「軽妙洒脱」の意味や読み方とは?実際の使い方を例文を交え解説

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この記事では「軽妙洒脱」について解説いたします。読み方や意味が分からない以前に、そもそも見聞きしたこともないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「軽妙洒脱」の意味や由来、類語や対義語なども合わせてピックアップしました。この記事を最後まで読めば、「軽妙洒脱」についてよく理解できるようになることでしょう。

軽妙洒脱の読み方や意味


「軽妙洒脱」の読み方は、「けいみょうしゃだつ」です。「しゅだつ」ではなく「しゃだつ」と読むのが正解なので注意しましょう。

軽妙洒脱とは、会話や文章の運びが軽快で、洗練されているという意味の言葉です。

「軽妙」は軽やかで洗練されていることを意味し、「洒脱」はあか抜けていて爽やかであるという意味です。

元は言葉の美しさ表現する四字熟語でしたが、最近では「軽快であり味のあること」という意味もさすようになったため、ユーモアのセンスをあらわすこともあるでしょう。

似た意味の言葉に「滑稽洒脱」「洒洒脱脱」といった言葉があります。カタカナ語だと「スマート」と表現するのが適切です。

軽妙洒脱の由来

軽妙洒脱は「軽妙」と「洒脱」が合わさってできた四字熟語です。「軽妙」は「軽やかで巧みな様子のこと」、「洒脱」は「さっぱりしていてこだわりがないこと」という意味があります。

そのような意味を持つ言葉が合わさったことで、軽妙洒脱には上述のように「会話や文章の運びが軽快で、洗練されている」という意味になりました。なお「洒脱」は更に「酒」と「脱」という字に分けられます。

ここのでの「酒」はアルコールのことではなく、「洗う」や「すすぐ」といった意味です。それが転じて「さっぱりした」や「あかぬけた」といった意味として使われるようになりました。

また「脱」は「脱ぐ」や「抜け出す」という意味から「あっさりした」や「俗っぽさが抜けた」といった意味に変わっています。このように同じ意味を持つ二語が重なることによって、「さっぱりしている」という意味を強調した言葉になりました。

軽妙洒脱のビジネスシーンでの用法


軽妙洒脱にはビジネスシーン特有の特別な意味がありません。通常の用法と同様「会話の軽快さ、ユーモアのセンス」という意味で用いることができます。

ビジネスシーンにおいて、取引先や得意先と上手に交渉を進めるための「口のうまさ」はあって困るものではありません。

交渉相手との会話をスマートに行い、相手からよい条件を引き出させる能力はまさに軽妙洒脱と呼ぶことができるでしょう。

誰かの口のうまさを褒めるとき、単に「話すのがうまいね」というよりも喜ばれるでしょう。

軽妙洒脱の使い方や例文


軽妙洒脱の意味が分かっても、実際にはどのように使ったら良いのか分からないという人もいるかもしれません。そこでこの項目では、軽妙洒脱の使い方を以下にご紹介します。

彼の軽妙洒脱の話術には、いつもついつい引き込まれてしまう。

話の運びが軽やかで巧みな人の話というのは、ついつい引き込まれて聞き入ってしまうものです。この例でも、そのような彼の話はいつもつい聞いてしまうということを表しています。

軽妙洒脱な文章力があの作家の最大の魅力だ。

作家の魅力には様々な要素がありますが、その中の一つに文章力が挙げられます。今回の例では、軽やかで巧みな文章力があの作家の最大の魅力だということです。

軽妙洒脱の類語


軽妙洒脱の類語は「滑稽洒脱」「酒酒楽楽」といったものが考えられます。

滑稽洒脱は「こっけいしゃだつ」と読み、「面白いことを巧みに言いこなし、さっぱりしているさま」という意味です。意味が似ていることや「洒脱」という共通の言葉を使っていることから、滑稽洒脱は軽妙洒脱の類語だといえるでしょう。

また酒酒落落の読み方は「しゃしゃらくらく」で、意味は「さっぱりとしていて物事にとらわれないさま」です。人の性格や態度などについて使われる言葉で、「酒落」のそれぞれの字を重ねることによってその意味を強調しています。

酒酒落落は「灑灑落落」と書き「さいさいらくらく」と読む場合もあります、その場合であっても意味は同じです。いずれの言葉や意味も、この際に合わせて覚えておくと良いかもしれません。

軽妙洒脱の対義語

ドローン
軽妙洒脱の対義語は、「野卑滑稽」「野暮」といったものが挙げられるでしょう。

野卑滑稽は「やひこっけい」と読み、「下品で卑しく、常識外れで下らないこと」という意味です。野卑とは「下品で卑しいこと」、滑稽は常識外れで下らないことを意味しています。

それらの言葉が合わさることによって、野卑滑稽は上述のような意味になりました。このように言葉を分解してそれぞれを確認すると、その意味を理解しやすくなるかもしれません。

また野暮の読み方は「やぼ」で、洗練されていないことや人情の機微に通じていないことを意味します。例えば「野暮ったい」や「野暮用」のように、別の言葉と合わさって使われることも少なからずあります。

どちらもあまり良い意味では使われない言葉なので、無闇に人に対して使用しない方が良いでしょう。

軽妙洒脱の英語表現


軽妙洒脱の英語表現は、「witty」「smart and polished」などが適切でしょう。「witty」は「機知に富んだ」や「気の利いた」という意味の英単語です。

日本語でも「ウィットに富んだ」という言い回しをすることがありますが、その語源にもなっています。したがってその言葉を知っている人にとってはイメージしやすいことでしょう。

また「smart」は「頭の良い」や「気の利いた」、「polished」は「磨かれた」や「洗練された」といった意味があります。どちらもポジティブな意味があり、それらが合わさって軽妙洒脱のような意味を持つということです。

どちらの言い回しも相手にとっては嬉しいことなので、これらの言葉をかけてあげるととても喜ばれるかもしれません。ただし誰にでも使用すると言葉が軽い人だと思われかねないので、本当にそう感じた時にだけ使うように気をつける必要はあります。

まとめ この記事のおさらい

  • 軽妙洒脱は「けいみょうしゃだつ」と読み、「会話や文章の運びが軽快で、洗練されている」という意味がある
  • 軽妙洒脱は「軽妙」と「洒脱」が合わさってできた四字熟語
  • 軽妙洒脱の類語は「滑稽洒脱」や「酒酒楽楽」といったものが考えられる
  • 軽妙洒脱の対義語は、「野卑滑稽」や「野暮」といったものが挙げられる
  • 軽妙洒脱の英語表現は、「witty」や「smart and polished」などが適切