喪中の期間や習慣など、曖昧に覚えていることも少なくありません。特に四十九日の法要が済むまでの「忌中」には、控えるべきことなど細かい決まりがあります。この記事では、喪中や忌中における決まりや注意点について徹底解説します。

喪中とはそもそもなにか

「喪中」とは、「喪に服している期間」と意味が付けられています。具体的には、近親者が亡くなった際、一定の期間故人をしのぶ意味で慶事などを控えることをいいます。

「喪中」と「忌中」の違い

一般的に「喪中」は一周忌を終えるまで、「忌中」は仏式であれば四十九日の法要を終えるまで、神式であれば五十日祭を終えるまでの期間をさします。つまり「喪中」は1年間、「忌中」は最大50日です。

喪中に関する言葉「喪に服する」とはどういう意味か

「喪」というのは、「人の死後、その近親者は一定の期間外出や社交的な行為を避け、故人の冥福を祈りながら慎ましく暮らすこと」を意味し、「服する」というのは、それに従うということを表しています。

つまり、「喪に服する」とは「近親者の死に伴い、慎んで生活すること」です。

喪中はがきの解説

「喪中はがき」とは、簡単に言えば「身内に不幸があったので、年賀状を出すことはできません。」と周囲に知らせる挨拶状です。

喪中はがきの正しい書き方とマナー

「喪中はがき」は、1年以内に2親等内の親族が亡くなった場合に送るのが一般的です。はがき自体のデザインに決まりはありませんが、切手選びが最重要。郵便局で「弔事用」の切手が販売されているので、必ず準備しておきましょう。

さて実際の書き方ですが、要点は3つです。

・年末年始のあいさつを遠慮する旨を示す挨拶文
・故人の氏名、亡くなった日時、年齢
・生前のお礼を示した結びのあいさつ

送る相手としては、基本的に毎年年賀状のやり取りをしていた相手と葬儀の参列者のみ。あまり広範囲に送ると、相手に気を遣わせてしまうことになりかねないため、最小限の人数でとどめましょう。

喪中期間の「暑中見舞い」「残暑見舞い」について

新年を迎えた喜びを表す「年賀状」とは異なり、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」は相手を気遣う時節のあいさつであるため、出しても問題はありません。

喪中期間に出すときの注意点 明るい話題は控えよう

あくまでも喪中期間であるため、明るい夏向けのイラストが描かれたはがきよりも、少し落ち着いたイラストのはがきを選びましょう。

また親しい間柄の相手に喪中であることを一言添えるのはよいですが、結婚や出産など明るい話題は控えるのがマナーです。

忌明けのタイミングで出す

喪中期間の中でも、特に慎ましく生活することが望ましい「忌中」は、たとえ挨拶状でも出さないのが基本です。実際四十九日の法要が済むまではバタバタします。
気持ちとしてもにも落ち着かないことが多いため、もし出す場合は法要が済んだ後、つまり「忌明け」にしましょう。

「喪中見舞い」の書き方

喪中の方を気遣う方法の1つに「喪中見舞い」があります。喪中はがきが届いたら、返事として出す手紙です。

喪中見舞いの正しい書き方・マナー

喪中はがきに対する返信として、はがきを受け取ったら早めに出すのがマナーです。

書き方としては、特にあいさつや頭語は必要なく「喪中お見舞い申し上げます」と始めます。続いて、喪中はがきをいただいたことへのお礼と、故人の冥福を祈ることばを述べ、最後に遺族を気遣う1文を添えればOKです。不幸を知らなかった場合は、お詫びのことばを添えるとさらによいでしょう。

忌中期間に避けるべきもの

喪中期間中の初詣

初詣というと、周囲には少なからず新年のお祝いムードが漂っています。四十九日の法要が終わるまでは、亡くなった方を静かに弔うことが最重要であるため、おめでたい場は自粛するのがマナーとされています。

喪中期間中の神社参拝

神道では、人の死は「ケガレ」と言われます。そのため「ケガレ」の間は鳥居をくぐるのはご法度。神社に立ち入ることは神様に失礼とされています。どんな理由であれ、神社に参拝するのは忌明けにしましょう。

喪中期間中の結婚

結論からいうと、絶対にダメというわけではありません。ですが親戚や周囲の目もあるため、一般的に忌中は避けた方が無難です。忌明けであれば、喪中期間であっても予定通り結婚し墓前に報告するというのはよくある話です。

喪中期間中の旅行

前述した「結婚」と同様、これから新たに旅行の計画を立てるのであれば、忌中は避けた方が無難です。例えばもともと予定していた旅行であれば、わざわざキャンセルまでする必要はありませんが、特にキャンセル費用もかからない場合は、忌明けにずらすなどして変更するのがマナーです。

喪中期間中に気を付けるべき事のまとめ

1年間喪に服して慎ましく生活するのが望ましいとされる「喪中」、特に四十九日の法要までを「忌中」と呼びます。不幸を知らせる喪中はがきは挨拶文、故人の紹介、お礼の1文を添えて親しい方に送るのがマナーです。逆に喪中はがきを受け取った場合は、相手を気遣う文章を添えて喪中見舞いを出すと喜ばれます。

忌中には初詣や神社参拝、結婚、旅行はできる限り避けるのが無難。暑中見舞いや残暑見舞いを出すのも、四十九日の法要が終わってからにしましょう。