徹頭徹尾の意味とは?ビジネスでの使い方を例文とともに解説

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この記事では、「徹頭徹尾」という四字熟語の正しい意味や読み方、ビジネスで役立つ使い方や類義語などを解説します。

四字熟語の中でも似た意味が多い「徹頭徹尾」という言葉。

この記事を通して、それぞれの違いを理解し知識の幅を広げましょう。

徹頭徹尾の意味や読み方とは


「徹頭徹尾」は「てっとうてつび」と読み、「初めから終わりまで、言動や態度が一貫するさま」という意味です。「徹」という字は「貫徹」や「徹夜」という熟語で使われるように、「貫き通す」や「初めから終わりまで行う」という意味があります。

「頭」は「初め」、「尾」は「終わり」のことなのでそれらが合わさって上記のような意味になるというわけです。また「徹頭徹尾」の語源は中国の「朱子語類」だとされています。

「朱子語類」は中国の主要思想の一つである「朱子学」を生み出した「朱子」が、弟子たちとの会話を門類に分けたものです。その中に「徹頭徹尾」という記載が見られます。

徹頭徹尾のビジネスシーンでの使い方


「徹頭徹尾」はビジネスシーンだと揺るぎない考えや強い意志などを示す際に使われることがある四字熟語です。「一貫して〜を行う」ことをはっきりと意思表示する際には効果的ですが、随時変わってしまう内容のものに使うのは適切ではありません。

また「徹頭徹尾」のビジネスシーンでの使い方としては、次のようなものが挙げられます。

「本件については私が責任を持って徹頭徹尾担当する所存です」と取引先に宣言した。

重大案件やクレーム対応など、通常よりもより強い意志を持って取り組まなければならない仕事というのはどうしてもあるものです。この例では、そういった案件について自分が責任を持ち初めから終わりまで担当する強い意志があるということを取引先に宣言しています。

尊敬する先輩のようになるために、先輩の言動は徹頭徹尾真似をするつもりだ。

職場で尊敬している先輩や上司のようになりたいのであれば、その言動をまずは真似をしてみるという方法があります。今回の例でもそのことを踏まえて先輩の言動を一貫して真似をするつもりだということでしょう。

徹頭徹尾の類語


「徹頭徹尾」の類語は「首尾一貫」「終始一貫」「初志貫徹」といったものがあります。「首尾一貫」は「しゅびいっかん」、「終始一貫」は「しゅうしいっかん」と読み、それぞれ「考えや方針などが最初から最後まで変わらないこと」という意味です。

また「初志貫徹」の読みは「しょしかんてつ」で、「最初に決めた考えや意思を最後まで貫き通すこと」という意味があります。これらの四字熟語はいずれにも「最初から最後まで貫き通すこと」を意味しているという点で「徹頭徹尾」の類語だといえるでしょう。

なお他にも「徹頭徹尾」と同じような意味を持っている言葉はありますが、上記に挙げた言葉はいずれも四字熟語です。意味だけではなく四字熟語であるという共通点がある点においても、「徹頭徹尾」の類語としてより適しているといえます。

徹頭徹尾の対義語


「徹頭徹尾」の対義語は「竜頭蛇尾」が適切でしょう。「竜頭蛇尾」は「りゅうとうだび」と読み、「最初の内は勢いが良いものの、終わりに向かうにつれて萎んでしまうこと」という意味です。

最初に見せていた勢いが最後まで続かない場合などに使われます。それぞれ文字通りの意味ですが「竜頭」は「竜の頭」、「蛇尾」は「蛇の尾」のことです。

「最初は竜の頭のように大きな勢いがあるものの、それが段々と蛇の尾のように萎んでいくこと」から上述のような意味を持っています。言葉として丸暗記するのではなく、字の意味を意識した方が覚えやすいかもしれません。

その他にも「当初の噂や評判は良かったが、実際にはそれほどでもなかった」というニュアンスがある「評判倒れ」や「看板倒れ」といった言葉も「徹頭徹尾」の対義語だといえるでしょう。

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まとめ この記事のおさらい

  • 「徹頭徹尾」は「てっとうてつび」と読み、「初めから終わりまで、言動や態度が一貫するさま」という意味がある
  • 「徹頭徹尾」はビジネスシーンだと揺るぎない考えや強い意志などを示す際に使われる
  • 「徹頭徹尾」の類語は「首尾一貫」や「終始一貫」、「初志貫徹」といったものがある
  • 「徹頭徹尾」の対義語は「竜頭蛇尾」が適切