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陰徳陽報(いんとくようほう)の意味
陰徳陽報(いんとくようほう)の陰徳とは、人に知られずに陰でこつこつと善い行為を行なうことです。陽報とは、やがて必ず表に現れる善い報いのことです。
したがって、陰徳陽報とは人に知られなくてもこつこつとよい行為をしていれば、いずれ必ずよい結果がえられることをさします。
類義語には、「善因善果(ぜんいんぜんか)」や「福因福果(ふくいんふっか)」などがあります。
陰徳陽報のビジネスシーンでの意味
ビジネスでは、上司に褒められたいがために上司がいる前でだけ一生懸命仕事をし、上司がいなくなったとたん怠けたり、横柄な態度を取ったりする人がいます。
そのような中、上司に限らず誰に知られなくても真面目に自分の仕事をし、さらには何か善い行為をしている人は、人として心に力がついてきます。
よい行為とは、例えばオフィスがちらかっていたら綺麗に片づける、ゴミが落ちていたら拾って捨てるなどの些細な行為のことです。
会社だけでなく、道端に落ちている空き缶を拾ってゴミ箱に捨てることも、陰徳を積むことになります。それだけで自分の人格が少しずつ磨かれていき、ビジネスにおいても信頼される人間になるのです。
陰徳陽報の使い方と例文
陰徳陽報(人に分からぬよう陰で徳を積むと、必ず陽に報いられる)というが、自分はあの時、このことの実なることを知った。
出典:秋月龍珉 『白隠禅師』
夫れ陰徳有る者は、必ず陽報有り
出典:中国前漢時代の『淮南子(えなんじ)』人間訓(じんかんくん)。
(陰徳陽報は「陰徳ある者は必ず陽報あり」を略したもの)