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無手勝流(むてかつりゅう)の意味
無手勝流の「無手」とは、武器などを手に持たないことや、素手という意味をあらわし、「勝つ」とは、勝負で相手を負かすことを意味します。「流」とは、流儀・方法を意味する言葉です。
無手勝流とは、戦わず、策により相手に勝つという意味と、自分勝手なやり方や自己流をあらわす四字熟語です。
言葉の成り立ちは、戦国時代の剣士である塚原ト伝(つかはらぼくでん)が、琵琶湖の矢橋の渡し船に乗っていた際の以下の出来事がもとになっています。
同船していた武士から勝負を挑まれた塚原ト伝は、勝負を受けると見せかけて、相手を先に州(す)に上がらせました。しかし自身は船を降りず、竿で州から船を離し「戦わずして勝つ、これが無手勝流。」といって相手の勝ち気をいさめました。
類義語には、我流・自己流・自分流などがあります。
無手勝流のビジネスシーンでの使い方
無手勝流は、ビジネスシーンで使える場面が多い四字熟語です。
上司から「営業成績伸びたね、誰かのマネしたの?」と聞かれた場合の返しに「無手勝流(自己流)です。」と返したり、突っ走り気味の若手社員に「君の仕事は少し無手勝流(自分勝手)だね。」といさめたりすることが出来ます。
職場に嫌な同僚がいる場合は、無手勝流の言葉を胸に、相手をさらりとかわす意識をすることも大切でしょう。