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知勇兼備(ちゆうけんび)の意味
「知勇兼備」とは、知力(智性)と勇気を持ち合わせた人のことをさす四字熟語です。
元々、古代中国のさる国の高官をたたえた言葉とされています。
とにかく響きがよく分かりやすいので、「才色兼備」ではフォローし切れない経営者の有能さやスポーツ万能さなどを賞賛する際に頻繁に用いられる言葉といえます。
「文武両道」とも似た意味合いを持っていますが、この言葉の方が、より内面的な勇気や人間性を評価する意味合いが強いです。故に「知」に寄っているともいえるでしょう。
知勇兼備のビジネスシーンでの使い方
「知勇兼備」は、基本的に悪いところがない言葉なので、ビジネスシーンでも活発に用いられます。
「営業マンだけどコンピューターのプログラムにも通じた逸材」や「経理マンだけど相手のツボに入った営業をガンガンかけて案件を取ってこれる社員」といった有能な人物を賞賛する時に用いることができます。
また、誰かと能力を比べた「国士無双」や「剛力無双」といった言葉とは違い、組織内の一人にしか使えないという雰囲気ではなく、何人相手に使ってもカドが立たないといった利点も見逃せません。
しかし、「知」と「勇」は、もともと武官と文官ほどかけ離れた要素です。軽々しく相手を評価する際に使ってしまうと、評した人間の物差しが小さいということにもつながるので注意が必要です。
知勇兼備の例文
あの学校は本当に凄いな。偏差値が県内一なのに、陸上部がインターハイだなんて。まさしく知勇兼備って感じだな。
今後の営業マンは体力だけではダメだ。一方で経理マンも、数字だけ詳しいというのでは困る。なかなか難しいことだが、是非知勇兼備の逸材を目指して頑張ってほしい。