理詰めの意味と理詰めな人の性格の特徴 対応方法を解説

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あなたの周りに、理詰めな人はいるでしょうか。

また、理詰めであることは否定的に捉えられがちですが、本当に悪いことなのかが、疑問点としてあげられます。

この記事では、「理詰め」の意味を確認し、理詰めな人の特徴や理詰めな人への対処方法について解説します。

「理詰め」の意味

理詰めとは、思考・議論などを、論理・理屈で押し通す意味の言葉です。

押し通すという意味が含まれるため、「理詰め」というと否定的にとらえられてしまいがちです。しかし、就職活動や新入社員研修でも、「報告・連絡・相談は結論から」「報告書は論理的に書くこと」と教えられます。

論理的であることは悪いことではありません。

理詰めな人の特徴

とにかく正論なのが理詰めな人の特徴

理詰めな人は、論理的に考えて導き出された結論をいうため、常に正論である事が特徴です。

正しい意見かもしれませんが、普通の会話で正しい意見が求められているのかどうかを考える必要があります。

理論的な面ではなく、感情的な面で話をすることが必要なこともあるでしょう。感情的に話すことによって、相手の信頼を得られることもあります。

人には、正論だからこそ従いたくない、という気持ちもあります。理詰めな人は、相手の感情を考えることなく、自分の論理・理屈を押し通してしまうため、相手を不快にさせてしまうことがあるでしょう。

白黒つけたいのが理詰めな人の特徴

理詰めな人はなにごとも論理的に考えるため、中途半端なことを許せない傾向があります。

中途半端なことを許せないため、きちんと自分の中で理解して納得するまで物事を追求できるのが理詰めな人の長所でしょう。主体的に学ぶことができ、仕事のおぼえが早い人が多いです。

しかし、社会に出れば、すべて白黒つけて物ごとを進めるのは難しいことも多々出てきます。さまざまな背景をもつ多くの人々と関わっていく上では、正解が一つであることは多くありません。

白黒つけるために追求してしまうことで、相手を追い詰めてしまうこともあるでしょう。

自分が話している内容は、本当に今、白黒つける必要があるのかどうか、相手を追い詰めてしまっていないかどうかを判断する必要があります。

部下に理詰めな傾向がある場合は、曖昧な表現を避けてあげると、部下も動きやすく、迷うことがなくなるため、よりよい関係が築けるでしょう。

反論が怖いのが理詰めな人の特徴

理詰めな人は、論理・理屈によって相手を納得させ、相手より優位に立とうとする心理があります。

相手より優位に立ちたい、という欲求があるため、基本的には反論を恐れています。反論される、ということは、自分の論理・理屈が正しくなかった、ということになるためです。

自分の中では、論理・理屈が通っていて正しい結論でも、相手によってよしとする前提とする条件が違う事が多いため、誰にとっても正しい結論であるとは限りません。

理詰めな人は、自分だけが絶対に正しいと思ってしまう傾向があります。理詰めで相手を動かせても、相手は必ずしも心から納得して動いているわけではありません。

理詰めで相手を動かしていては、相手とよい関係を作る事は難しいでしょう。

メンタルが弱いのが理詰めな人

理詰めな人は、感情よりも論理的に正しいと思うことを行動するため、感情をむき出して他人とぶつかる経験が少ないです。

論理的に議論する討論などは得意ですが、感情的に泣かれたりするととても弱く、メンタルが折れてしまうことがあります。

理詰めな人への対応

理詰めな人の傾向を踏まえて、適切な対応方法を見ていきましょう。

平謝りしない事で理詰めな人に対応する

とにかく正論で、白黒つけたい理詰めな人には、平謝りはあまり有効ではありません。

「とりあえず謝ればよいと思って、謝っているだけではないか」「謝ったところで問題は解決していない」と、さらに怒らせてしまう原因にもなりかねません。

理詰めな人に意見をもらったときには、きちんとメモを取るなどして、相手のいいたいことをきちんと理解したことを示しましょう。

相手のいいたい事ひとつひとつに対して、どのような原因があって、今後どのように対処するのか、きちんと述べる事が大切です。

理詰めな人には、論理的でない話し方や感情的な表現を苦手とする人もいます。

相手をさらに怒らせてしまわないよう、きちんと対処しましょう。

挑発に乗らないことで対応する

理詰めなクレーマーには、感情的になった相手をいい負かす事を楽しむ人が少なくありません。相手を挑発させるような話し方をしてくる場合があるでしょう。

挑発に乗らないことが大切です。話を最後まできちんと聞くようにしましょう。

クレーマーも長時間理屈をこねくり回してクレームをいい続けることにも疲れる上、こちらが感情的にならないことで肩透かしを食らったような気分になり、そのうちクレームをやめるでしょう。

「相手は自分が感情的になるのを待っている。」と自分の感情を落ち着かせ、一歩引いた態度で対応するのがよいでしょう。

折り合いをつけることも大切

理詰めな人には理詰めで対抗して、議論するのもよいでしょう。

ある程度口喧嘩して、お互いの意見を言い合い、お互いについての理解を深めることも大切ですが、基本的に他人どうしのため、すべての意見が一致することはありえません。

長く付き合っていくためには、どちらかがおとなになって、折れることも必要でしょう。

理詰めないひとについてのまとめ

  • 理詰めな人の特徴や対応方法について見てきました。
  • 論理的であることは悪いことではありません。
  • むしろ、相手に伝わりやすい、という意味で、会社では求められることがありますが、それを常に相手に押し付けてはいけません。
  • 自分は理詰めな傾向があるかも……、という人は、時と場合、相手の感情を考えず、正論をいい続けたり、白黒つけようと相手を追い詰めたりしてしまうことのないよう、十分に注意しましょう。
  • また、理詰めな人に対応するには、
    ・相手の言いたいことをきちんととらえて、相手の納得する返答をすること
    ・相手の話を最後まで落ち着いて聞くこと
    ・折り合いをつけること
    が大切です。
  • 社会には自分と合う人ばかりではありません。
  • いろいろな人がいて、それぞれに長所・短所があります。
  • この人はこういうところがあるから嫌い!と決めつけてしまわずに、思いやりを持って上手な付き合い方を見つけようとすれば、意外と相手の良いところを見つけることができるかもしれません。