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会社から給与明細を貰ったときなどに、「家族手当」という用語を耳にすることがあります。どういった条件で「家族手当」が支給されるのかと、疑問に感じている方も多いでしょう。
また、以前は単身で生活していて意識していなかったとしても、家庭を持って「家族手当」の存在に気づく方もいるかもしれません。
家族手当には以下の特徴があります。
- 会社によって支給条件が異なる。
- 配偶者が被扶養者であるかどうかが大きなポイントになる。
この記事では、家族手当の意味・支給条件・一般的な平均支給額など家族形態が変化しても素早く対応できる術を解説いたします。
家族手当とは何か?
配偶者や子供がいる社員に対して、基本給とは別に、使用者が一定額・一定率で支給する手当のことをいいます。
法律で規定されているわけではないため、会社には必ず支払わなければならないという義務はありません。したがって、会社によって金額に違いが見られ、支給される上限にも差が見られます。
通常、家族手当は、扶養家族の人数に応じて住民票の世帯主に支給されます。これは主に生活費を補助する目的であり、家族を抱えて働く社員が安心して仕事に打ち込めるようにするという意味が込められています。
しかし、欧米ではこういった手当は見られず、日本独自の仕組みだといえるでしょう。日本でも、社員の成果に関係なく支給されることから、単身者には支給されなかったり、世帯の多様化に対応できていなかったりという理由で、廃止している企業も多い傾向にあります。
扶養手当は家族手当とは違う。
家族手当と同じ意味で使われます。したがって「意味は同じだけれど2通りのよい方がある」と捉えればよいでしょう。
配偶者手当とは、特に配偶者に対する手当
扶養家族の中でも、特に配偶者に対して支給される手当をさします。日本の企業の約7割がこの手当を採用していますが、多くは配偶者に収入の制限を設けており、従業員によって扶養されていることが条件となる場合が多いです。多くは、家族手当・扶養手当という名称で支給されています。
家族手当の支給条件の例
家族手当の支給条件には、収入的なもの・同居しているかどうか・年齢的なものなどがあります。いずれにしても会社によって異なるため、会社の規定や申請方法などを確認しておく必要があるでしょう。
支給条件の配偶者の年収制限は103万円であることが多い
配偶者の年収が103万円以上となると、社員の扶養家族でなくなってしまうために、家族手当が受給できないことが多いです。これに次いで年収130万円以下であればよい、家族であればよい、扶養者よりも収入が低ければよいという基準を設けている企業もあります。
家族手当の支給条件は配偶者と同居しているか
家族であっても同居をしていなければ支給されない、という企業も見られます。逆に「同一収入内」という規定にしている企業もあり、学生で一人暮らしをしている子供、別居でも仕送りをしている両親などは「同一収入内」と判断されます。
また、同居していれば扶養者の両親にも家族手当が支給されることがあります。この場合、扶養者と生計を共にしていることが条件であり、ご両親の年間所得が制限範囲内であれば家族手当を受給することができます。
家族手当の支給条件には年齢制限があることも
扶養者の年齢によっては、家族手当を受給できない場合があります。受給できる年齢の例を挙げれば、子供の年齢が満22歳以下、両親の年齢が満60歳以上などと定めている企業が多いです。
会社員の家族手当平均支給額
平成27年就労条件総合調査結果によると、家族手当・扶養手当・育児手当などは、以下の様に発表されています。(価格が表すものは労働者1人の1ヶ月辺りの手当です)
これより、大企業の方が受給額は多くなるものの、おおよそ1月に12,000円~20,000円程度であることが分かります。
家族手当は「子供1人当たりいくら」というように、第一子、第二子、第三子以上…と月額で支給されます。手当が合計でも1万円~2万円という現状を考えると、その分基本給が高くなることを重視した方がよいとも捉えられます。
また、これらは会社によって異なるため、おおよその目安として認識しておくとよいでしょう。
家族手当と扶養手当の違いや支給条件についてのまとめ
- 家族手当・扶養手当は同じ意味で使われる用語。
- 配偶者の年収制限は扶養の範囲である103万円以内が多い。
- 扶養者の両親が受給できる条件もある。
- 全て会社によって規定や申請方法が異なるので、確認の必要あり。
- 「手当」と聞くと全て受給した方が良いように思いがちですが、それぞれのご家族の家族形態・収入に合わせて判断した方がよいと言えます。
- 受給できる額を平均しても、1万~2万程度です。その分収入を得るために働くか、手当を受給するために収入を抑えるか、悩みどころです。
- また、これから新しい会社を選ぶ方には、会社の規定の「諸手当」の項目を確認することをおすすめします。
支給条件があるのに受給しないということはできます。