1分間スピーチが上手くなる方法と、避けなければならない注意点

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学校の授業で3分間スピーチに苦労した記憶があると思います。しかし、社会人になると朝礼などで1分間スピーチをする会社も多くなっています。短時間の中で魅力的な話をするのは簡単ではありません。「どうすればうまく話せるの?」と悩んでいるひとのために、今回は1分間スピーチについて考えてみます。

1分間スピーチは何のためにするのか?

毎日顔を見ている人の前で、どうしてスピーチをする必要があるのか疑問に思われるかもしれません。確かに、毎日話している相手ならコミュニケーションは円滑にできているはずです。あえて自分のことを話す必要性はありません。朝の貴重な時間をスピーチに使うのはもったいないと感じるかもしれません。

しかし、1分間スピーチの目的は、社内コミュニケーションのためではありません。

スピーチ力を養う

ビジネスを進める上で、「スピーチ力」は必要不可欠です。社内の企画の提案などのプレゼンでは、しっかりと発表しなければなりません。

また、お客様や取引先に商品やサービスを説明する場合にもスピーチ力は大きな武器です。つまり、ビジネスのスキルアップのためにも、1分間スピーチは大切な練習です。

1分間スピーチは論理的思考を養う

1分間という限られた時間の中で、効果的に話を伝えるためには、要点を的確にまとめる論理的思考が必要です。「どうすれば相手にわかりやすく効果的に伝えられるか」を考えてスピーチ内容を作ります。スピーチ力をサポートする上でも論理的思考は大切です。

1分間スピーチで人前で話すことに慣れる

論理的な思考は得意でも人前で話すのは苦手なタイプの人がいます。せっかくの良い企画でもプレゼンがうまくできなければ、宝の持ち腐れです。人まできちんとアウトプットできるためにも、1分間スピーチは最適です。

1分間スピーチは、プレゼンや商談を成功に導くための大切なトレーニングです。また、お客様や取引先に「伝える力」をアップさせる効果的なものですから、積極的に参加するようにしましょう。

1分間スピーチのこれだけは避けたい3つの悪いパターン

1分間スピーチで何を話すかはもっとも重要ですが、自分が良いと思った内容でも聞く側からすれば、つまらないものも少なくありません。ここで、もっとも悪い3つのパターンを紹介します。

1分間スピーチでイベントやセミナーの告知をする

自分の関わっている仕事に関するセミナーやイベントの宣伝をスピーチにする人がいます。

しかし、話のネタとしては新鮮味はありません。聞く側にとっても退屈です。これは、お客様のイベントなどの告知も同じです。話す人にとっては扱いやすい内容ですが、スピーチとしてはあまり良い評価は得られません。

1分間スピーチで自分の目標を宣言する

1分間スピーチで、「次回のマラソン大会では4時間を切ります」などと宣言する人がいます。自分の好きなスポーツのことを話すのは悪いことではありません。しかし、ひたすら自分の努力や目標を語っても、人の興味を引けるわけではありません。さらに、毎回マラソンの半紙では、「またか」とうんざりされてしまうケースもあります。

1分間スピーチでウケだけを狙う

もっとも困るのが、このパターンです。確かに笑いは大切ですが、皆がドッと受けるようなネタは、そう転がっていません。プロでない限りほとんどが義理で笑われるような状況も少なくはありません。

1分間スピーチという短い時間で話をするには、どうしても自分の得意なことを話したり、知っていることを告知したくなります。しかし、1分間スピーチは「伝える力」を養うトレーニングです。より魅力的な話とするために、しっかりと準備して取り組むことが大切です。

1分間スピーチのネタ探し

スピーチのネタは、日常の体験や、ネット、雑誌、新聞などから探しますが、話に使えそうな良い内容を見つけるのはそう簡単ではありません。

スピーチのネタには、大きく「時事や故事」「雑学」「健康」「趣味」「面白話」などがあります。趣味や面白話は避けたい内容ではありますが、話の料理の仕方次第では効果的な場合もあります。どのようなジャンルのネタであっても、単なる情報をお知らせするだけのスピーチでは意味がありません。そのネタがどう仕事や人生に活かされるのかを結論付けることが重要です。

初めて1分間スピーチを話す場合は、面白話などの難しいものは避けて、真面目な内容がオススメです。もっとも簡単なのは実体験です。自分が体験したことをどう仕事に生かすのかなどの話ができれば成功と言えるでしょう。

1分間スピーチの準備

話のネタが見つかっても、そのまま本番という訳ではありません。1分間という限られた時間の中で効率的にまとめなければなりません。そのためには、まずは事前にスピーチ原稿を作ることが必要です。

1分間の文字数は300文字

1分間スピーチの文字数は、約300文字です。それ以上長いと秒数がオーバーになるので、300文字以内で作るようにします。

内容は2部構成にする

話の構成として「起承転結」が使われます。話を効果的に伝える基本的な構成ですが、1分間スピーチでは、4つにも分ける時間的な余裕はありません。3分間スピーチでは、「序論」「本論」「結論」の3つが使われます。しかし、1分間ではこの3つも厳しくなります。

1分間スピーチでは、「結論を中心にした2部構成」がオススメです。「結論→理由」「エピソード→結論(オチ)」という構成にします。

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原稿を覚えて話す

スピーチ原稿が出来たら、暗記して話してみましょう。自分が話す言葉と違和感がないか、相手にわかりやすい内容になっているかをチェックします。

1分間スピーチのまとめ

1分間スピーチの目的は、「スピーチ力を養う」「論理的思考を養う」「人前で話すことに慣れる」の3つです。社会人として大切なスキルを身につけるトレーニングですから、しっかりと準備してより良いスピーチをすることが大切です。

スピーチを作成するポイントは、「1分間の文字数は300文字」「結論を中心にした2部構成」「原稿を覚えて話す」です。これさえできていれば、魅力的な1分間スピーチになることは間違いありません。

この一分間スピーチを覚えれば、スピーチ以外にも自己アピールにつかえます。
自己アピールをマスターすれば更によい就業環境へ羽ばたくことが可能でしょう。