「針小棒大」の正しい意味とは?役立つ使い方の例文も解説!

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この記事では「針小棒大」について解説いたします。何となく見聞きしたことはあっても、一体どういった言葉なのかはよく分からないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「針小棒大」の意味やビジネスシーンでの使い方、類語や対義語なども合わせてピックアップしました。この記事を最後まで読めば、「針小棒大」について理解できるようになることでしょう。

針小棒大(しんしょうぼうだい)の意味


針小棒大には、小さくて細かいことを大きく、もしくはおおげさにいうことという意味があります。

元々の日本語のことわざである「針ほどのことを棒のようにいう」ということわざを四字熟語に直したもので、針のように小さいことを棒のように大きくいう意味の言葉です。

針小棒大は物事を誇張している、おおげさにいっているという意味を含んでいるため、同義語には「大言壮語」があるでしょう。

針小棒大のビジネスシーンでの使い方


針小棒大にはビジネスシーンでのみ使える特別な用法はありません。

通常の用法と同じように「小さなことをおおげさにいう」という意味で使うことができます。

日常生活だけでなくビジネスシーンにおいても人のうわさというのはよく聞こえてくるものです。

同じ部署や職場内にもうわさ好きとして知られる人がいるでしょう。

しかし正しい情報にのみ価値があるビジネスの世界では、うわさ話に左右されないようにしなければなりません。

噂好きな人にチームワークを乱されないようにするために、針小棒大に物をいう人なのだと周囲の人に説明しておくとよいでしょう。

針小棒大の使い方と例文


針小棒大は幅広い場面で使われることがある言葉です。そこでこの項目では、針小棒大の使い方を、例文に解説を添えてまとめました。

針小棒大なことばかり言っていては、次第に誰も耳を貸さなくなるだろう。

誰にでも物事を冗談などでちょっと大げさに表現することはあるものですが、それがあまりにも続くとうんざりされてしまうことでしょう。この例では、そういった周囲の心情を踏まえて次第に耳を貸さなくなってしまうということを言い表しています。

彼女の針小棒大な物言いには、先輩方も今ではすっかり慣れてしまったようだ。

誇張表現を多用している人に対して、次第に耐性がついて特に何も感じなくなってきた様子が読み取れる例文です。先輩方に呆れられることがないように、あまり大げさな表現を多々使用するようなことは避けた方が良いでしょう。

針小棒大の類語


針小棒大の類語は、「誇張表現」や先述の「大言壮語」といったものが適当でしょう。

「誇張表現」は「こちょうひょうげん」と読み、「物事を過度に大きく、あるいは小さく形容する表現法」です。例えば「大木のような大男」や「猫の額ほどの土地」のように、物事を極端に大きく表現したり、逆に小さく言い表したりします。

誇張表現は針小棒大と違って小さく形容する場合にも使われますが、大げさに表現するという点が共通しているため類語だといっても良いでしょう。

また「大言壮語」の読み方は「たいげんそうご」で、その意味は「実力不相応な大きなことを言うこと、またその言葉」です。針小棒大は物事を大げさに言うことですが、大言壮語の場合はその人の実力にそぐわないことを言うことを意味します。

ただし誇張表現と同様、大げさに表現しているという共通点において大言壮語も針小棒大の類語として取り上げました。

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針小棒大の対義語


針小棒大の対義語は、大げさに言い表すことをしないという意味で「控え目」「謙虚」といった言葉が考えられます。

「控え目」とは「遠慮して目立たないようにすること」で、針小棒大とは対極にあるような態度あるいは考え方です。大げさに表現するどころか、かえって過少に言い表してしまうということがあるかもしれません。

また「謙虚」は「けんきょ」と読み、「控え目で慎ましやかなさま」という意味です。あまり表に出ようとせず、慎ましやかな様子のことを指します。

控え目であることや謙虚な姿勢でいることは決して悪いことではなく、傲慢で偉そうな人よりはよっぽど良いことでしょう。ただし過剰に控え目であったり謙虚にすることは、人によっては卑屈だと感じられることがあるかもしれないので気をつけましょう。

針小棒大の英語表現


針小棒大の英語表現は、「make a moutain out of a molehill」が適切でしょう。「molehill」とは「もぐら塚」と呼ばれるもので、もぐらが穴を掘った際に掘り出された土が重なって盛り上がったもののことです。

つまり「make a mountain out of a molehill」とは「もぐら塚を大きな山のように言う」という意味で、物事を大げさに表現していることから針小棒大の英語表現だといえるでしょう。

あるいは「exaggeration」であれば端的に慎重膨大を英語で表現することが可能です。「exaggeration」には「過言」や「誇張」、「誇大」といった意味があります。

いずれの意味も針小棒大の英語表現として適当であるということが分かるでしょう。例えば「without exaggeration , 〜」では「誇張なしで言えば〜だ」のように使うことができます。

どんな表現をしたいのかをまず考えて、上記の英語表現を適宜使い分けるとより上手に英文を作ることができるようになるかもしれません。

まとめ この記事のおさらい

  • 針小棒大は「しんしょうぼうだい」と読み、「小さくて細かいことを大きく、もしくはおおげさにいうこと」という意味がある
  • 針小棒大の類語は誇張表現や大言壮語といったものが適当
  • 針小棒大の対義語は控え目や謙虚といった言葉が考えられる
  • 針小棒大の英語表現は「make a mountain out of a molehill」や「exaggeration」などが適切