「またの機会に」は、日常生活の色々な場面で使用される言葉です。

ところが、ビジネスシーンで「またの機会に」を使用される場合、同じ言い回しでも全く異なったニュアンスを持つ事があります。ここでは、ビジネスシーンにおける「またの機会に」を使う場面と例文、英語表現について解説しています。

「またの機会に」を使う場面

「またの機会に」とは、「同じような時」「再度の時」といった意味があります。つまり、「今回」ではない「次回」を指す言葉で、「また別の際・折に」という気持ちを相手に伝える時に使われます。

主に「またの機会に」が使われる場面は以下の3つです。

・相手から提案された日時に都合が付かずに断る時
・同じ仕事などを行った後に、再度の機会を望む挨拶として
・採用の応募者に対して、不採用の連絡と共にする挨拶として

注意しなければいけないのが、「またの機会に」は肯定的な意味にも、否定的な意味にも使用できる言葉という事です。

つまり、前述の通り「またの機会に」は「次の時に」という意味がありますが、本当に次の機会を望んでいる時と、もう次の機会はない場合があるのです。文章の前後からどんなニュアンスを含んで「またの機会に」が使用されているのを読み取らなければいけません。

「またの機会に」を使用した例文

・相手から日時を指定されて誘いを受けたが、都合がつかず断る場合

「お誘いありがとうございます。大変申し訳ありませんが、〇〇日はどうしても都合がつきません。またの機会にお声がけいただければと存じます」

・仕事上で一緒になった人と別れる時の挨拶をする場合

「またの機会にぜひご一緒いたしましょう」
「またの機会にぜひお声がけください」

・採用の応募者に対して、不採用の連絡をする場合

「この度は弊社にご応募いただきありがとうございました。大変申し訳ございませんが、弊社で検討した結果、今回の採用は見送らせていただきました。またの機会に宜しくお願いいたします」

「またの機会に」に代わるやんわりと断る言い方

相手からの誘いを断る時にも使用できるのが「またの機会に」です。気が乗らない誘いを断る時にも、やんわりと断らなければその後の人間関係に支障が出てしまう事があります。ここでは、「またの機会に」に代わるやんわりと断る言い方について解説していきます。

「ぜひご一緒させていただきたいのですが~」

相手に対して、「一緒に行きたい」という気持ちを表現しつつ、断る言い方です。「ぜひご一緒させていいただきたいのですが、その日は家庭の用事がありまして…」など、誘いに乗れない理由も添えれば、やんわりと断る事ができます。

「お誘いありがとうございます」

相手に対して断りを入れる前に、「誘ってもらった事に対する感謝の気持ち」を添えつつ、やんわり断るフレーズです。「お誘いいただきありがとうございます。ですが、その日はあいにく外せない用事がございまして…」と、同じく理由を添えてやんわり断りましょう。

「とても残念ですが」

相手の誘いに応じられない、残念な気持ちを添えてやんわり断れるのが「とても残念ですが」「誠に残念ですが」です。「とても残念ですが、今回はご期待に添える事ができませんでした」「誠に残念ですが、今回の採用は見送らせていただきました」など、ビジネス上でもやんわり断るフレーズとして使用される事が多くなっています。

「とても残念ですが~」+「またの機会に」をセットで使用すると、否定的なニュアンスでもやんわり断れるフレーズとして汎用性が高くなりますので、ビジネスマンとしては覚えておきたいフレーズです。

「またの機会に」の英語表現

英語での「またの機会に」は”rain check”という言い回しがあります。直訳では「雨次第で」という意味ですが、英語では定番のやんわりと断るフレーズとしても知られています。「またの機会にお誘いいただいても良いでしょうか?」は“Can I take a rain check?”と表現します。

“Sorry, I have a meeting next Sunday, so can I take a rain check?”
「申し訳ありませんが来週の日曜日は会議が入っておりまして、またの機会にお願いできますか?」
“OK, I’ll give you a rain check.”
「分かりました、ではまたの機会にお誘いします」

「次回にする」という時には”next opportunity”、「次の機会があれば」という時には”have a chance again”などの言い方もあります。

“Let’s meet again at the next opportunity.”
「それでは、また次回にお会いしましょう」
“I see, so Let’s go to this restaurant again when we have the chance”
「分かりました、では私たちはまた次の機会にそのレストランに行く事にしましょうか」