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一日千秋(いちじつせんしゅう)の意味
一日千秋とは、元々は古典に記述がある言葉で、「その日やそのことが待ち遠しくて仕方がない」といった意味で用いられる四字熟語です。
たった一日が千の秋にも匹敵するという意味の中に、その思いの強さが滲んでいます。
似たような響きの四字熟語には「十年一日」があります。しかし、ずっと変化なく日々を過ごしている「十年一日」と「一日千秋」では、真逆の意味合いを持つともいえます。
また、一日という短時間をそれだけ濃密に待ち通せるのです。何かが成るために必要な実用的時間はとても短く、ほとんど完了状態にある時に用いるのが適切ともいえるでしょう。
一日千秋のビジネスシーンでの使い方
「一日千秋」は、知名度の高い四字熟語であり、ビジネスシーンでも有効に使っていくことができます。
「このプロジェクトの感性を、一日千秋の思いで待った」「彼の昇進を一日千秋の思いで待っていた」という感じです。使った側の本気が分かりやすく伝わるだけでなく、ネガティブなイメージがほとんどないのが特徴ともいえるでしょう。
あまり軽々しく使ってしまうと、短気な奴だと思われることもあるかもしれません。しかし、妙な毒もなく使える、優れた四字熟語といえます。
一日千秋の例文
「我が社とB社がついに提携を果たし、今後は一丸となって市場開拓に取り組んでいく。この状況を私は一日千秋の思いで待っていた。
ついにあの先輩が部長に昇進した。不器用だったが誰よりも真面目だったあの人が評価されるこのスピーチの場は、俺たちにとってまさしく一日千秋の思いで待ってきた晴れ舞台だな。