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パラダイム 意味とビジネスで使う場面
「パラダイム」は、米国の科学史家トマス・クーンが1960年代に出版した著書の中で定義した言葉です。
「ある特定の時代や特定の専門分野において多くの人びとが共有している、つまり支配的な物の考え方や認識の枠組み」を言います。
科学の分野では、時代をけん引するような模範的な考えで、一定期間、専門家が答えのモデルとするようなものであるとしているのがポイントです。「パラダイム」のニュアンスには、高い模範性、幅広い共有性、非連続性があります。
ビジネスにおいては、「現状を打破する、今とは違う枠組み」との意味で使われることが多いです。
社会での変化が求められる時はもちろん、企業内での変化が必要な時にも用いられ、その「パラグラム」は意思決定に支配的に働きます。
類語には、模範・典型・理論的枠組みなどが挙げられていますが、使うシーンによって、科学分野でクーンが定義したほどの狭いニュアンス(模範性、共有性、非連続性)を含まない場合も多くあります。
現在の日本のビジネスシーンでは、シンプルに「枠組み」と理解して、ほとんど問題はないでしょう。
ビジネスでよく使られる「パラダイム」の形成語
■○○パラダイム
特定の分野におけるパラダイムを表現する時に、「○○パラダイム」と指し示すことがあります。例えば、行動学の分野であれば「行動パラグラム」、IT分野であれば「プログラミングパラダイム」、政治の世界では「政治パラグラム」などと使います。
■パラダイムシフト/パラダイムチェンジ
物の枠組みや捉え方が、革命的で一定期間(非連続的)に変化する時に、その変化そのものを「パラダイムシフト」「パラダイムチェンジ」と呼びます。日本語では「根本的転換」と訳されます。社会や企業の基本的、かつ大きな枠組みを変換させる時に使われる傾向があります。
例文
・「正解はひとつ」とのパラグラムに支配されていると、予期せぬ事態に対応できない。
・1990年代初めの為替の変化は、政治パラグラムによって起こされた側面がある。
・終身雇用・年功序列から、フリーランスやクラウドワーカーなど働き方にパラダイムシフトが起こっています。