以夷征夷(いいせいい)の

以夷征夷とは、自らは手を下さずに、他の人間を利用して利益を得る事をさす言葉です。

「夷」とは中国東方の異民族のことで、外敵のことや、外敵を利用して他の外敵を制する外交戦略のことを意味します。日本語では「夷を以って夷を征す」とも読みます。「以夷制夷」と書く事もあるでしょう。

類義語には、「以夷功夷」(いいこうい)」「以毒制毒(いどくせいどく)」などがあります。「以毒制毒」は、「毒をもって毒を制す」という慣用句の元であり、日本語では「以毒制毒」の表現の方が多く持ちいられています。

「以夷征夷」と「以毒制毒」は同義語であるため、最終的な意味は同じですが、「以毒制毒」は毒の治療に別の毒を用いるという表現であるため、悪人を退治するのに、別の悪人を用いる意味としても用いられます。

出典は、中国の林則徐が記した『清史稿』です。『清史稿(しんしこう)』とは、中国の辛亥革命による中華民国成立後に、趙爾巽をが中心とした約100人余りの学者にて編纂された二十四史を継ぐ、清朝1代の未定稿の紀伝体の歴史書の事です。

以夷征夷の例文と

今回の詐欺事件は、検察側の誘導で、まるで詐欺師が詐欺師を食い物にする、以夷征夷な出来事だ。
A部長と、B部長が会議で意見をいい合う中、C部長は二人がつぶしあうように以夷征夷なうまいで自分の企画を通した。