画竜点睛(がりょうてんせい)の意味

画竜点睛は、張彦遠が著した「歴代名画記」の中にある中国の南北朝時代の故事が出典となった四字です。

歴代名画記には以下の意味の故事が記されています。

梁(りょう)に張僧(ちょうそうよう)という画家がいました。あるとき、梁の武帝は彼に安楽寺の壁に四匹の金竜を描くよう命じました。張僧は三日間で素晴らしい金竜を書き上げましたが、竜には睛が画かれていませんでした。睛を入れると、竜が壁から飛び出していってしまうためです。

しかし、誰もその話を信じなかったため、に嘘つきだといわれるようになってしまった張僧は、四匹の竜の内、二匹だけに睛を入れる事にしました。張僧が睛を書き入れると、その二匹の竜は飛び去ってしまいました。

「画竜」は竜の絵を描くことを意味し、「点睛」は瞳を点ずる(瞳を描き入れる)ことを意する言葉です。画竜点睛は、「竜(りょう・りゅうとも読む)を画いて睛(ひとみ)を点ず」と訓読します。

上記の事から画竜点睛とは、物事を完成させる為に欠かせない最も大事な事をさす四字熟語です。画竜点睛は「画竜点睛を欠く」という形で使用される事が多くあり、「肝要なところが欠けている為に、精彩がない。」という意味もあります。

画竜点睛の類語には、点睛開眼(てんせいかいがん)があります。

画竜点睛のビジネスシーンでの

画竜点睛はビジネス用語ではありません。

しかし、ビジネスシーンでは画竜点睛をスピーチなどで用いて、手抜きなどをして画竜点睛が欠くことのないように戒める事ができます。

画竜点睛の例文

満足されるべき画竜点睛の名前迄愈読み進んだとき、自分は突然驚いた。
出典:夏目漱石「手紙」
塗装作業は、プラモデルにとって画竜点睛というべき行いである。
彼の絵画は老いによる衰えで、画竜点睛を欠いた作品となってしまっている。
張僧、呉中人也。 武帝崇飾仏寺、多命僧繇画之。 金陵安楽寺四白竜、不点眼睛。 毎云、点睛即飛去。
出典:張彦遠「歴代名画記」