法事の案内の伝え方と書き方の例 法事の案内をする際のマナー 

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法事を近親者のみで済ませる場合は電話連絡のみでかまいませんが、四十九日や一周忌、三周忌などの大きな法事を行う場合はハガキや封書での案内を出す必要があります。

招待する人に的確に内容を伝える必要があるでしょう。ここでは法事の案内の伝え方やマナーについて解説します。

そもそも法事とはなにか?

法事とは、亡くなった人の冥福を祈って供養を行う仏教の儀式です。

死者の追善供養を行う仏事のことをさし、仏教では、亡くなってからの追善供養を四十九日まで7日間ごとに行います。

参列する人は仕事などで参加できないこともあるため、初七日と四十九日に法事を行い、初七日と四十九日以外の日は遺族のみで行うことが一般的でしょう。

また、四十九日の法要が遺族にとって大きな法事です。

法事の案内は身内以外にも書く

四十九日の後は、一年ごとに年忌法要をします。

一回忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌が大きな法要です。

一回忌と三回忌は遺族、知人、友人なども招いて行いましょう。七回忌以降は遺族や親族のみに営まれるのが一般的です。

法事の案内状の書き方

近年では略式として封筒を用いず往復はがきを使うケースもありますが、法事・法要の案内を送付する際、原則として書状を封筒に入れるのが礼儀です。

不幸が重なるという意味があるため、二十封筒は用いません。白い無地の封筒を使うのがよいでしょう。

また、法事・法要の案内状やお悔やみごとの案内状、遺族が出すお礼状には文中に句読点を用いないことも注意すべき点です。

句読点がなぜ使われないかについては下記の理由があります。

法事の案内状に句読点が使われない理由
1. 本来、書状は毛筆で書かれていた。毛筆の書状には近年まで句読点が使われなかったという慣習が残ったものである。
2. 法事や葬儀が滞りなく行われ、つつがなく終わるよう区切る意味のある句読点は用いないため。
3. もともと句読点は読みやすいようにつけられたものである、無くても読める相手に対して句読点を付けるのは失礼にあたるとの考えから、相手への敬意を示しているため。

挨拶状を書く際、頭語・結語を付けましょう。豊後に拝啓があれば文末は敬具。文頭に謹啓があれば敬具となります。

以下では時候の挨拶の一例を紹介します。

1月 厳寒の候
2月 余寒の候
3月 早春の候
4月 陽春の候
5月 新緑の候
6月 梅雨の候
7月 盛夏の候
8月 残暑の候
9月 初秋の候
10月 秋冷の候
11月 晩秋の候
12月 初冬の候

施主と故人の名前を記す場合、関係が分かるよう下記のように記載します。

亡父 〇男の一周忌法要
亡祖母 〇子の五周忌法要

施主と故人の姓が異なる場合は名前だけでなく氏名を記載しましょう。

会場の準備や引き出物、料理の手配のため法要の出欠を確認します。案内状に返信用のはがきを同封するか往復はがきの返信欄を使いましょう。

法事の案内状の内容

法事の案内状は、法要、お墓参り、お斎、卒塔婆供養、納骨の儀式においていつどこで実施するのかお知らせするものです。誰の何回忌(何日忌)であることが大事であるため、故人の氏名、施主の氏名、何回忌の法要であるのか記載しましょう。

自宅で行う場合は「自宅にて」などと記載しますが、ホテルなどの施設で行う場合は住所だけでなく(〇駅西口徒歩〇分)などと最寄り駅を記載すると参列者に対する配慮となります。

法事の後に会食がある場合はその旨を記載します。法事とお斎で会場が異なる場合にはお斎を行う場所も記載しましょう。

案内状には差出人の住所、氏名をフルネームで記載します。出欠の変更の連絡のため、施主の電話番号を記載しましょう。

往復はがきのあて名欄に記載する際は施主の氏名の下に「行」と印字します。

法事の案内状の文例

謹啓 〇〇の候 皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。この度、下記日程にて亡父〇〇の一周忌の法要を執り行いたいと存じます。お忙しいところ誠に恐縮ではございますが、ご参列賜りますようご案内申し上げます。

日時 平成〇〇年〇〇月〇〇日(〇曜日)午前〇時〇分より

場所「〇〇〇〇ホテル」
住所〇県〇市〇町 〇―〇―〇

平成〇〇年〇月
住所 〇〇市〇町 〇―〇―〇

お手数ですが、〇月〇日までに返信にてご都合をお知らせください。
謹白

法事の案内についてのまとめ

  • 法事とは、亡くなった人の冥福を祈って供養を行う仏教の儀式です。死者の追善供養を行う仏事のことを指します。仏教では、亡くなってからの追善供養を四十九日まで7日間ごとに行います。四十九日の法要が遺族にとって大きな法事となります。
  • 四十九日の後は、一年ごとに年忌法要をします。一回忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌が大きな法要です。
  • 法事・法要の案内を送付する際、原則として書状を封筒に入れるのが礼儀です。(近年では略式として封筒を用いず往復はがきを使うケースもありますが)不幸が重なるという意味があるので、二十封筒は用いません。白い無地の封筒を使うのがよいでしょう。
  • 法事・法要の案内状やお悔やみごとの案内状、遺族が出すお礼状には文中に句読点を用いないことも注意すべき点です。
  • 挨拶状を書く際、頭語・結語を付けましょう。豊後に拝啓があれば文末は敬具。文頭に謹啓があれば敬具となります。季節の挨拶を記載しましょう。
  • 施主と故人の名前を記す場合、関係が分かるよう下記のように記載する必要があります。
  • 施主と故人の姓が異なる場合は名前だけでなく氏名を記載しましょう。
  • 会場の準備や引き出物、料理の手配のため法要の出欠を確認します。案内状に返信用のはがきを同封するか往復はがきの返信欄を使います。
  • 法事の案内状は、法要、お墓参り、お斎、卒塔婆供養、納骨の儀式においていつどこで実施するのかお知らせするものです。誰の何回忌(何日忌)であることが大事なので、故人の氏名、施主の氏名、何回忌の法要であるのか記載しましょう。
  • 自宅で行う場合は「自宅にて」などと記載しますが、ホテルなどの施設で行う場合は住所だけでなく(〇駅西口徒歩〇分)などと最寄り駅を記載すると参列者に対する配慮となります。法事の後に会食がある場合はその旨を記載します。
  • 差出人の住所、氏名をフルネームで記載します。出欠の変更の連絡のため、施主の電話番号を記載しましょう。往復はがきのあて名欄に記載する際は施主の氏名の下に「行」と印字します。