※本サイトはプロモーションを含んでいます。
日本には独自の日本語の文化があります。「尊敬語」や「謙譲語」など日常の会話では使われない言い回しでも、ビジネス文などでは不可欠な言い回しが存在します。
そのひとつが、「微力ながら」です。この言い回しをビジネス文などできちんと使うことができれば、スキルアップにつながります。社会人のマナーとしても大切な言い回しなので、しっかりと理解しましょう。
「微力ながら」の意味
「微力ながら」は、謙遜した表現です。「微力ながらご協力させていただきます」と言えば、「力不足とは思いますが、精一杯ご協力します」というニュアンスになります。
謙遜した言い方ですから、基本的には目上の人や取引先の人に対して使用します。同僚や友人には堅苦しい表現になるので、まず使うことはありません。しかし、謙遜表現は、日本語の美徳でもあるので身に着けること日本人としても必要なことです。
「微力ながら」の例文
「微力ながら」は、「尽力」「ご協力」「お力添え」などの言葉と一緒に使われるケースが多くなっています。
また、「お役に立てるかわかりませんが」のように、素直に謙遜した言い回しも可能です。
このように謙遜しながらも、相手に対して真剣にフォローする姿勢を感じさせる表現になっています。ビジネス文などには効果的な言い回しなので覚えておきましょう。
「微力ながら」の類語
毎回書く文面に「微力ながら」ばかり使うのも芸がありません。同じ謙遜した言い回しがあるので、状況に合わせて使い分けるのもビジネスのスキルアップにつながります。
「微力ながら」の類語としては、「及ばずながら」「僭越ながら」などがあります。
・僭越ながら尽力いたします。
などの表現を覚えておくと、文章の幅が広がります。
「微力ながら」を使う時の注意点
「微力ながら」は謙遜した表現なので、場合によっては頼りなく感じられることがあります。特に取引先と全力で取り組むようなプロジェクトなどでは、「自信がないなら結構です」と断られてしまう危険性もあります。本当に実力を求められているような場合は、謙遜するような表現は相応しいとは言えません。また、あまりにも謙遜した言い回しは、慇懃無礼と感じる人もいます。仕事の状況や相手の性格を考慮して使うようにしましょう。
また、面接などの言い回しとして「微力ながら御社の発展に貢献したいと思います」などが例文として掲載されています。一般的な表現としては問題はありませんが、個性が求められるような企業では、教科書的な表現は嫌われる場合があるので注意しましょう。
微力ながらの英語表h源
海外とのやりとりでは、日本では通用しても英語では誤解されてしまう表現が少なくありません。
「微力ながら」もそのひとつです。英語で直訳すると「to the best of my poor abilities」になります。つまり貧弱な能力を全力で使うと意味になり、自分の能力のなさを公言しているのです。海外では日本のような謙遜の文化はありません。
英語に訳す場合は、
と、「○○のために精一杯努力します」という意味合いで表現するのがベストです。
まとめ 微力ながらのおさらい
目上の人や取引先に対して謙遜した言い回しを使うことは、ビジネスマナーとして大切なことです。そのためには、その正しい意味を理解しましょう。
「微力ながら」は、自分の力量をへりくだった謙遜表現です。
場合によっては、相手に頼りない印象を与えてしまうことがあります。本当に実力を求められている時には使わないようにしましょう。
特に英訳する場合は、要注意です。謙遜した表現は海外では通用しません。その違いを理解して効果的に訳すことが重要です。