修己治人(しゅうこちじん)の意味

修己治人とは、「学問や道徳など、様々な知識を修めて高い徳を持ち、心を高めて世の中をよく治める」という意味です。

中国の古典にある言葉ですが、儒教の根本的な思想の一つでもあります。

古代から近代まで、中華圏の君主や貴人たちが学んでいた帝王学に、軍事や兵法だけではなく「文化」や「詩学」などが大量に含まれていたのは、こうした考えから来るものといえるかもしれません。

修己治人のビジネスシーンでの意味

今私たちが触れる「学問」よりも、立体的で複雑な体系をイメージさせる言葉です。しかし、いつの世も人の上に立つからには賢くあるべきで、その養った知力を正しく用いるのが望ましいという意味では、現代ビジネスシーンでも使いやすい言葉といえるでしょう。

優れた上層部のビジネスマンや経営者をさす際にも、今後よい上司になるための心得を説くにも、的を射た言葉です。現実はさておき、理想の上司像の一つとして掲げておいて損はないモデルであるともいえます。

しかし、日本では耳慣れない四字熟語でもあります。無造作に使い過ぎて「修子さんが知人だ」といった間違った解釈をされないような必要があったりと、使いどころは比較的限られるかもしれません。

修己治人の例文

あの副社長は本当に凄い。学者並みの知識はあるし、あらゆる仕事をこなして経験を積んできた。まさしく修己治人、これだけ優れた人だと、声を荒げずとも人はついてくるだろうな。
努力と働きぶりで支社長に至ったのは確かに凄い。しかし社長というのは、ただ単に有能なだけではダメだ。修己治人、現場を離れる分、色々な本を読み、人の話を聞いて、統率力を養っていかなくてはな。