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高手小手(たかてこて)の意味
高手小手は、縛り上げて身動きできないように拘束する様を、縛り上げる部分の名前を連ねて表現した四字熟語です。
高手は「肩から肘の部分」を意味しており、小手は「手先・腕先・肘と手首の間」を意味しています。
上記の事から、高手小手とは両手を後ろに回して首から縄をかけて、二の腕から手首まで厳重に縛り上げるという意味です。
テレビの時代劇で罪人が役人に縄を打たれて連れられるシーンなどでよく目にする縛り方です。
類語には、纏縛(てんばく)・緊縛(きんばく)などがあります。
高手小手のビジネスシーンでの使い方
高手小手という言葉はビジネス用語ではなく、日常的に使う言葉でもありません。
しかし、スピーチなどの際に「にっちもさっちも身動きできなくなってしまった様子」を高手小手を用いて表現し、「にっちもさっちもいかない状態になっても報告・連絡・相談の三つを怠る事なく行い、信頼を損なうような対応は絶対にしてはいけない」という訓戒としてあらわす事ができます。
高手小手を使った例文
莚を敷きまして、其の上に高手小手に縛されて森山勘八が居ります。
出典: 三遊亭円朝「菊模様皿山奇談 」
出典: 三遊亭円朝「菊模様皿山奇談 」
いかな凶賊も抵抗のしようがありません。みるみるうちに高手小手にいましめられてしまいました。
出典:江戸川乱歩「怪人二十面相」
出典:江戸川乱歩「怪人二十面相」