パラドックス 意味とビジネスで使う場面

一般的な「パラドックス」の意味は、“一般に正しいと思われていることに反すること、矛盾すること”あるいは“正しそうに見える前提、妥当に見える前提から受け入れがたい結論が得られること”を言います。
前者は、日本語だと“逆説”や“逆理”になります。後者は、正確には“二律背反”ですが、パラドックスに含まれます。

英語では「paradox」と綴られます。ギリシャ語が語源で、「para」=反、超と「doxa」=通念、意見から成り立っています。

ビジネスシーンでも、同じ意味で使わることが多いですが、ここではパラドックスを使った、ビジネスでも使われる形成語をご紹介します。

グリーンパラドックス

グリーンエネルギー、いわゆる環境負担の小さい再生可能エネルギーを導入すると、結果的に原子力発電が増えたり、排出温室効果ガスが増えたりするという逆説のことです。

ドイツで実際にあったグリーンパラドックスが、太陽光・風力発電で再生可能エネルギーの割合を引き上げる政策を打ち出しましたが、再生可能エネルギーの発電を増やそうとすればするほど、火力・原子力の発電量が増加したというパラドックスです。

太陽光・風力発電はコストが高いので、メーカーなどが周辺諸国に工場を移転してしまい、コストの低い火力や原子力発電を始めたのです。
ドイツ1国としては目的を達成できますが、地球規模で考えた場合には、火力・原子力により頼ることになり、CO2排出量は増えてしまいます。これを、グリーンパラドックスと言います。

レオンチェフ・パラドックス

資本が豊富な国は、資本集約的な工業製品を生産、輸出、労働集約的な農業製品を輸入すると一般的に言われています。
しかし、ハーバード大学教授のレオンチェフが、アメリカはこの逆で、農業製品を輸出、工業製品を輸入、また金融やコンサルティング、ソフトウェア業などの労働集約型の産業分野でも利益が大きいという逆の説を発見し、これを「レオンチェフ・パラドックス」と呼びます。

パラドックスの例文

・節約生活=消費を制限すると、企業の利益が減少し、人件費カットのため給料も減ってしまうのは、倹約のパラドックスである。

・フレンチパラドックスに対抗した、ジャパニーズパラドックスがある。