嫌味の意味と種類 嫌味をいってくる人の心理と対処方法の解説

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意識しているのかしていないのか、職場ではよく嫌味をいう人が、ひとりやふたりはいるでしょう。

嫌味は聞いているだけでも、気分が悪くなってしまいます。また、知らないうちに嫌味をいわれていた事を、後から気がつく人もいるでしょう。ここでは、嫌味の意味、嫌味と皮肉の違い、嫌味をいう人の心理、対処法、嫌味の英語表現などを解説します。

嫌味の意味は人が嫌がるようなことを婉曲して伝える事

「嫌味」とは、人が嫌がるようなことを、婉曲的にまたは皮肉を交えていうことをさします。

「いやみ」を「嫌味」と書くのは当て字とされ、「厭味」または「嫌み」が正しい漢字表記です。

また嫌味は、大きく分けて3つあるといわれています。

言葉で相手を不快にさせる

もっともわかりやすく、職場でもよくある嫌味は、言葉による嫌味です。

発言した本人からみて、相手のプライベートなことや仕事のことを間違った観点で表現する嫌味が多いでしょう。反論できない相手やその場にいない相手への発言も嫌味といえます。

また、不自然に過去までさかのぼって相手の落ち度を指摘するのも、嫌味になることもあります。

たとえば、「年齢のわりには綺麗ですね」といわれると、褒められているのか嫌味なのか考えてしまいます

相手に対し気取った素振りや外見で不快にさせる

中には、行動が嫌味になる人もいます。

無視したり、自分はできるけど相手はスキル的にできないとわかっている上で、仕事を与える事も嫌味になる場合があります。

また、TPOにそぐわない外見で、威圧的な態度をとる事も、シーンによっては嫌味になるでしょう。

相手の真意に関わらず不快と感じる

自分の自覚がないままに嫌味になっている場合もあります。

受け取る側、つまり会話の相手や周りが不快だと感じる場合も嫌味といいます。嫌味っぽい人と表現されるタイプは、このケースに当てはまることが多いでしょう。

嫌味と皮肉の違い

「嫌味」と似た言葉に、「皮肉」があります。皮肉も、受け取る側にとっていわれると不快になるのは、嫌味と同じでしょう。しかし、「嫌味」と「皮肉」には、決定的な違いがあります。

「皮肉」は、いう側に相手の欠点や弱点を非難したいという気持ちがあるために、遠回しに相手に伝わるような物いいをします。

「嫌味」はぼんやりとした表現で伝えるケースが多いですが、「皮肉」はいいたいことをはっきり明確に伝えることをさします。

嫌味をいう人の心理

ここでは嫌味をいう人の心理について解説します。

職場であれば、相手を蹴落として優位に立ちたいという思いから、嫌味をいう人も多いでしょう。もしくは、自分に自信がないために人に嫌味をいう人もいます。実は、自分と周囲の人を比べて、周りの人への嫉妬を感じていることが原因の場合もあるでしょう。

逆に、ハイスペックな人が回りにも同等レベルのスペックを求めるために、結果的に嫌味なことをいってしまうこともあります。また単に、仕事が忙しくイライラして精神的に余裕がないためについ嫌味をいってしまう人もいるでしょう。

どの場合でも、基本的には周りの人への配慮にかけ、精神的に弱ってしまったときに、嫌味をいってしまう傾向があるといえます。

嫌味な人の対処方法

職場に、頻繫に嫌味をいう人がいると、どう対応してよいのか困ることがあります。自分自身がいわれて不快になるのはもちろん、他の人が嫌味をいわれているのを聞いているだけもうんざりすることもあるでしょう。

職場では、嫌味をいう人でも、完全に無視するのは業務上難しかったり、大人としての対応とはいえなかったりします。基本的には真正面から嫌味を受け取らず、まるで嫌味をいわれていることに気が付いていないように、受け流すのが一番でしょう。

嫌味をいっても、いい甲斐がない状況をつくってしまう事が大切です。

ハイスペックな人がいう嫌味なら、嫌味をいう人を褒めたたえるのもひとつの対処方法です。嫌味をいう人は、相手よりも優位に立ちたいという気持ちをもっているため、あえて気持ちよくしてあげるほうが、嫌味が収まるときもあります。

嫌味をいうほど弱っているのだと思って、子供に対して接するように優しくしてあげると、対処する側の気持ちも楽になるでしょう。

対処方法の一つとして転職をするということもあげられます。転職を志している場合、一度転職エージェントに相談することをおすすめします。

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「嫌味なことをいう」の英語表現

「嫌味」は、ironyやsarcasmという名詞で表現されます。
ironyは冗談交じりの嫌味のことをさし、sarcasmはより相手の気持ちを傷つけるような中傷寄りの嫌味のときに使われることが多いです。

「嫌味なこという」というのを英語表現にするなら、make sarcastic remarks、またはremarksをcommentsにいいかえてもよいでしょう。

アジア圏のビジネスシーンではよく使われる「Thank you in advance.」という英語表現は、英語圏の人には嫌味に聞こえる傾向があります。やりたくないことや難しいことを、上から目線で指示されているように受け取る人が多いでしょう。

嫌味についてのまとめ

  • 「嫌味」とは、人が嫌がるようなことを、婉曲的にまたは皮肉を交えて言うことを言います。嫌味は、相手を不快にさせる言葉、相手を不快にさせる気取った素振りや外見などの行動、相手の真意に関わらず受け取り側が不快に感じることの3つに分けられます。
  • 「嫌味」に似た言葉に「皮肉」があります。この2つの言葉の違いは、「嫌味」は的外れなことをいったりしたりケースが多く、「皮肉」は弱点や欠点など言いたいことがはっきりしているところです。
  • 嫌味を言う人の心理は、シーンによってさまざまですが、基本的には周りの人への配慮にかけ、精神的に弱ってしまった時が多いでしょう。嫌味な人の対処法は、受け流すのが一番でしょう。あるいは、嫌味な相手を褒めたたえるのもいいでしょう。
  • 英語の「嫌味」は、「irony」や「sarcasm」が使えます。「嫌味なこという」という英語表現なら、「make sarcastic remarks」または「comments」などともできます。