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ビジネスシーンでも、人に対して感謝する気持ちを伝えたい場面はたくさんあります。感謝を伝える表現のひとつに「感謝の念に堪えません」があります。ここでは、「感謝の念に堪えません」の意味や使う場面、間違えやすい誤字や使い方、英語での表現について解説しています。
感謝の念に堪えませんとは 意味と概要
「感謝の念に堪えません」とは、「あふれ出る感謝の気持ちを抑えきる事ができない状態」をさしている言葉です。
「感謝の念」とは、人に対してありがたく感じる、感謝している気持ちの事です。「堪える」とは「抑える、我慢する」という意味がありますので、「感謝の気持ちを抑えきれない状態」となるのです。「感謝に堪えません」でも用法としては合っており使われますが、「感謝の念に堪えません」とする事によって、「感謝しているという気持ち」を強調でき、さらに深い感謝の気持ちを伝える事ができます。
ちなみに、「抑えられない」という意味の「堪えない」は、「耐えない・絶えない」と書く人がいますがこれは間違いですので、注意しましょう。
感謝の念に堪えませんを使う場面
「感謝の念に堪えません」を使う場面とは、相手に対して深い感謝の気持ちを伝える時です。
ビジネスの場で使えるのか
「感謝の念に堪えません」は、丁寧な言い回しとしてビジネスの場でも多く使われています。丁寧語にあたる敬語表現ですので、取引先の大切なお客様や、社内でも重役の方など、目上の方に対しても使用できます。
ただし、「感謝の念に堪えません」は少々堅苦しい表現となっていますので、口語よりは主に手紙や感謝状、賞状などの文書に用いられる事が多くなっています。
感謝の念に堪えませんの類義語
相手に感謝の気持ちを伝える時に「感謝の念に堪えません」では少々堅苦しい表現の場合に最適なのが「感謝申し上げます」です。また、「感謝」ではなく「お礼」という言葉に置き換える事もできます。
「感謝申し上げます」とビジネスでの様々な感謝の伝え方8選
「感謝」以外にも、感謝やお礼を指す言葉があります。それが「深謝」(心の底から感謝している様)や「拝謝」(謹んでお礼を伝える事)です。
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特に、自分自身の過失で多大な損害が出てしまった時に助けてもらったなど、相手の協力によって窮地を脱した時のような、「感謝の言葉では言い表せないほどの感謝」を伝えたい時にも使用できるフレーズです。
感謝の念に堪えませんの例文
転居などをする時、お世話になった方へ感謝と共にお知らせをする時
「この度、弊社〇〇本社は、〇〇へ移転する事となりました。今までいただいたご厚意に対しては感謝の念に堪えられません。今後とも、変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます」
感謝状、賞状などの文面として
「あなたは今年度年間予算を見事に達成され、会社に大きく貢献されました。そのご厚意に対する感謝の念に堪えられません。ここに〇〇として敬意を拝し、本状を贈呈し表彰いたします」
協力や助力をいただいた方や団体に対して
「この度は、弊社新規事業開始における全面的なご支持を賜り、感謝の念に堪えられません」
いつもお世話になっている人に対して
「いつも迅速で丁寧なご対応をして下さり、感謝の念に堪えられません」
感謝の念に堪えませんの英語表現
「感謝しきれない」「感謝の気持ちを十分に言い表せない」状態を指す時には、「十分に~できない」という意味の”cannot enough to~”を使用します。
「あなたには感謝しきれません(感謝の念に堪えられません)」
また、「感謝の念」を指す単語”gratitude”を使用した表現もあります。
「彼に対する感謝の念で溢れてしまっています」
「あなたに直接感謝の念を伝えられなかった事が心残りです」
感謝の念に堪えませんのまとめ
・「感謝の念に絶えません」は、敬語としてビジネスシーンでも使用されるが、やや堅苦しい表現の為、場合によっては類語の「感謝申し上げます」や「お礼申し上げます」への言い換えも有効。窮地を救ってくれた時など、言い表せないほどの感謝を伝えたい時には「深謝」や「拝謝」という表現もできる。
・「感謝の念に堪えません」は、感謝状や賞状などの文書や手紙など、書き言葉で使用される事が多い。
・英語では、「感謝の念」を表す”gratitude”を使ったフレーズや「十分に感謝を言い表せない」という意味のI cannot enough to thank you.といった表現がされる。