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会社で仕事をしていると、どんなに気をつけていてもミスをしてしまうことがあります。またそのミスで他の会社や顧客に迷惑をかけた場合、報告を上司にしなければなりません。
口頭での報告で済む場合と、会社に履歴として残しておかなければならない場合があります。後者の場合、事故報告書を提出する可能性が高いでしょう。
この記事では事故報告書とはなにか、事故報告書の書き方について解説します。この記事を読むことで、なにか失敗してしまった際にも、慌てることなく失礼のない対応をすることが出来ます。
そもそも事故報告書とはなにか？
事故といっても交通事故だけではありません。会社内で起こった物損事故や看護・医療における事故なども含みます。
事故報告書とは、事故が起きたときに、いつ、どこで、誰が、なぜ、どのような事故だったのか、ということについてまとめて報告する書類のことです。
特に交通事故や死亡事故などの場合、最初の報告書を電話で各市町村に連絡します。
事故報告書の書き方
事故報告書も一般のビジネス文書と似たような形式で書きます。
事故報告書を作成した年月日と事故で損害にあった相手の名前や会社を記載します。個人であれば、〇〇様、会社であれば〇〇会社 御中と書きます。
タイトル
事後報告と一概に言っても何の事故のことについて詫びているのか、が簡単に分かるように書きます。
始末書、顛末書、〇〇の事故についての報告書、事故報告書、などをタイトルとします。
事故の詳細、謝罪
事故報告書の中で1番核となる部分です。自分がいつ、どこで、どのように事故を起こしてしまったのか、について詳細を記載します。
多くの事故は、自分の不注意で起こります。自分が不注意で起こしてしまったことを謝罪し、お詫びする内容も書きます。また、今後同じことが起こらないよう、どのような点に気をつけるか防止策も書いておきます。
事故で他人を傷つけてしまった場合、その人と示談をするのか、法的な処置が取られるのか、費用負担はどうなるのかなど、自己の解決方法についても記載します。事故報告書の作成時点で示談が成立していない場合は、示談交渉中であることを書きます。
特記事項
事故についての特記事項があれば最後にまとめて書きます。特にない場合は「特になし」と書きます。
また、書類を送らなければならない場合、添付した書類を箇条書きで書いておくと親切です。
事故報告書の例文
事故報告書だけではなく、ビジネス文章書くときは5W1Hを意識して書きましょう。
5Wとは、when(いつ)、where(どこ)、who(誰)、what(何)、why(なぜ)、1Hはhow(どのようにして)です。
交通事故の場合の事故報告書の例文
○○部○○課 ○○様△△部△△課 △△△（当事者）交通事故報告書
私は平成〇〇年○月○日の業務中に、会社の営業車を運転し事故を起こしてしまいました。私が担当する● ●様のオフィスの前で、駐車している● ●様の自家用車と接触してしまいました。
営業車、● ●様の自家用車ともに軽度の凹みが確認できました。● ●様との打ち合わせ時刻が迫っており、急いでいたため、不注意で今回の事故が起こってしまいました。
会社の営業車を運転する以上、会社の名前を背負っていると言う自覚が不足しておりました。今後このようなことが再発しないよう、時間には余裕をもって行動し、運転いたします。
● ●様の自家用車には軽度の傷がついたものの、どうぞ車も不在でけが人はありませんでした。当方が修繕費を支払う形で示談となっております。
作業事故の場合の事故報告書の例文
平成〇〇年○月○日（提出日/作成日）
○○部○○課 ○○様
△△部△△課 △△△（当事者）
事故報告書
事故が発生しましたので、下記の通りに報告いたします。
記
1.事故について
事故発生日時 平成〇〇年○月○日
事故発生現場 自社工場内
事故の内容 看板落下よる負傷
被害者 〇〇部○○課 △△ △△△
事故による被害状況 全治1ヵ月の骨折
2.事故の原因
安全確認が不足しており、不注意によるもの。
3.事故に対する処置
病院での諸費用及び治療代を全額負担
4.今後の対策
社内において、危機管理事項を見直し、今後同じようなことが起こらないよう徹底する。
5.特記事項
特になし
以上の通り報告いたします。
今後は再発防止に努めます。
保育園における事故報告書の例文
平成〇〇年○月○日（提出日/作成日）
○○保育園、●●園長殿
△△組担任 △△△（当事者）
業務事故報告書
事故が発生しましたので、下記の通りに報告いたします。
記
1.事故について
事故発生日時 平成〇〇年○月○日
事故発生現場 ○○保育園の園庭
事故の内容 遊具で遊んでいたところ、高所から落下し、右膝を負傷
被害者 〇〇 △△ くん（園児の名前）
事故による被害状況 全治2週間の擦り傷
2.事故の原因
当方が目を離していた隙に事故が発生したものと考えられる。
3.事故に対する処置
園児は比較的軽症であるが、家族に事情を説明し、医療費を当方負担で示談が成立しております。
4.今後の対策
正しい遊具の遊び方の指導、遊具で遊んでいる園児からは目を離さないよう心がけます。保護者から大切なお子様を預かっているという自覚を持ち、再発防止に努めます。
5.特記事項
特になし
事故報告書についてのまとめ
- 事故報告書は事故が起こった後に会社や団体に提出するものです。
- 事故報告書には、事故の詳細や原因、再発防止に向けた対策などを記載します。
- 事故報告書は医療現場や社内事故、交通事故など様々なものがあります。
