で詰めて客観的に論を展開しようという姿勢で、論理的といういい方もされるでしょう。論理的な話し方のメリットは、問題点や主張の内容がわかりやすく、内容が正しいかどうか考えやすいという点があげられます。
しかし、論理的な話し方が万能なわけではありません。常に論理的であると、共感できないという印象を受けて、話を聞いてもらえなさそうだと思われることがあります。
自分が理屈で判断できる材料ばかり集めてしまうため、気がつかないうちに視野や選択が狭いものになってしまっていることもあるでしょう。
感情論のデメリットが大きいからといって、論理的であれば問題がなくなるわけではないという事に注意しましょう。
感情論についてのまとめ
- 感情論とは、理性ではなくて感情によってなされる議論や意見のことをさします。
- 感情論で話す人は自分の感情を重視しています。感情に基づいて意見を述べるため、意見に説得力がなく議論がしにくいというデメリットがあります。
- 感情論で話す人と話すときは、こちらも相手の感情に巻き込まれないようにすることが大切です。だからといって相手の感情を無碍にしてよいわけではなく、尊重する気持ちも重要です。
- 感情論の反対は理論とか理論論などといいます。感情論と異なり、理屈を積み重ねたうえでの議論、意見のことをさします。論理的といういい方もされています。
- 論理的な話し方は決して万能ではありません。自分が論理的な思考をしているからといって、正しくて全て他人に受け入れられるというわけではないことを自覚しておく必要があります。